カテゴリー別アーカイブ: 雑誌

台湾発ドキュメンタリー漫画アンソロジー「熱帯季風 Monsoon vol.2」

「熱帯季風 Monsoon vol.2」(slowork publishing)¥3241+税

台中を拠点にSlowork publishingが、アジアのモンスーン地帯のアーティストたちのドキュメンタリー漫画を集めた雑誌Monsoon熱帯季風第2号。

漫工=Sloworkの名前の通り、シルクスクリーンを使った丁寧な少部数出版で良質のドキュメンタリー漫画を発行してきた版元が、
アジアのモンスーン地帯から、作家と作品を発掘し、共通文化圏を育てるべく雑誌を創刊。
アジアに吹く熱い風を目指す、Monsoonに注目。

ドキュメンタリーといっても社会問題や歴史だけでなく、自然、日常観察、フォークロア、建築など様々なモチーフをドキュメンタリー的なアプローチで描いており、台湾、インドネシア、タイ、マレーシア、ラオス、カンボジアのアーティストが寄稿しています。

タイのストリート音楽や青春コミック、台湾の環境問題を取材する映像作家を取材した漫画、クアラルンプールの街の様子、クメール・ルージュ時代を描いたカンボジアの歴史漫画、ラオスの寺院をめぐる絵物語etc.を収録。

作品やによって紙を変えたり、シルクスクリーンで印刷したイラストを綴じ込んだり、光沢紙や銀のインクの効果を狙った印刷があったり、丁寧で贅沢な作りです。
雑誌のデザインはTimonium lake名義でも活躍する、何佳興。カリグラフィとともにデザインを修めた彼は、色彩や文字の使い方など、その仕事にアジア的なものを意識的に表現しています。

漫画だけでなく、レビューもあり、辰巳ヨシヒロの劇画漂流、ドイツのジャーナリストDAVID SCHRAVENが発行するドキュメンタリーコミックを紹介。
いぶし銀地にスミで印刷された漫画が印象的。また漫画の拝見を解説した読み物も充実しています。

26cm×18.5ccm 160pages English/Chinese
カラーページが大半で、折り込みページやシルクスクリーンの綴じ込みページあり。

目次
【國際經典—日本】畫格織起的回憶之帆──談《劇畫漂流》 文/黃鴻硯
【國際經典—德國】白狼──極右派地下組織的圖像報導 文/陳蘊柔
【紀實力】曼谷青春紀事 文/林忠模(Giloo 紀實影音) 漫畫/Art Jeeno
【紀實力】音樂共和國 文/林忠模(Giloo 紀實影音) 漫畫/Jimmeh Aitch
【文學】括弧裡的或然率 腳本/慢工出版 漫畫/陳沛珛
【環境】柯金源的環境備忘錄 腳本/慢工出版 漫畫/小錢
【街頭觀察】老吉隆坡的24小時- 9am-12pm 漫畫/NOvia冼佩珊
【生活】下一杯咖啡該到哪裡喝? 漫畫/Lefty
【回憶】倖存者 漫畫/Adoor Yeh
【社會】大海 漫畫/61Chi
【文化】寺中朝暮  圖/歐泠

2500部限定で、金色のシリアルナンバーがついています。
ところどころ、QRコードがあり、収録しきれなかった取材取材の書き起こし(英・中二カ国語)、関連音楽や映像をすぐに見ることができます。

コレクションアイテムとしてお持ちいただけるよう、表紙の裏には、金の文字でナンバリングされています。

紙や印刷が内容ごとに変わってゆきます


パリ発のグラフィックマガジンJOIIE PANIQUE BOTANIQUE/BAISER/FANTASMA

JOIE PANIQUE “FANTASMA” (JOIE PANIQUE) ¥2407+税

JOIE PANIQUE ジョワ・パニックは毎号1つのテーマで今日活躍するアーティストたちを好奇心の赴くままに自由に広く紹介するパリ発のグラフィックジン。

3号目のテーマはFANTASMA まぼろしや幽霊。
41ーティストが参加。日本からは市場大介画伯が寄稿。

参加アーティストはーーー
Abo / Laura Ancona / Tamina Beausoleil / Murielle Belin / Frédéric Bélonie /
Elise Bergamini / Gilles Berquet / Nils Bertho / Mark Beyer / Vincent Bizien / Stéphane Blanquet / Marie-Pierre Brunel / Marielle Degioanni / Noah Doely / Luc Doligez / Philippe Dupuy / Anke Feuchtenberger / Thomas Gosset Valère / Orsten Groom / Jessica Harrison / Joël Hubaut / Daisuke Ichiba / Sliman Ismaïli Nascio / Philippe Jacq / Jean Lecointre / Sarah Leterrier / LMG Névroplasticienne / LPFM / Sandra Martagex / Max Masutti / Maya McCallum / Iris Miranda / Mokeït van Linden / Peggy Ann Mourot / Philippe Narcisse / Julien Pacaud / Placid / Evelyne Postic / Marc Prudent / Tom de Pékin / Miroslav Weissmuller

