関根美有「やわらかいアイツ」(エベレストライブラリ)¥381+税
釣り仲間から発展してバンドを組んだ男子三人組。
ドラムスにタコを迎えて活動する彼らの元にやってきた珍客は…地球外生物?
はたして、国際交流ならぬ宇宙交流、異生物間交流はできるのか~な興味津々なタイトル作に加えて、2013年6月に仙台の火星の庭とタコシェとの交流イベントで展示をした「タクマシン」の二作を収録。
博士の研究の成果として、誕生したロボットは、誕生とともにその目的を果たし、何の役割もないいるだけのロボット。存在するための存在なんて命題に成長?するロボットの出した答えは?
短編2つのカップリングですが、ともに自らの存在をもてあます地球外生物やロボットと、バンド青年や研究家というナイーヴな若い人間(実はこの人たちも、自分を持て余し気味)の出会いのもたらす自己発見の物語でもあります。
青春の雄叫び?カムアウト? 印象的な一こま