「マッチと街 マッチがあった頃、高知の街はずっと元気であった。」

「マッチと街 マッチがあった頃、高知の街はずっと元気であった。」 (「マッチと街」出版委員会)¥1800+税

喫茶店や飲食店で普通に煙草が吸われていた時代、それぞれのお店は、オリジナルマッチを作って、客たちに配っていた。商店街も賑やかだった頃。スマホやネットもなければ、瀬戸大橋もなく、都心への飛行機も日に数便…今よりずっと不便だったけど人口30万人足らずの街には、たくさんの居場所があった。

そんな時代、1960年代から1980年代を中心に、高知県の400点あまりのお店が製作したマッチ箱のコレクション約700点を収録。

エリア別にマッチを分類しながら、古くからのお店に取材したり、土電会館のような高知のランドマーク、マッチ箱デザインや喫茶店についての写真や資料、読み物もところどこにあり、マッチ箱を通して、紙文化、ローカルカルチャー、コミュニティなど、様々なものが見えてきます。

18.7×12.7cm 192pages

黒のマガジン 04「特集 水木しげるとカメラ雑誌の世界」

黒のマガジン 04「特集 水木しげるとカメラ雑誌の世界」¥741+税

前号の水木しげるとアメコミの世界に続いて、今回は水木作品と写真資料、すなわちカメラ雑誌の影響関係を特集。
漫画家、藤本和也のライフワークともいえる?水木しげる研究。水木ファンはもちろん、この時代の漫画が好きな人は必見の資料です。

ひなびた日本の景色を描いているようでいて、その元ネタは国内外な様々なところに!
(ミズキカメラの後に、少しツゲカメラもインサートされています)

漫画家の藤本和也と漫画評論の足立守正が対談し、実際の図版を紹介しながら水木しげる作品に影響を与えた写真作品を徹底検証!
炭子部山貝十の漫画も収録。(今回、特集に力を注ぐあまり、藤本和也漫画はお休みです)

A5判96pages

Mat Brinkman 「Teratoid Heights」

Mat Brinkman 「Teratoid Heights」(Highwater Books) ¥4167+税

コミック作家Mat Brinkman(マット・ブリンクマン)の代表作。

ほとんど、テクストはなく、謎のクリーチャーたちが現れて、超自然な行動をおこします。

俵谷哲典、ネルノダイスキ、逆柱いみりなどお好きな方におすすめです。

152mm×126mm×20mm 222pages

河野聡子「あるときはぶかぶかの靴を、あるときは窮屈な靴をはけ」外国文学読書案内2013-2018

河野聡子「あるときはぶかぶかの靴を、あるときは窮屈な靴をはけ」外国文学読書案内2013-2018 ¥1000+税

文芸誌TOLTAを発行する河野聡子が、2013年〜2018年の約5年間にわたって西日本新聞に寄稿した、海外文学の案内に、ユリイカに掲載された書評加えてをまとめたもの。

新聞記事は、860字という紙幅の関係で、書評というより、作品の概要と注目ポイントを紹介する案内という内容で、ここ5年の海外文学を俯瞰したり、本選びの参考になります。

もともと、二段組800ページの長編ロベルト・ボラーニョの『2666』の書評の引き受け手がなく、著者に依頼が舞い込んだという書評。

当初は、編集側からの依頼の本を紹介していたが、途中から候補作を提案するようになり選書段階から関わるようになったそう。

タイトルの「あるときはぶかぶかの靴を、あるときは窮屈な靴をはけ」はロシア未来派の詩人フレーブニコフの詩からとったものであると同時に、好みや気の向くままに選んだ本以外からもたらされる豊かさを読者と分かち合いたいという思いが込められています。

