関根美有「白エリと青エリ」「育む茶室」


白エリと青エリ

関根美有「白エリと青エリ」(タバブックス)¥1000+税

リトルマガジン「仕事文脈」を発行するタバブックスのサイトで連載された、家族を通して高校一年生が垣間みる仕事ワールドを、瑞々しく、かつ暖かに描いた関根美有、初の単行本。
エリは、曾祖父、祖父母、両親、姉兄…の大家族と暮らす高校一年生。
職人、駆け出し翻訳家、料理人、主婦、芸人、接客業…と、それぞれの仕事を持つ家族が働く姿を愛情を持って見つめながら、仕事という人の営みを描きます。
社会問題として描ききれない仕事の部分が、作者のエスプリによって描かれています。
描きおろしの、あとがきまんがつき。
A5版並装120pages

育む茶室

関根美有「育む茶室」¥278+税

半エッセイ的なマンガコピー誌。
庭の一角に建てられた、犬小屋みたいなお手製茶室の目線で、茶室の生みの親であり、里帰りするたびに茶室に入ってひとり寛ぐ”母”の様子をひと月ごとに10ヶ月にわたって描いた漫画。

茶室が生みの親を、自身の中に宿しながら、その微妙な体や感覚の変化を感じつつ、静かに見守る中で“母”もまた別の人格を宿し、育んでゆく…。

以前の作品「片想い家」では、一人前の“家”になれずに人間界で自立に向けた修行に取り組む「ベンブ君」のお話を描いていた関根さんですが、ふたたび、人を容れる建物の目線で、自立のその先の世界を描きます。
ラフな線で描かれた半エッセイ的なコミックは軽妙だけど、そこで問われたり、呟かれることは、しみじみ~な感じです。

A5判40pages