関根美有「タピシエール 椅子張り職人ツバメさん」(秋田書店)¥600+税
椅子の張り替え職人=タピシエールつばめさん。
椅子の声をきいたり、話しかけるのは得意だけど、人間との会話はちょっと苦手で唯一の友達は、アパレル関係の仕事をしている小泉さん。
何でも手作りするつばめさんがつくるおやつを食べにアトリエにやってきます。
椅子と向き合うつばめさんの元には、壊れたり、くたびれた椅子、インテリアに合わなくなって椅子、行き場をなくした椅子たちが持ち込まれ、彼女は、椅子たちを労りリセットして、お客さんの元に戻してくれます。
工房には、お友達のいない小学生たくみくんや木工職人の夏木さん、様々なお客さまがやってきます。
椅子に寄り添い、心も体も支える椅子を作る、街中にふつうにいる、つばめさんという才能を関根美有が暖かく見守り描きます。
自身も生産デザインを専攻していた作者が、現在椅子張り職人となったクラスメートに取材しながら描いた職人さんと椅子の世界。
26の読み切り短編からなるシリーズですが毎回、1つずつデザインチェアーが紹介されています。
18.2 x 13cm 160pages