山川直人「はなうたレコード」

山川直人「はなうたレコード」(平凡社)¥1400+tax

漫画家の豆太と、仕事で一日中黙々とお弁当を作るきな子。
ともに誰とも話さず働く二人が偶然出会い、言葉を交わした縁で互いにいい話し相手となり、やがてともに暮らすように…

喫茶店、古本屋、骨董屋、レコード屋……
どこか懐かしいお店が並ぶ街に暮らしながら、終電を逃して夜の散歩を楽しんだり、銭湯に行ってみたり、たまにちょっとだけ贅沢したり、ときどきすれ違ったり….
はなうたが聴こえてきそうな、豆太ときな子の日々の営みが描かれ、(執筆・連載時期がコロナ禍に重なったこともあり)、思い立ってふらりと散歩に出るのが楽しい、ささやかな日常こそが幸せだったりすることを思い出させてくれます。

古い街並や、アパートの畳や押入が描かれている一方で、登場人物がスマホ使ったり、ファストファッションブランドの袋を持っていたり、作品に様々なレコードや本が描かれていたり….という細部やリアルな部分を見るのも楽しいです。

A5判224pages
初回入荷分にサインを入れていただきました。(なくなりましたら終了となりますので、ご了承ください)

山本タカト「ジャポネステティーク」

山本タカト「ジャポネステティーク」 (河出書房新社/エディシオン・トレヴィル) 特装版¥5000+tax 普及版¥3800+tax

山本タカトが生み出した新しい日本趣味・耽美主義の画集。

山本タカト美学の真髄は、作家が幼少期に憧れた挿絵の匠伊藤彦造の絵筆、あるいは苛烈な色彩と描画で圧倒的な印象を刻みつけた月岡芳年の肉筆浮世絵の薫陶で画家をこころざし、かつてジャポニスムへの熱狂によって変容した西欧美術の影響を再帰的に受容、あらたな山本ジャポニスムとして洗練昇華させた表現にある。

最新画集『ジャポネステティーク』は、デビュー以来描き続けてきた浮世絵、日本美術の系譜につらなる山本独自の日本趣味・審美主義・耽美主義の集大成。
『南総里見八犬伝』挿絵群・装丁画をはじめ、谷崎潤一郎全集のためのイコン、泉鏡花、岡本綺堂、横溝正史、山田風太郎、寺山修司、山白朝子(乙一)、劇団☆新感線等に提供した作品群のほか幽霊画・春画の連作等、山本ジャポニスム/エステティシスムの魅力が横溢するモノグラフである。

A4判上製120pages
特装版(5000円+税)と普及版(3800円+税)がございます。

特装版:サテン布張表紙、別丁扉、エディションナンバー(76〜500/500)と著者サイン入
普及版:著者サイン入

上の紫色のがサテン布張表紙の特装版、下が紙の普及版(紙は色が沈んでいますが紫色です)。ともにエンボス加工があります

上がサインとエディションNoが入った別丁の扉がついた特装版、普及版。

亜蘭トーチカ「順風満帆」

亜蘭トーチカ「順風満帆」(セミ書房)¥1500+tax

97年生まれ、ガロ系私漫画の流れをくむ亜蘭トーチカの2016年〜2021年までに作品12本を収録した初の単行本。

漫画雑誌「架空」16号に掲載されたデビュー作「川へ行く」をはじめ、トマス・ピンチョン『V.』の中のワニ狩りのエピソードを下敷きにした「どぶ街」、同人誌「犬泥棒」に描いた「猫の口に血」「アンドアイラブユー」などに、未発表作を5本を加えたものになります。

「川へ行く」はアメリカのインディ出版社Glacier Bay Booksより英訳版が発行されています。巻末に、高校時代からの友人で漫画家の福本眞久による、作家・作品論を収録。

林静一、安部慎一、つげ義春などが好きな方におすすめです。

目次
たぶん悪魔が
川へ行く
一瞬の夢
どぶ街
猫の口に血
アイドントラブユー
トーキョートラフィックインフォメーション
勉学
この男、目を閉じているが
ピアニストを撃て
Too Young to Go Steady
旅行
著者あとがき
解説:福本眞久「GO!GO!亜蘭」

著者略歴 1997年3月11日生まれ。東京都出身。
17歳のころ漫画を描きはじめる。2017年『漫画雑誌 架空16号』でデビュー。

A5判160pages

丸尾末広「40周年記念 丸尾画報DX I 改」「40周年記念 丸尾画報DX III 改」

丸尾末広「丸尾画報DX Ⅰ(改)」(エディシオン・トレヴィル/河出書房新社)¥4000+税

画業40周年を迎えての、記念増補新装版。『丸尾画報DX 1』に新随筆、追加図版 18点を加えて20ページ増えていますが、紙を見直したため厚さはスリムになっています。

