月別アーカイブ: 2011年11月

Berlin! Berlin!! Berlin!!! (1)

ペ・デ・フェ展覧会(クリックで拡大します)

いま、東京のあちこちのギャラリーやショップで、日独交流イベント『Wir Kinder von UENO ZOO』が行われています。そのうちのひとつに、来春タコシェで展示を予定しているロリータ絵画のStu Meadさんも参加します。なんと、会場は中野ブロードウェイの中、妖精系ロリータファッションのお店pays des feesさんで、11月29日から12月28日の会期になります。

そんなわけで、勝手に連動企画ベルリン特集を行うことにしました。第一回は、ステュミィドさんのアトリエを紹介します。

ステュさんのアトリエはパンキッシュなエリアの、住まいと兼用したアパートの中にあります。手足に障害のあるステュさんは、机の上にお手製パレットを固定し、主要な色はパレットの端っこに並べた固定したフタつき容器に詰め替えるなど、カスタマイズしています。フタつきなのは、乾燥を防ぐためだそうです。イーゼルにもお菓子の空き箱がついていて、カンバスが奥に行き過ぎないよう底上げするのに使っています(写真の左端にちょっとだけ見えます)。そうすることで、カンバスの端まで描きやすくなるからだそう。というように、コックピットのように手の届く範囲に様々なものが計算して置かれたアトリエから、あのかわいいロリータちゃんたちが生まれていたんですね! ステュさんは、ここで、ロリータたちの絵のほかに、肖像画などを時間をかけて丹念に描いています。

ステュさんのアトリエ

ステュミィドの本はタコシェで現在、Frank Gaardとの共著になる「MEN BEG」をお取り扱いしています。

そして、ペイ・デ・フェさんでの展示の詳細はこちらをどうぞ

わたしは真悟パーカー

わたしは真悟パーカー(otooto22)¥8925

楳図かずお先生と、これまでも楳図先生や杉浦茂先生のコミックをモチーフにしたデザイン性の高いアパレルを手がけてきたotooto22さんのコラボによる、「わたしは真悟」パーカーです! コミックをモチーフにしながらも、決して子供っぽくならないクールなデザイン、マニアも満足なモチーフづかいの、おしゃれアイテムです!

パーカー表地はキカイの中のIC宇宙へとメッセージを交信し続けたサトルとマリンのカタカナの軌跡を、四角・三角・丸のワイヤーフレームが広がる宇宙に総柄デザイン。一見、幾何学的でいながら、近づいてい見るとメッセージが散りばめられていて、遠近で楽しめます。また内側/裏地にはサトルとマリンが真悟を覗きこむ、初めての出会いのシーンがプリントされています。フル&ダブルのジップを開くと宇宙の中からこちらを覗くサトルとマリンが現れる仕組みです。

【サイズ】
S : 着丈-66cm 身巾-54cm 袖丈- 60cm
M : 着丈-69cm 身巾-57cm 袖丈- 61cm
L : 着丈-72cm 身巾-60cm 袖丈- 62cm
綿100%

わたしは真悟パーカー

市川慎子「プレリュード」 絵・nakaban

プレリュード

市川慎子「プレリュード」¥100

東京から福島・郡山に引っ越して間もなく、薦められて購入した”赤い革シートの白い車”に乗っての東北めぐり。
道々で立ち寄ったのは、産直・道の駅・スーパー。
海月書林を運営しながら、古書に関するエッセイなどの執筆をする市川慎子さんが、
車の旅で出会った「ふつう」でおいしく、いとおしい、東北の食べ物と風景。

プレリュードとは、東北を巡った車の名であり、出版予定の『東北おやつ紀行』に先駆けた番外編-前奏の意味合いも。

A3用紙が八ツ折りになっていて、片面はエッセイ「プレリュード」、もう片面は東北の山と空を描いたnakabanの絵になっています。エッセイを読み終わった後はポスターとしてお楽しみいただけます。

A6(A3八ツ折)
※こちらの売り上げは海月書林を通して、東日本大震災の義援金となります。

東京認知新聞社「認知新聞 第一号」

認知新聞1

「認知新聞 第一号」(東京認知新聞社)¥100

工藤冬里のレア音源をリリースしていたdependentdirectsales主宰の牧野佳世が発行する月刊新聞。工藤冬里の詩、SUEZAN STUDIO小柳カヲル・インタビュー、HOMMヨのニイマリコによるエッセイなどを収録。

「5月にリストラを言い渡され音楽業界はもう終わりなのか?という疑問しか残らないまま退職してしまった私は敗者以外の何者でもなく、どうやってそれは違う!と云っていいか解らずWEBを捨て認知新聞という紙媒体を使って違うと叫ぼうと決めたのだが、老舗インディーズレーベルを退職して自分で音楽レーベルを立ち上げた小柳カヲルさんのことを私は認知新聞に書かずにはいられない(後略)」
というように、今、オルタナティヴな活動をしようとする人たちにスポットをあてたペーパーです。

A3判両面印刷2ツ折り3枚

MAINSTREAM 創刊号

MAINSTREAM創刊号

MAINSTREAM 創刊号(メインストリーム編集部)¥420

戦後民主主義教育の自由の薫陶を受け、個性や表現の自由を疑わない思想の空虚を批判しつつ、
「我々は個性の尊重の大義に甘やかされたお前らの芸術を嫌悪する。
我々は表現の自由の正義に担保されたお前らの内面を憎悪する。
我々はおまえらの芸術に放水車を差し向け、ブルドーザーで踏みにじる者たちの一味である。
我々は未だに見ぬ同志に向って呼びかける。
叫べ、破壊に次ぐ破壊の大きな仕事があるのだと。
万国のブルドーザーよ、団結せよ!」
と創刊の辞を放つ芸術誌系弾圧機構MAINSTREAM。

コンテンツは—
「『メインストリーム』の芸術イデオロギー」東野大地
「ニゥルンベルクの側に立つ者」トモサカアキノリ
「kidnap AKB48 and RAPE them」@No_001_Bitch
「反原発デモと日の丸ー素人の乱VSはてなサヨク」松平耕一
「偏在する現実感を弾圧することは可能か」田島逸郎
「複製技術時代の首都掌握計画」山本桜子
「エルンスト・ユンガーと文学の誕生」千坂恭二
「それでも何処までも正しい悪意のある世界」朧塚
「風化 WANDER」未素生児
「原発爆砕考」松山孝法
「芝居で何が出来るのか、何をするのか」眞壁良輔
「真の幸せ」古澤圭介
「双六」山本桜子

A5判24P