カテゴリー別アーカイブ: 書籍

石川次郎 Jirô ISHIKAWA「ATOMIC LOVE」

石川次郎 Jirô ISHIKAWA「ATOMIC LOVE」(Les Requins Marteaux)¥1800+税

2018年末、フランスの出版社、Les Requins Martauxの中のBD culというアーティスティック×エロに特化したシリーズのために描きおろした長編コミック。

テクストを排したグラフィックのみの作品で、性器の形をしたキャラクターや、頭部がペニスやヴァギナの形をした動物や人間たちが、地上で宇宙でサイケデリックに、からみ、まぐわう様をコンピュータを使わず手作業で細密に描ききった大河コミック。

13×18cm 128pages

Fanette Mellier「Aquarium」

Fanette Mellier「Aquarium」 (Editions du livre) ¥2500+税

Dans la luneで、シンプルな色と形の組み合わせによって、美しく静謐な月の満ち欠けを表現したFanette Mellierが、今度は水の中の世界に読者を誘います。

半透明の紙の片側には、グレイの濃淡で水槽と水棲生物たちのシルクエットが浮かんでいます。そして、ページをめくるとその裏側には、影とはまた違った形の色鮮やかな幾何学模様が描かれています。さらにページを透かして見ると、裏側のシルエットと色とが重なり、水の中の劇場に、第三のクリーチャーたちが現れます。
夢のようなグラフィックのイリュージョンが12の水槽で展開されます。

表紙には、透明な箔で水棲生物たちのシルエットが浮かんでいます。
21 x 18 cm 50pages パントーン10色印刷

グレイの濃淡で水槽の中にシルエットがみえます

シルエットの水槽の裏側には、美しい色合いの幾何学模様。

ページをすかしてみると、シルエットと幾何学模様とが重なって、新しい景色が浮かんできます。

「マッチと街 マッチがあった頃、高知の街はずっと元気であった。」

「マッチと街 マッチがあった頃、高知の街はずっと元気であった。」 (「マッチと街」出版委員会)¥1800+税

喫茶店や飲食店で普通に煙草が吸われていた時代、それぞれのお店は、オリジナルマッチを作って、客たちに配っていた。商店街も賑やかだった頃。スマホやネットもなければ、瀬戸大橋もなく、都心への飛行機も日に数便…今よりずっと不便だったけど人口30万人足らずの街には、たくさんの居場所があった。

そんな時代、1960年代から1980年代を中心に、高知県の400点あまりのお店が製作したマッチ箱のコレクション約700点を収録。

エリア別にマッチを分類しながら、古くからのお店に取材したり、土電会館のような高知のランドマーク、マッチ箱デザインや喫茶店についての写真や資料、読み物もところどこにあり、マッチ箱を通して、紙文化、ローカルカルチャー、コミュニティなど、様々なものが見えてきます。

18.7×12.7cm 192pages

Mat Brinkman 「Teratoid Heights」

Mat Brinkman 「Teratoid Heights」(Highwater Books) ¥4167+税

コミック作家Mat Brinkman(マット・ブリンクマン)の代表作。

ほとんど、テクストはなく、謎のクリーチャーたちが現れて、超自然な行動をおこします。

俵谷哲典、ネルノダイスキ、逆柱いみりなどお好きな方におすすめです。

152mm×126mm×20mm 222pages

イ・ミンション著 すんみ・小山内園子訳「私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない」

イ・ミンション著 すんみ・小山内園子訳「私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない」(タバブックス)¥1700+税

2016年にソウルの繁華街にある江南駅で起きた“女性なら誰でもよかった”という動機で女性が刺殺された事件。

古い習慣の中で抑圧されていた女性たちは、これをきっかけに、可視化された女性嫌悪、性差別に対して声をあげはじめました。
著者は、言語や翻訳の専門家の立場から、実践的な言葉の問題として差別について語る上での問題点と対処例をこの本で示しています。フェミニスト論というより、技能書、マニュアルです。

差別について話すとき、これまでの社会習慣や危機回避・処世術として女性自身が意識的/無意識的に受け入れてきた抑圧や恐怖について解明しながら、自らに苦痛や我慢を強いることを防ぎながら、効果的に語る方法を実践的に提示します。

外国語の文法や基本例文を覚えたら、作文や会話で使いながら身につけるように、あるいは、水泳をはじめるときに水に対する恐怖を取り除き、基本フォームを習ったら体が覚えるまで練習するように、実践可能な技能書、会話術の書として読むことができます。
性差別を(特に男性)と語る場合の問題パターンが挙げられているので、きっと使えるフレーズ、しっくりくる受け答えがいくつかみつかると思います。

独立系の新興出版社から発売され、韓国フェミニズムムーブメントのきっかけになった話題の本です。女性が声をあげはじめたお隣の国のこれからにも注目。

内容ーーー

日本の読者のみなさんへ イ・ミンギョン
はじめに

Ⅰ. セクシストに出会ったら 基礎編

0.あなたには答える義務がない
―話すのを決めるのはあなた
1.心をしっかり持とう
―差別は存在している
2.「私のスタンス」からはっきりさせよう
―フェミニストか、セクシストか
3.「相手のスタンス」を理解しよう
―セクシストか、フェミニストか
4.断固たる態度は必要だ
―あなたを侵害するものにNOを
5.あなたのために用意した答え
―何もかも「女性嫌悪」!
6.効果がいまひとつの言い返し
―セクシストに逆効果な対応とは

Ⅱ. セクシスト(にダメ出しする 実践編

7.あなたには答える義務がない、再び
―きっぱり会話を終わらせる方法
8.それでも会話をつづけるのなら
―誤解している相手との会話法
9.いよいよ対話をはじめるなら
―あなたを尊重しはじめた相手との会話法
10.話してこそ言葉は増える
―練習コーナー
11.ここまでイヤイヤ読んできた人のためのFAQ

四六判228pages タバブックス