「ママール・フ・モモール、なりに」で独自のスタイルを打ち出す関根美有さんの自費出版本がさらに入荷しました。
関根美有「おしゃれたち」¥600
3つの短編を収録。
「汗くさい」
大人の夢を叶えるために、パラシュートで街に降りた悪魔(いっけん悪魔に見えません)。しかし、夢を叶えるか叶えないかは、審査があって、なかなかパスする人はいません…。はたして、どんな夢なら叶えてもらえるのか、そしてその夢はほんとに悪魔に叶えてもらえる夢なのかしら…?
「タカコとノリコ」
同じ職場の仲良し、タカコとノリコは休み時間にドラッグストアで「男性の気持ちがわかる薬」なる薬を発見。あやしみながらも、好奇心には勝てずに薬に手を出すふたり。はたして、ふたりにどんな変化があらわれ、男心がわかるようになるのか…?
「ザ・タオル」
争いや暴力の場に颯爽と現れて、戦意を奪いとってしまう謎のヒーロー「ザ・タオル」。一触即発の戦線でおこったヒーロー誕生の、意外なエピソード。
夢を叶える、異性の気持ちを知る、平和を作る、なんていう夢も、関根さんが描くと、意表をついた方法で展開してしまいます。キャラクターたちも、戦前のマンガのキャラみたいにシンプルでピースフルです。こちらは在庫僅少につきおはやめに!
B5判66P
関根美有「片想い家」¥300
主人公は30才に近いというのに、フラフラしていて「家」になろうとしない半家半人キャラ?ベンブ君。自立しようとしない息子にしびれを切らした両親に追い出され、人間界で一人暮らしをしながら立派な家になる修業をはじめたものの、だらだらすごすうちに2年が経ち、仕送りをもらえるのもあと1年に迫っても、いまだ自立の気配なし…。
それでも同じアパートに住むギターのうまい窓子ちゃんと、友達になってスタジオで演奏したり、遊び歩いたり…。ところが、その窓子ちゃんが近頃、忙しくなったのか遊んでくれなくなり、一人でふらふら公園に行ってみたり、家でゴロゴロしてたり…すると、少年に会ったり、勧誘の人が訪ねてきます。そんなありふれた人たちとの出会いの中にも、みんながそれぞれ何かをひそかに思っていることに気付くベンブくん。
はたしてこれのどこかが修業?という日常の中、ベンブ君はどうなるのでしょうか?
A5判64P