嗚呼、五芒星とともに浮かび上がる亡國の凶兆!
東亜の空に暗雲立ち籠める時、帝都に式神放たれ、丸尾暗黒藝術が闇から目醒める!
『愛蔵版 丸尾画報DX』 1/300~30/300のために描き下ろした
ドローイング作品ほかを増補した決定版。

随筆:丸尾末広 鳥居みゆき ジョン・ゾーン、四方田犬彦、マッド・ジョージ

B5判 230pages
サイン入り


丸尾末広「40周年記念 丸尾画報DXIII改」(エディシオン・トレヴィル/河出書房新社)¥4000+税

『丸尾画報DX 改I』『丸尾画報DX 改II』に続く、その後の新作をまとめた丸尾画報第三弾のデビュー40周年記念増補新装版。。

高畠華宵、江戸川乱歩、夢野久作の衣鉢を継ぐ昭和・平成屈指の怪異•奇想・浪漫が炸裂!

『トミノの地獄』『瓶詰の地獄』『芋虫』『賢者の愛』のカバー画、口絵、挿絵、ポスター画、
短編漫画をはじめ、数々のCDジャケット画ほか堂々200頁に及ぶ、最新の画業を集成。

丸尾末広 書き下ろしエッセイに加え、チャラン・ポ・ランタン、上坂すみれ、荒俣宏、谷川渥、諏訪哲史らの熱き丸尾論やオマージュも収録。

B5判 214pages
サイン入り

FOLK old book store 編 (book guide)「肝腎」

FOLK old book store 編 (book guide)「肝腎」 ¥1500+tax

2019年夏から2021年春にかけて、大阪の書店FOLK old book store周辺のアーティスト、ミュージシャン、編集者、ショップオーナーなど100人に「自身の血肉になっている “肝腎” な本」を2冊ずつ紹介してもらったアンソロジー『肝腎』。

支えになっている本、心を動かした本、創作の一助になっている本、忘れられない本、自分に戻っていける本など…
ご本人の創作とは別ジャンル、異なる作風だけれどコアになった作品が披露されています。

コロナ感染拡大の時期と重なったため、選書やコメントに意識的にあるいは無意識にその影響が現れているかもしれません。

ユニークな活動をする人たちの目を通して紹介される既知の本、未知の本を見ながら、その人の作品を知りたくなったり、コロナが収束したらその人のお店を訪れたくなったり。人と本と場所のネットワークが読者に届いてさらに広がりますようー。

寄稿者(掲載順)
橋本亮二 / 七尾旅人 / 谷端 実 / コニシユウヘイ/ 大場ともよ / 北島敬明 / 丸山晶崇 / 谷口智康 / 最後の手段 / 吉村 祥 / 筒井大介 / 濱崎宏之 / あおむろひ ろゆき / 山下賢二 / 橋本博人 / ミヤザキ / スケラッコ / 吉川祥一郎 / 朝野ペコ / 大井秀人 / ユッカ・バッファロー / よしだみさこ / 金武啓子 / 權田直博 / 大津萌乃 / 鈴木裕之 / 原田晃行 / 松村貴樹 / 川口まり絵 / 田窪直樹 / 東南西北 kiken/ 尾柳佳枝 / 山口良太 / オオルタイチ / 黒田明宏 / 木村耕太郎 / 奥村千織 / 山田 翔 / 宮崎千絵 / 福田千尋 / 杉 本喜則 / 和久田善彦 / 阪口大介 / 鳥居貴彦 / 露草社 / 谷川 徹 / 阿野まゆ子 / 北浦麻美 / 北浦和也 / 米田雅明 / 川崎誠二 / 大塚結良 / 山本佳奈子 / マタレーゼ・エリック / 瀧 亮子 / いとうひでみ高橋和也 / 鷹取 愛 / たけしげみゆき / 小野友資 / 松永良平 / きくちゆみこ / 成重松樹 / 寺田燿児 / はまぐちさくらこ / コタニカオリ / 岩田雅希 / 小指 / 三上 洸 / いか文庫 店主 粕川ゆき / 森本 恵 / 森 雄大 / タダユキヒロ / 福西悟一 / 竹内 厚 / 高山燦基 / 竹林はるか / 小前 司 / 少年アヤ / てんしんくん /millitsuka/ マメイケダ /BIOMAN/ なかむらあきこ / 南田真吾 /unpis/ 内田ユッキ /hitoto/ 村上 豪 / カワグチタクヤ / カヤヒロヤ / 石井嗣也 / ピンポン食堂 / みなはむ / 堀部篤史 / 大橋裕之 / 小林 ラン / 禺吾朗 / 石川直樹 / カシワイ
表紙+巻末マンガ:最後の手段

B6判 208pages(モノクロ) + 巻末マンガ 10pages (カラー)
糸かがり製本 / スピン付き