18cm×25cm 120pgaes

JOIE PANIQUE “BAISER” (JOIE PANIQUE) ¥1852+税

2号目のテーマはBaiser、キス。26アーティストが参加。Le Dernier Criのパキート・ボリノも寄稿。

参加アーティストはーーー
Flore Kunst, Nine Antico, Stéphane Blanquet, Vincent Bizien, Pakito Bolino, Cloé Bourguignon, Marc Brunier Mestas, Isabelle Cochereau, Ayako David-Kawauchi, Luc Doligez, Philippe Dupuy, Elzo Durt, Anke Feuchtenberger, Andreas Haslauer, Joel Hubaut, Hyunjin Lee, Sarah Leterrier, Tristan des Limbes, LPFM, Philippe Narcisse, Julien Pacaud, Gianpaolo Pagni, Delphine Panique, Mathilde Payen, Pole KA et Marc Prudent.

18cm×25cm 88pgaes

JOIE PANIQUE 001 ”BOTANIQUE”(JOIE PANIQUE) ¥1852+税

創刊号のテーマはBotanique 植物(学)で31アーティストが参加。いつもながら面白さとホラー感のブレンドが絶妙なセリーヌ・ギショーのクール。

参加アーティストはーーー
Laura Ancona, Atak, Frédéric Bélonie, Stéphane Blanquet Blanquet, Elzo Durt, Christelle Enault, Brecht Evens, Shepard Fairey, Denis Félix, Anke Feuchtenberger, Roberto Frankenberg, Séverine Gallardo, Julia Geiser, Art Grootfontein, Guichard Celine, Hoel Von Helvet, Joel Hubaut, Lidia Kostanek, Sophie Lécuyer, Sarah Leterrier, Alexandra Levasseur, Rachel Levit, Lmg Nevroplasticienne, MTA, Helena Perez Garcia, Marc Prudent, Rebecka Tollens, Maïssa Toulet, Aleksandra Waliszewska

18cm×25cm 96pgaes

ラトビア発のコミック誌による日本漫画特集 š! #32「Japan」

š! #32「Japan」¥1018+税

ラトビアの首都リガから発信されるコミック誌š!の32号はまるまる日本特集!!

ガローAx、USCA、架空、山坂など様々なオルタナ系のコミック誌を縦断しての執筆陣に加えて、大木貴子のようにこれまでマンガを殆ど描いていないイラストレーターにも寄稿を依頼して、独自の視点で編まれた日本の漫画特集です。
ラトビアkus!経由で日本の漫画を再発見。

表紙:逆柱いみり
執筆者: キクチヒロノリ、逆柱いみり、石川次郎 、ジュン・オソン、古郡加奈子、河井克夫、かなまち京成、ミシシッピ、ネルノダイスキ、西岡兄妹、ヌトグラン、田中六大、大木貴子、ひうち棚、崇山祟、川勝徳重、西村ツチカ、山崎若菜、嘉江、横山裕一、立山柚子、 König Lü. Q

A6判164P 無線綴じ フルカラー 言語は英語

*なお、この特集の発行を記念して、2018年9月8日より表紙の逆柱いみりさんの絵や新作の展示と、参加作家さんたちの書籍や自主制作本のフェアを行います。


沼田元氣責任編集 こけし時代 第十四号 特集 雑系

沼田元氣責任編集 こけし時代 第十四号 特集 雑系(こけし時代社)¥1800+税

沼田元氣責任編集の究極の贅沢でインディペンデントな雑誌こけし時代。
これまで地域や特徴によって特集を組んできましたが、約2年ぶりの今号は”雑系”と呼ばれる独立系こけし。
場所も多岐にわたり、福島県、山形県、秋田県、宮城県の現役工人の取材に加えて、温泉宿や純喫茶もご紹介。

