文芸誌 APIED vol.20「海外短篇小説集 ヘンリー・ミラー、レイモンド・カーヴァー、他」

APIED VOL.20 表紙

APIED VOL.20 「海外短編小説集 ヘンリー・ミラー、レイモンド・カーヴァー、他」(アピエ)¥630

 海外文学から1作品を特集し、課題作をめぐってエッセイ、創作、詩などを、文学研究家から愛好家まで多彩な執筆者たちが自由に書く”誌上読書会”を目指して、ゆっくり発行していきAPIEDが20号を迎えました。おめでとうございます! ともすれば堅苦しくなりがちな文芸を、愛好家の視点で、誌面に絵や写真、カットを散りばめ、読者と文学の楽しみをわかちあうことを目標に10年余り。
前号は森茉莉を特集、そして今号は、それぞれが好きな作品あるいはテーマを論じ…と、変則的なテーマになっていますが、その分、あなたの好きな作家や作品がきっとあると思いますよ。

【目次】
若島正「短編小説と私」
千野帽子「短編小説のこと。文藝ガーリッシュ・読書おぼえがき」
三神恵爾「自分の小さな椅子ーフィリップの『アリス』」
寺田操「花散里の恋の結末」
砂岸あろ「とりあえしのつかないこと」
成瀬義明「ゴルゴ13現る?ー陥穽と迷宮の誘い『犯罪』」
和田ヒロミ「Y寺路に佇む J=P・サルトル」
菅野水紀「夜行幻想」
扉野良人「セイフーリナの「ターニャ」」
蒔田あお「アリス・マンローの小説のように」
諸行無常「「牡猫ムルの人生観」に捧げるオマージュ」
小林真理子「枯葉を描いたのは誰?」
松本完治「マドモアゼル・クロードーヘンリー・ミラーのパリ」
金澤一志「橋の上の男」
三浦沙良「美味しくてやがて恐ろしき」
一之田吉「赤い花を摘みに行こう」
ドンタク「アレイスター・クロウリーの『きこり』」
才谷鞆子「ただ、だまって、だきしめる『孤児マリイ』をめぐって」
黒田大河「イタロ・カルヴィーノについての6つの断章」
金城静穂「カーヴァーが誘う深い川」
佐久間慶子「ゾリ」
山本善行「善行堂通信 人との出会い、本との出会い(3)古本屋のつくりかた」
●表紙装画 山下陽子

22cm×13cm 90P