カレン・ラッセル『レモン畑の吸血鬼』
ミハイル・エリザーロフ『図書館大戦争』
閻連科『愉楽』
ソフィア・サマター『図書館島』
ミハル・アイヴァス『黄金時代』
ジュリー・オオツカ『屋根裏の仏さま』
チャイナ・ミエヴィル『オクトーバー―物語ロシア革命』
レアード・ハント『ネバーホーム』
ジェローム・フェラーリ『原理―ハイゼンベルクの軌跡』
エドウィージ・ダンティカ『デュー・ブレーカー』
ウンベルト・エーコ『プラハの墓地』
ミシェル・ウェルベック『服従』
W・G・ゼーバルト『鄙の宿』
クレア・ビショップ『人工地獄』
ダン・サヴェージ『キッド―僕と彼氏はいかにして赤ちゃんを授かったか』
エマニュエル・キャレール『リモノフ』
ワシーリイ・アフチェンコ『右ハンドル』
アンドレア・ウルフ『フンボルトの冒険―自然という〈生命の網〉の発明』
ヘレン・マクドナルド『オはオオタカのオ』
ダーグ・ソールスター『ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン』
バーバラ・ビム『幸せのグラス』
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『アメリカーナ』
アンナ・カヴァン『われはラザロ』
トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』
ミュリエル・スパーク『あなたの自伝、お書きします。』
コリン・バレット『ヤングスキンズ』
ジョン・ウィリアムズ『ブッチャーズ・クロッシング』
ロベルト・ボラーニョ『2666』
レオ・ペルッツ『聖ペテロの雪』
イタロ・カルヴィーノ『最後に鴉がやってくる』
ルスタム・カーツ『ソヴィエト・ファンタスチカの歴史』
ハリ・クンズル『民のいない神』
ウラジーミル・ソローキン『氷』
リチャード・パワーズ『オルフェオ』
ジョージ・ソーンダーズ『リンカーンとさまよえる霊魂たち』
タンクレード ヴォワチュリエ『貧困の発明 経済学者の哀れな生活』
甘耀明『鬼殺し』
残雪『最後の恋人』
パク・ミンギュ『ピンポン』
マイク・ライトウッド『ぼくを燃やす炎』
マヤ・ルンデ『蜜蜂』
ジュール・ヴェルヌ『蒸気で動く家』
ロード・ダンセイニ『ウイスキー&ジョーキンズ』
マイケル・オンダーチェ『ビリー・ザ・キッド全仕事』

新書判136pages

イ・ミンション著 すんみ・小山内園子訳「私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない」

イ・ミンション著 すんみ・小山内園子訳「私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない」(タバブックス)¥1700+税

2016年にソウルの繁華街にある江南駅で起きた“女性なら誰でもよかった”という動機で女性が刺殺された事件。

古い習慣の中で抑圧されていた女性たちは、これをきっかけに、可視化された女性嫌悪、性差別に対して声をあげはじめました。
著者は、言語や翻訳の専門家の立場から、実践的な言葉の問題として差別について語る上での問題点と対処例をこの本で示しています。フェミニスト論というより、技能書、マニュアルです。

差別について話すとき、これまでの社会習慣や危機回避・処世術として女性自身が意識的/無意識的に受け入れてきた抑圧や恐怖について解明しながら、自らに苦痛や我慢を強いることを防ぎながら、効果的に語る方法を実践的に提示します。

外国語の文法や基本例文を覚えたら、作文や会話で使いながら身につけるように、あるいは、水泳をはじめるときに水に対する恐怖を取り除き、基本フォームを習ったら体が覚えるまで練習するように、実践可能な技能書、会話術の書として読むことができます。
性差別を(特に男性)と語る場合の問題パターンが挙げられているので、きっと使えるフレーズ、しっくりくる受け答えがいくつかみつかると思います。

独立系の新興出版社から発売され、韓国フェミニズムムーブメントのきっかけになった話題の本です。女性が声をあげはじめたお隣の国のこれからにも注目。

内容ーーー

日本の読者のみなさんへ イ・ミンギョン
はじめに

Ⅰ. セクシストに出会ったら 基礎編

0.あなたには答える義務がない
―話すのを決めるのはあなた
1.心をしっかり持とう
―差別は存在している
2.「私のスタンス」からはっきりさせよう
―フェミニストか、セクシストか
3.「相手のスタンス」を理解しよう
―セクシストか、フェミニストか
4.断固たる態度は必要だ
―あなたを侵害するものにNOを
5.あなたのために用意した答え
―何もかも「女性嫌悪」!
6.効果がいまひとつの言い返し
―セクシストに逆効果な対応とは

Ⅱ. セクシスト(にダメ出しする 実践編

7.あなたには答える義務がない、再び
―きっぱり会話を終わらせる方法
8.それでも会話をつづけるのなら
―誤解している相手との会話法
9.いよいよ対話をはじめるなら
―あなたを尊重しはじめた相手との会話法
10.話してこそ言葉は増える
―練習コーナー
11.ここまでイヤイヤ読んできた人のためのFAQ

四六判228pages タバブックス