さらに沼田元氣書き下ろしのこけし童話2篇(挿絵は菅野修)、おなじみの連載 樋口達也特派の「こけしせんちめんたる」、
美術家犬飼とも氏と子どもたちによる震災ガレキを使ったオブジェの紹介、ロシアのおもちゃ研究者であるガリーナ・ダイン女史の特別インタビューも収録しています。

強力エッセイ陣には、杉浦さやか、田村セツコ、内田春菊の3女史を迎え、裏表紙の推薦応援メッセージは、詩人の谷川俊太郎氏から寄せられています。

スペシャル付録は、沼田元氣撮り下ろし中丿沢系たこ坊主こけし写真集と、山の版画家・畦地梅太郎氏「きこり」ポスター。

出版元のこけし時代社コケーシカによると、たぶんこれが最終号になるということで、これまでのご愛顧への感謝から特別価格になっています。

257×183mm 288pages+別冊付き

探求する雑誌 ATLANTIS 創刊号 THE BORDER 境界

探求する雑誌 ATLANTIS 創刊号 THE BORDER 境界 ¥2000

トラベルジャーナル誌『NEUTRAL』や『TRANSIT』を手がけた加藤直徳が雑誌と旅をさらに追究して創刊したATLANTIS。
世界各地の旅はもちろん、その先の歴史や文化を旅する内容となっています。コラムや各記事の執筆陣も充実。

誌面のところどころに、熱い思いをのぞかせつつ、境界というテーマにそって、今、話題のアメリカとメキシコの境(空中写真では、大地に刻まれた一本の線にすぎない)を眺めて、何が国や人を隔てているのかを考えをめぐらします。

はたして、国境はどうやって決まるの?にはじまり(色々な決まり方あり)、民族や宗教の分布で境界をひいてみたり、風土や植生で世界の境界を眺め、2018年現在でもアクセスが難しい国々(外交問題やら、風習やら理由はいろいろ)を紹介。

そこから発展して、2章では、目に見えない境界として、東北や京都の異界、結界、過去との接点を訪ね、3章では、パレスチナとイスラエルの間の壁や性に関する壁などをとりあげます。
終盤では、アートや文学の境界として、松澤宥の宇宙、南洋の越境アートなどに話が広がります。

目次ーーーー

• アトランティス創刊によせて—この銀河の片隅で
楽園のイヴと誰も知らない国(写真:山西崇文)
あなたとわたしの境界線(文:福岡伸一/適菜収/春日武彦ほか)

■Chapter 1 国境とは何か
メキシコとアメリカを隔てる線(写真:パブロ・ロペス)
国境線の現在
国の境はどう決まる?
国境線を引き直す【人間編】【地球編】【バラエティ編】
すぐには行けない国

■Chapter 2 目に見えない境界
東北異界物語
横尾忠則の「目に観えない世界」
パプリカ
灰色のヴェールの向こうへ
京都結界地図

■Chapter 3 目に見える壁
憎悪の壁と醜い眺め
パレスチナとイスラエルを分け隔てるもの
性の境界
人類が築いた壁

■Chapter 4 都市の境界線
NY:ニューヨークの穴(写真:小浪次郎)
Paris:パリの中のパリ(写真:宮本武)
Tokyo:ニシカラヒガシヘ(写真:森嶋一也)
Okinawa:石川真生と沖縄

■Chapter 5 アートの境界
松澤宥と宇宙意識
感性を越境させる美術館
南洋群島に越境したアートの欠片

■Chapter 6 雑文集「境界」
岸田繁「境界で鳴る音」
時間の境界
石川直樹「境界が消える瞬間」
超えちゃってる人物図鑑
現代インドでカーストを越境する
川内有緒「バウルが超えてゆくもの」
日本の見えざる境
金村 修「境界線上の写真」
食べないで生きる
ボーダーは、なくならない?
湿板写真で浮かびあがるもうひとつのアメリカ
人はなぜ「線」を引くのか?

■Column
松岡正剛「アナログとデジタルの境界線」
田中康弘「幻想の境界線」
植本一子「家族の境界線」
磯部涼「川向こうの境界」
竹内薫「宇宙の境界」
黒住光「宮崎駿の境界」

A4判 200pages

アメリカとメキシコの国境は、砂漠地帯の上の線にすぎない部分も。

片おこしの扉ページの反対側は見ているだけで、流れているような。紙のデザインや印刷へのこだわり感じます。

実際の国境以外の、いろいろな境界をひいてみるーー