カテゴリー別アーカイブ: 写真集

八画文化会館叢書vol.11 けんちん『ゲタバキ団地観覧会』

八画文化会館叢書vol.11 けんちん「ゲタバキ団地観覧会」(八画編集部)¥1000+tax

ゲタバキ団地とはーー
昭和30年代、1階に商店や事務所、上層階に住宅が入った建物をゲタバキ住宅と呼んだことから、著者のけんちん氏は同時代に建てられた公団や公営住宅の総称として「ゲタバキ団地」を採用。

覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、著者は電気風呂愛好家として、この八画文化会館叢書シリーズのvol.9で200軒の電気風呂を案内していますが、同時に団地が好きすぎて、自身も団地に住み、200人以上の団地引っ越しをサポートしてきた団地ソムリエでもあります。

そんな氏が関西圏を中心に2005年から2019年にかけて撮影したゲタバキ団地の写真とともに、その魅力を伝えます。
一階の商店の看板、エントランスのタイル、屋上の遊具、地形にあわせた壁面デザインなど、ディテールまで、個々の物件の注目ポイントを紹介しています。

街中に多くあるゲタバキ団地。これを知ったら、まち歩きがこれまでよりちょっと楽しくなるかも!?です。

A5判 横綴じ 32pages オールカラー

八画文化会館叢書vol.10 服部亜弓『モーテル☆エロチカ 消し忘れ廃墟ラブホテル選集』

八画文化会館叢書vol.10 服部亜弓『モーテル☆エロチカ 消し忘れ廃墟ラブホテル選集』(八画出版部)¥1000+tax

著者の服部亜弓さんは、ここ10年ほどラブホの撮影をしているが、この昭和遺産のオープン当時の姿を知ることの難しさを痛感していた。

しかし、経営者の夜逃げなどで、備品もそのままに突然廃墟となった物件は、閉鎖当時の様子のみならず、崩れ落ちた部分から、さらなる過去に遡れることに気づき、廃ラブホの撮影にのめり込むようになったそう。

昭和40~50年代に列島各地で花開いた「ラブホテル」は、「サカサクラゲ」と呼ばれた連れ込み宿から進化し、アメリカの「モーテル」にも影響を受けつつ、日本特有の性愛空間として定着。
だが、1985年には、風営法改正による規制で「ラブホテル」から「ファッションホテル」へと移行し、回転ベッドや鏡張りなど趣向を凝らした部屋は減って、簡素化していった。

およそ20年の間に威容を誇った昭和遺産ラブホテルは、チープなのにゴージャス。ユーモラスなのにエロチック。
時代と顧客のニーズに応えて進化し、独特の性愛文化を繰り広げた。

現存するラブホが、ラブホの到達点なのに対して、廃ラブホは、進化の途中で、その時代の姿をとどめた遺跡。タイムトリップ空間に漂う、性愛のエネルギーとユーモアを味わうことができます。

A5判 横綴じ 32pages オールカラー

木藤富士夫「公園遊具 vol.8」

木藤富士夫「公園遊具 vol.8」¥¥800+tax

木藤富士夫さんの公園遊具の写真集シリーズ8弾。
号を重ねても、まだこんな遊具があったのか?!な傑作が出るわ出るわ。

表紙のガリバー滑り台は三重県の鳥羽市の公園に設置されたものですがこれはもともとブラジル移民船の船の上にあった遊具を移築したのだそう。
今回は首都圏、大阪、三重、北海道、に加えて新潟の遊具も登場。

夜の公園で、仕込んだ照明によって暗闇に浮かびあがる遊具。昼間の顔とはちょっと違ってあやしいげ。それぞれの住所と地図つき。

A5判横32pages フルカラー

写真集 ケイタタ/日下慶太「隙ある風景」

ケイタタ/日下慶太「隙ある風景」 ¥5980+tax

ガムテープがついたままの使用済み段ボールにマジックでタイトルが手書きされた表紙をめくると、折り込み広告を模した見返し紙、その先には、ありふれた日常から切り取られた(けど、何か違和感ある)風景、そこに添えられた言葉や文を見るとクスっと笑ってしまったり、妙に納得したりーー。

カメラマンに憧れ、学生時代から写真に取り組むものの、カメラマンにはならずに写真に近い広告業界に就職し、アートとコマース、写真とコピーラインティングの間で揺れながら自分にしか撮れない「隙ある風景」をみつけ、独特の視点のコピーライティングと組み合わせた見せ方を編み出したコピーライターケイタタこと日下慶太。
その10年分の作品から抜粋したベストオブベスト154点を収録しています。

表紙は古書の買取サービスの元に全国各地から送られてきた段ボールを、ひとつひとつ選別、トリミングしたもので、補強して製本、まちまちな写真を貼っているので、一冊ずつ表紙の厚みや絵柄、写真の組み合わせが異なります。
一見、無造作ですが、繊細な紙選びや印刷、糸かがり製本のうえ手作業で丁寧に表紙まわりを仕上げ、特製ステッカーが貼られ、すべてが一点ものになります。

24×23.5cm 192pages Japanese/Engliihs/Mandalin
L判プリントとペーパーつき

年下日本人彼氏との関係性を写真作品にした Pixy Liao 廖逸君「Experimental Relationship vol.1」

Pixy Liao 廖逸君「Experimental Relationship vol.1」(Jiazazhi)¥5556+税

中国に生まれ育った写真家Pixy Liao(ピクシー・リャオ)は、その環境から自分を守ってくれる大人の男性しか恋愛対象とは思っていませんでした。
しかし、現在、アメリカに暮らす彼女は、5才年下の日本人モロとつきあうようになり、自分が年齢的にも社会的経験も上の、力のある存在となり、それまで抱いてきた関係性の概念が変わりました。

彼女の男友達の中には、自分より若く弱い女性を選ぶことを当然のことと思い、その逆が可能なのかと彼女に疑問を呈したものの、それこそが「現に自分がしていること」でした。

これをきっかけにリャオは「関係性」について実験的に作品制作をはじめました。
リャオのディレクションで、モロと二人で演じるように被写体となり、力関係の逆転が異性間の関係性に何をもたらすのか、あるいは中国と日本という長い交流の中で愛憎を築いてきた二国がどう影響を及ぼすのか?を撮り続けています。

実験的制作の第一歩として、タイトルにはvol.1と記されています。

Pixy Liao(ピクシー・リャオ)
中国・上海で生まれ育つ。メンフィス大学(アメリカ)で写真を専攻。
現在、アメリカ・ニューヨークを拠点n活動。
NYFA FellowshipやEn Foco’s New Works Fellowship、LensCulture Exposure Awardsなどを受賞。何香凝美術館(中国)、セックス美術館(アメリカ)、アジア・ソサエティ(アメリカ)など、国内外で作品展示を行う。

26×16.8cm 160pages 小口染め 英語