ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

トラベシア vol.5 音楽と金

“普通に読める日本語の雑誌”「トラベシア」vol.5の特集は音楽と金 ¥500+tax

日頃、お客さんとして音楽に接しながら「音楽にかかわってお金がもらえるなんて最高だろうな」と思う一方、おりからの不景気に加えて、この春はコロナウィルスで音楽業界がピンチに。
そんな特別な時期に、様々な形で音楽とかかわりこの世界を作る人たちーお金の流れをつくる人、流れに身をまかせる人、逆らう人、眺める人ーの声を集めた特集。

これまでの号は、プロでない書き手の表現の場でしたが、今回は、名前を出して音楽とお金の流れにかかわってきた人を中心に原稿を依頼したため、ミュージシャン、音楽雑誌編集者、ライター、レコード店主、映画監督など表現を職業とする人たちが多数寄稿しています。
執筆者の出身地や居住地も、日・米・英・シンガポール・台湾と、多岐にわたる、これまでと少し違った号になっています。

【内容】
ともちゃんインタヴュー|「推し」で世界が広がった
オン・チャイ・クーン|他人の靴
ケヴィン・スミス|銭湯と梅干しハイとライヴハウス!-ぼく が日本に住むようになったきっかけの話
佐々木美佳|2000 ルピー札をポシェットで握りしめる
サミー・ミラー|使命感の大切さについて
柴崎祐二|繊細な経済圏のために 音楽と金をめぐって ジョー長岡|瞽女をめぐる旅
ジョン・アリスン|我が父モーズ
杉本拓|本業と副業-妥協せずに芸術家として生きることは可能か?
鈴木並木|素晴らしいアメリカ音楽
たちなみえみ|うた 日々を綴る
詹宏翔|Music Makes Money, But Money Makes Me Moody
寺田俊彦|小さいからこそ続けられる-CD ショップを続けること
原田和典|新たなる残骸
ひな|消費と愛用
森本アリ|新世界で橋が渡されグッゲンハイム
矢川俊介|それでも、音楽雑誌をつくる
安田謙一|カニコーセンに金の話ばっかり聞いた。
若木康輔|クロスワード・トラベシア

イラスト・ロゴ原案|畑中宇惟
デザイン|村松道代
編集・発行|鈴木並木

A5判86pages

日本暮らし3年、 “今知っている単語と文法で書き殴った”パワーが圧倒的 おむつ「純情手冊」

おむつ「純情手冊」 ¥900+tax

在日3年、目下、日本の永住権取得を目指して、日本で働きながら、喫茶店巡りや映画・音楽鑑賞に励む中国出身のおむつさんの個人誌。

新型コロナによって、仕事が「2日出勤の5日休み、逆転暮らしは幸せを通り越して普通に「無」」という状態の中、2019年に巡った昭和な喫茶店や、お気に入りの映画や音楽など、自分が今好きなものを、「日本語を何年勉強してるか、うまく言えてるか悩む前に、今知っている単語と文法で書き殴るだけ。それしかないんだ」の精神で綴って、本にしたもの。

放送事故のように白紙ページが途中に出て来たり(わざとです!)、縦書きも横書きも全部同じページ順で並んでいたり、同郷の友人へのアンケート部分は中国語だったり、言葉の選び方や組み合わせがミラクルすぎたり、「作りたかったものと全く別のものが出来上がった」りしていますが、すべて、おむつさんの喫茶愛、音楽愛、映画愛、zine愛とはんぱない伝えるパワーによって押し切られた圧倒的なジン。大型新人登場?!

写真もおむつさんによるものでフィルムで撮影したものだそうです。

表紙は一冊一冊、手ずからラミネート加工してあり、ポラロイド写真が封入されています。

A5判70pages

文・ねこざ、しょせん 絵・スケラッコ 「イランくいしんぼ旅」

文・ねこざ、しょせん 絵・スケラッコ 「イランくいしんぼ旅」¥550+tax

台南、ベトナム中部に続く、スケラッコさんのお母様(ねこざ)によるくいしんぼ旅のジン、第3弾。
今回は、妹さん(しょせん)も参加し、お母様or妹さんのテクスト+写真に、スケラッコさんがイラストをつけた家族コラボになっています。

姪っ子がイラン人と結婚した縁で、姉夫婦にお供する形で姪夫婦がいるイランのご実家を訪問したねこざ。テヘラン郊外で、歓迎の家庭料理を味わい、ペルセポリスを始め各地を観光しながら食べ歩き、バザールの模様やイラン料理のレシピを報告しています。
そして母の旅から数年後、しょせんもイランへ。時間差で二人がイランの食をレポートします。

サフランライス、ナン、串焼きキャバブ、サブジ、麺入りスープ、羊料理、フランスパンをくり抜いたサンドウィッチ、フェアラフェル、イランカフェ=チャイハネでの紅茶とお菓子と水タバコetc…
東西の文化が融合した食が次々に紹介されています。

