鴨沢祐仁イラスト集「XIE’S CLUB BOOK」

鴨沢祐仁イラスト集「XIE’S CLUB BOOK」(Pヴァイン)¥2700+税

没後10年を迎えた2018年に、未発表原稿も含めて編まれた鴨沢祐仁イラスト集。
遅筆ゆえに寡作な作家でいたため、一冊に初期作品から代表作、未発表作と主要モチーフが網羅されています。

雑誌『ビックリハウス』の表紙や、漫画雑誌『ガロ』などで連載をしていた「クシー君」シリーズ他、数多くのイラストやグラフィック・デザインを手掛けていた漫画家・イラストレーター鴨沢祐仁。

その唯一無比の、オシャレでファンシーかつ形而上学的な独特のイラストは、音楽関連でも、オメガドライブ新井正人は熱狂的なファンでアルバムやシングル盤のジャケに多数採用、またムーンライダーズの鈴木慶一プロデュース『ビックリ水族館』『SF -サイエンス・フィクション-』のジャケ、ムーンライダーズのトリビュート・アルバムなど。

いまなお多くの熱狂的なファンを持つ「稲垣足穂よりタルホの世界を表している」鴨沢祐仁。
惜しくも2008年に他界した彼の没後10年を追悼した、初のイラスト集をファンとして出会い、後に作家生活を支え、現在その作品を管理する北原照久氏の協力の下、刊行。

前書き:多屋澄礼  解説:南伸坊、湯浅学、北原照久

B5判126pages
※デッドストックのポスターをおまけにおつけします。なくなり次第終了します。

おまけポスター(四つ折りになった状態で、縦に長いものです)

もぐこん編集・発行 ひうち棚、こいけぐらんじ、大西真人、三島芳治、柳田人徳「MograBooks Extra 9 グループH」

もぐこん編集・発行「MograBooks Extra 9 グループH」¥600+税

同人誌で約10年活動するもぐこん編集・発行の合同誌。

webトーチでの新連載「児玉まりあ文学集成」が話題の三島芳治、近年同人活動を再開した「めこ」の柳田人徳、盛らずに誠実に丁寧に描くことをモットーにした漫画雑誌「山坂」から大西真人、ひうち棚、バンドマンでもあり、漫画やイラストを手がけるこいけぐらんじともぐこんが滋味深い6本の漫画を寄稿しています。

ひうち棚「空白期間」
こいけぐらんじ「山を知らない人の山まんが」
大西真人「空に月が見えて」
三島芳治「コミュニケーションSF」
もぐこん「私書室」
柳田人徳「エクストラのエクストラ」

A5判76pages

もぐこん「私書室」

柳田人徳「エクストラのエクストラ」

ひうち棚「空白期間」

こいけぐらんじ「山を知らない人の山まんが」

大西真人「空に月がみえて」

三島芳治「コミュニケーションSF」

ブリュッセル個展画集 Daisuke Ichiba 市場大介「X」

市場大介「X」(E² edition)¥926+税

日本ではアンダーグラウンドのカテゴリーに入る市場大介だが、ヨーロッパでは、昨年には美術研究家グザヴィエ・ジル・ネレによる英仏日の三か国語表記の300ページにわたる研究書「市場大介 不協和音のハーモニー」も出て、独自のスタイルを持つ作家として評価が高まる市場大介。

その市場の2018年3月、ブリュッセルのギャラリーE²/Sterputで個展の際に作成された冊子。

ギャラリーがセレクトした18作品をリソグラフで二色印刷しています。

A4判32pages 100部限定 カード、展示DMつき。

宇野亞喜良「恋の迷宮」

宇野亞喜良「恋の迷宮」(888ブックス)¥1800+税

サンリオが山梨シルクセンターとして、詩画集を出版していた1960 年代~70 年代。
本体10.5 ×8cm の手のひらにすっぽり入るハードカバーの本が函入りで「ヤマナシ・ミニブック・シリーズ」として刊行されていました。この度、その中から宇野亞喜良が手がけた1968年刊の『恋の迷宮』を888ブックスが復刻。

本書は絵だけでなく、詩も宇野によるもので、宇野ならではの言葉のセンスで綴られた詩に、60年代の鮮烈なイラストレーションが添えられています。

小さい本ゆえ、当時の製本も大変だったと推測されますが、復刻に関しても、製本所を探すことが困難で通常の製本機械では対応できず、結果、製本、函の制作、シール貼はすべて手作業。その点でも珍しい本になっています。

収録詩
「月は泣いた」「けしは立ったままで死んだ」「火曜日の朝の事件」「そのとき空は」「くず屋さん」「マッカナバラガ」「ナイト・マスク」「白い猫が空を歩く」「歌う少女」「世界でいちばん」「ゆれる老婆のロバの背中で」「お月さまとキャンデー」「あのこに会いたい」「さよなら」

縦105mm 横80mm 32pages 函入り
※初回入荷分サイン入り

実物よりひとまわり〜ふたまわり小さめ。かわいいでしょ!

鈴木ちはね 三上春海「時間のかかる短歌入門 1」

鈴木ちはね 三上春海「時間のかかる短歌入門 1」(稀風社)¥500+税

2015年に発行された往復書簡形式の「誰にもわからない短歌入門」から3年。
短歌や言葉をめぐる状況も大きく変わる中で、この本の著者、鈴木ちはねと三上春海は、斉藤斎藤の第二歌集「人の道、死ぬと町」に出会います。

東日本大震災をはさんだ2004年から2015年の作品を編年体でおさめたこの歌集は、歌人を取り巻く状況の変化に心を揺さぶられ、乗り越えるべく思索を深める中で作品のスタイルまでもが大きく変化してゆく軌跡を追うことになる、稀有な書物であり、二人は宮沢章夫の「時間のかかる読書」的アプローチで時間をかけて書簡による対話形式で読み解いてゆきます。

時間をかけて作られた歌集を、時間をかけて、おおきなものさしで読みながら、様々な歌人の個々の歌を一首ずつレビューした前作では掘り下げることができなかった短歌における時間や連作形式について考ます。

本書は課題の本の全体の1/10程度の段階のもので、続編が予定されています。

—(稀風社ブログより)
既刊「誰にもわからない短歌入門」では、一首評、という切り口から、短歌という問いをかんがえました。

今回の「時間のかかる短歌入門」では、そこで欠けていた「連作」「歌集」という側面に切り込むべく、2016年におおきな反響を巻き起こした『人の道、死ぬと町』という書物を題材に、ふたたび往復書簡形式で、こんどは、収録の連作の読解をこころみました。

『人の道、死ぬと町』は、その内容の重厚さから、短歌をつくらないひとにもそうではないひとにも、刊行時、おおきな反響を巻き起こした書物です。しかしながら、その巨大さゆえに、いまだ十分に消化されきってはいない、さらなる批評を待ち望みつづけたままねむっている、そんな印象をわたしたちに残す書物でもありました。

本書「時間のかかる短歌入門」には、「連作」「歌集」といった短歌のしくみのみならず、そのような反響を生み出す斉藤斎藤さんという歌人の作家性にも着目する、一個の「斉藤斎藤論」という側面があります。
しかしながら、一個の作家論でありながらも、基本は入門書として、ぐるぐると時間をかけて、「連作」「歌集」とはなにかを考えながら、短歌というふしぎに対してアプローチをこころみる、
本書はそのような、やや特殊な形式の、あたらしいタイプの入門書となりました。

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B6判 96pages 稀風社