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安田理央「巨乳の誕生」

安田理央「巨乳の誕生」(太田出版)¥1600+税

前作「痴女の誕生」において、アダルトメディアの中で、女性がどのように描かれてきたのかを検証した安田理央が、今度は「巨乳」に斬り込む!

おっぱいがいつからどのように注目され、雑誌や書籍、映画、AVなどのメディアの中で巨乳がどう扱われ、時代や国によってどのように受け止められ、変化してきたかをひもといてゆきます。

ーーいつの時代でも大きなおっぱいが好まれていたわけではない。70年代にはユニセックスで華奢な体つきこそがファッショナブルであり、80年代のAV業界でさえも胸の大きなAV女優は人気を得ることができなかった。
「巨乳」という言葉が誕生し、一般的に普及したのは90年頃になってから。それまでは「ボイン」「デカパイ」「Dカップ」などと呼ばれていた。
江戸時代から開国、敗戦、経済成長を経て現在、社会の「大きなおっぱい」の受け止められ方は、
時代を反映して変わっていく。なぜ変わっていったのか。その理由と全貌をあきれるほどの調査で明らかにした革命的論考ーー

ボイン、グラマー、ダカパイ、Dカップ、巨乳、爆乳etc 60年分700冊の雑誌から、巨乳を表す言葉を抜き出し、カップ数を対応させたりと、独自のデータベースを作ったり、映画、美容整形、性風俗など各ジャンルのスペシャリストへの取材などを経ての巨乳検証です。

《目次》
目次
はじめに

序章 原宿に日本初の巨乳専門ショップがあった
原宿に巨乳ファンの憧れの地があった
巨乳、特撮、プロレスが同居するショップ
淀川長治の弟子が始めた巨乳メーカー
巨乳フェチAV第1号『淫乳』
初の巨乳専門AVメーカーの誕生
マニアのための店「ヴイ・レックス原宿」
ヴイ・シー・エーの失速と終焉

第一章 巨乳をめぐる世界史
「巨乳」は古代から求められていたのか
コルセットからブラジャーへ
男性の興味は脚から胸へ
拡大するグラマー幻想
巨乳崇拝者ラス・メイヤー
グラマーの失墜と復権
豊胸手術の発展と破綻
整形巨乳があふれたアメリカのヌード

第二章 おっぱいは性的対象ではなかった
なぜ春画では乳房が描かれなかったのか
日本人にとって裸体は顔の延長だった
男性も女性も肉体は同じ?
愛撫されなかった乳房
おっぱいを表現する言葉は「乳」のみ
貧乳が美人の条件だった
巻き起こった裸体画論争
禁じられた裸体
腰巻事件が浮きぼりにしたもの

第三章 グラマーの襲来
肉体女優の出現
日本初の巨乳アイドル
国産肉体女優たち
グラマーという表現
巻き起こるグラマー・ブーム
日本流グラマー= トランジスタ・グラマー

第四章 ボインの時代 ナインの時代
若者向け雑誌の登場とグラビアの隆盛
ボインの誕生
ボインの語源
ボインが注目された1967年
胸の大きなナオンは時代遅れ?
胸の大きい女性は頭が悪いという神話
清楚な女の子は胸が小さいはず?
コイン、ナイン、ペチャパイ
グラビアアイドルの元祖、アグネス・ラム
麻田奈美、リンゴヌードの衝撃
オナペットと呼ばれた巨乳たち

第五章 デカパイからDカップへ
巨乳専門誌『バチェラー』の誕生
デカパイという表現
ビニ本の人気は「素人」っぽさ
AVユーザーは胸に興味がない?
初の「巨乳AV」が発売
ジャンルとなった「巨乳AV」
巨乳はDカップと呼ばれた
男女のカップ表記に対する温度差
Dカップ京子、デビュー!
Dカップ女優たち
グラビアアイドル第1号・堀江しのぶ
漫画へ波及したDカップ
なぜ「Dカップ」だったのか?

