文芸誌 APIED vol.22 ジュネ&コクトー『花のノートルダム』『恐るべき子供たち』他

apied 22 ジュネ&コクトー

APIED vol.22 ジュネ&コクトー『花のノートルダム』『恐るべき子供たち』ほか(アピエ)¥600+税

文芸作品から毎号1つのテーマを特集し、文学研究家から愛好家まで多彩な執筆者たちが”誌上読書会”のように、評論、エッセイ、創作を展開するAPIED。
今回は、ジュネとコクトーという、ある意味、贅沢な組み合わせ。
ジュネの才能をいち早く見いだし、獄中から何度も救い出したコクトー。日本でも雑誌で何度も特集が組まれているうえ、同性愛、犯罪、阿片中毒…と、スキャンダラスな実人生がしばしば取り上げられたことで、全てを読まないうちにわかった気になってしまう?二人の作家とその関係を、改めて読み返してみる試み。

【内容】
鵜飼哲「名を駆け抜けたもの」
千野帽子「コクトーとジュネの「愛の歌」、そして日本の読書。」
三浦基「寂しいパリ」
寺田操「翼をもつものたち」
金澤一志「爵位論」
砂岸あろ「ジャン・ジュネの花束」
三神恵爾「コクトーとリルケ」
一之田吉「恐るべき大人たち」
佐久間慶子「ひかがみ天使」
金城京香「Beaty←→Beast」
三浦和広「コクトーの剣」
和田ヒロミ「レンブラントの絵の具と小さな水たまり」
ドンタク J・C「「マルセーユの幻影」とJ・G「黒んぼたちー道化芝居ー」」
諸常無行「恋人の葬儀」
菅野水紀「忘却の陽」
十座海蝶子「白人が恋する黒い皮膚」
金城静穂「錯綜のリアリズム」
松本完治「『愛の歌』随想ー二人のジャンの光と闇」
山本善行「善行堂通信 人との出会い、本との出会い(5)古本屋の独り言」

表紙装画 山下陽子

22cm×13cm 80pages