テクストの間や写真の中にスケラッコによる挿絵が登場する、息のあったコラボが楽しい、食いしんぼ旅zineです。

ねこざが日々の食事を記録したブログ、ねこのくいしんぼ日記もどうぞ。

A5判24pages

祝 第二回笹井宏之賞受賞 bouquet, 2020 特集「鈴木ちはね」

「bouquet, 2020 特集「鈴木ちはね」」 (稀風社)¥600+tax

三上春海とともに稀風社を主宰する歌人で、「スイミング・スクール」が第二回笹井宏之賞を受賞した「鈴木ちはね」の特集。
歌人論、受賞作をはじめとした作品論、インタビューなどを含む、鈴木ちはねガイドになっています。

=====
スイミングスクール通わされていた夏の道路の明るさのこと
ドライヤーの音を鳴らしていたあいだ聞こえなかった雨の音がする
品川の手前で起きてしばらくは夏の終わりの東京を見た
=====(「スイミング・スクール」より)====

【巻頭】 鈴木ちはねロングインタビュー(聞き手:三上春海)

【論評】
小峰さちこ「 スイミング・スクールを読む」
杉本茜「連作はなにを企むかーー鈴木ちはね「スイミング・スクール」」
二三川練「生活のなかの政治」
朝凪布衣「抒情への抵抗ー「スイミング・スクール」に関してー」
山口在果「物語とは別の仕方で」
乾遥香「わたしのための鈴木ちはね入門」
温「固定ハンドルネームの話に近い」
佐倉誰「この世界と戦える歌集」
三上春海「 さよならが来るのを待っている君へー鈴木ちはねについてー」

作品八首 地図のある小説
鈴木ちはね「受賞のことば」

寺井龍哉 連載・寺井さん(第四回):水辺の流れのようにー『うに』『稀風社の水辺』評

表紙&扉:伊丹小夜

A5判80pages

中くらいの友だち Vol.7(韓くに手帖) 新型コロナ特別号

中くらいの友だち Vol.7(韓くに手帖) 新型コロナ特別号(韓国手帖舎)¥1000

日本も韓国も新型コロナ感染拡大防止の真っ最中に編集されたこの号に寄せられた原稿の多くに、それぞれの書き手の新型コロナとの格闘が綴られていたことから、緊急特集「韓国 コロナ19」コーナーが設けられました。

●観光ボランティアが所在なく佇む人がまばらなソウルの街
●迅速な韓国政府の対応から突然の保育園休園と元気すぎる3歳児に右往左往の日本人ママの手記
●不売運動が個人事業主やフリーランスにも及び、苦境に立つ在韓日本人ミュージシャンに新型コロナの追い打ちで、手を差し伸べる韓国スタッフや友人
●語学研修で数十人の学生を引率してソウル入りした直後に感染爆発が起こり緊張の3週間を、無人状態の映画館での映画鑑賞を心の糧に過ごした先生
●日韓の感染状況や対応の違いの間で、入国制限ギリギリのスリリングな移動体験。
●作家パク・ミンギュは、covid19をモチーフにした書き下ろし短編「彼女に」を寄稿。
—日韓の動きを時系列に沿ったまとめとともに、新型コロナ禍の日韓状況の中間報告です。

韓国の迅速の対応の裏に、徴兵制度や情報掌握の休戦国家の事情があったり、日本とは違うお国事情も見えてきます。

【目次】
<緊急特集 韓国 コロナ19>
路上の記録 2020年ソウル、春から初夏へ 清水博之
私の韓国子育て記⑦ その日は突然やってきた 韓 麻木
コプチャンチョンゴルの飲んだり、食べたり、歌ったり⑦不買運動から「コロナ狂想曲」へ 佐藤行衛
日本語人アッパの韓国スケッチ⑦ それでもフィルムは回る 韓国映画館考3 ゆうき
ソウルの春に思うこと  きむ・すひゃん
原因はウイルスではない  クォン・ジェミン
パンデミック下の韓国からポーランドへ  ヤコブ・タイロル教授、お元気ですか?
特別寄稿「彼女に」パク・ミンギュ / 斎藤真理子訳
閉ざされた国境の両側で 新型コロナをめぐる、日韓迷点観測 伊東順子

わたしの好きなまち⑦  奨忠洞・筆洞 大瀬留美子
超能力 カン・バンファ
韓国タワー探究生活⑦憎きビルでありながら完ぺきなタワー 慶州市・慶州タワー    清水博之
韓国美術行脚③おるすぺ! らさおらさ
金鍾漢あてどなく逍遥  南 椌椌
私のソウルものがたり⑥ ―夏の日―  金 利惠
「ことばの杖」を求めて 李良枝 同時代を生きた友へ (前編) 李 銀子
メンバー近況
創刊の言葉『中くらいの友だち』へ

A5判142pages

韓国タワーの連載では、新羅時代に存在した九層木塔のシルエットをくり抜いたガラスばりのビルが登場。斬新すぎるビルの中は?