第六章 巨乳の誕生
松坂季実子の衝撃
AV業界に吹き荒れた巨乳ブーム
「巨乳」はいつ生まれた言葉か
そして「巨乳」は成長した
毎月1日は巨乳の日
堀江しのぶを継ぐもの
伝説の眼帯ブラ
そしてグラビアの時代へ

第七章 それは爆乳と呼ばれた
驚異の104センチIカップ
季実子もケイもかなわない
タイタニック・ティナの幻
爆乳とプランパー
マニア化する巨乳
次々と登場する爆乳女優たち
爆乳化するグラビアアイドル

第八章 21世紀の巨乳たち
ダブル専属デビューした超大型新人・麻美ゆま
もはや特殊ではなくなったHカップ
爆乳着エロアイドルのAV侵攻
非現実的なまでのナイスバディ女優たち
微乳の誕生
微乳の魅力とは何か?
史上最も売れた巨乳
TOEIC990点の爆乳女優
妄想が実体化していく時代

おわりに
巨乳年表 1871〜2017
参考文献一覧

A5判288pages

コマツシンヤ「午后のあくび」

コマツシンヤ「午后のあくび」(亜紀書房)¥1000+税

うたたねしている間にみた夢のように、日常から半歩外の世界。

遅刻しそうになって猫に道案内について見知らぬ通りと抜けると…見慣れたあの場所に。
時計を修理しにいったお店が実は洋菓子店で、チョコやクッキーの部品でできた食べられる時計を食べて時間が過ぎるのを忘れたり…。

かわったことがあぶくのように湧いてくる白玉町を舞台にこの町に住むOLひび野あわこさんの“うたかたの日々”を綴った心にすっとしみ込む、キュートなショート漫画集。
コマツシンヤが読書を空想、幻想、妄想の世界にいざないます!!

A5判176pages

ハン・ガン作 斎藤真理子訳「ギリシャ語の時間」

ハン・ガン作 斎藤真理子訳「ギリシャ語の時間」(晶文社)¥1800+税

「言語はあたかも数千本もの針を組み合わせて織り上げた服、または鎧のようであり、彼女をその中に閉じ込められてちくちくと刺し続けていた。それが突然、消えた。」

言葉を話せなくなった女は言葉を取り戻すために古典ギリシャ語を習い始める。少しずつ視力を失っていくギリシャ語講師の男は彼女の“沈黙”に関心をよせる。ふたりの出会いと対話を通じて、人が分ちあえるもと分ちあえないものを静かに問い続ける作品。

失われた韓国語、履修していたフランス語、新たに学ぶ古典ギリシャ語、韓国文学に、ギリシャ哲学、そしてボルヘスのイメージが時空を重層的に表現しています。

『菜食主義者』でアジア人作家として初めて英国のブッカー国際賞を受賞したハン・ガンの長編小説。
韓国の若い作家を紹介するシリーズ〈韓国文学のオクリモノ〉第1回配本。
装丁は寄藤文平+鈴木千佳子

B6判240pages

岩谷時子/宇野亞喜良 「あなたのために」

岩谷時子/宇野亞喜良 「あなたのために」(888ブックス)¥1500+税

1970 年に山梨シルクセンター(現/サンリオ)から出版された岩谷時子の詩と宇野亞喜良の挿絵による詩画集「あなたのために」を当時とほぼ同じ形で復刊。

コンパクトサイズのギフトブックとして刊行された本書は40年以上の時を経て今なお、瑞々しい感性に溢れています。

復刻にあたり、70年前後に描かれた宇野の絵をカバー裏にレイアウトしました。お見逃しなく!!

15×10cm 上製48pages(888ブックス)

初回入荷分はサイン入りです。なくなり次第、終了となりますのでご了承願います。

 

黄島点心「黄色い悪夢」

黄島点心「黄色い悪夢」(リイド社)¥1200+税

リイドカフェのweb連載をまとめた単行本。

布団圧縮袋にパートナーを入れて空気を抜く「圧縮芸術」マニアのカップルの関係の破綻で生じた事件、ある地方に残る奇祭、人の上っ面を剥ぐ儀式にやってきた、八方美人とそのとりまきたちが遭遇する怪、孤島の蚊を巡る時空と種を超えた壮大なロマンス…

いずれも、黄島点心のストーリーテラーとしての本領発揮といった短編揃い。
ひとつの事件や現象を巡って壮大な歴史や運命、怨念が語られています。

A5判256pages