月別アーカイブ: 2010年12月

昭和プロレスマガジン22「昭和56年 レスリング・ウォー勃発!」

昭和プロレスマガジン22「昭和56年 レスリング・ウォー勃発!」(昭和プロレス研究室)¥1000

プロレス界にレスリング・ウォーが勃発し激震が走った昭和56年を特集。
IWGP構想が具体化し、タイガーマスクをデビューさせて勢いに乗る新日本プロレスはブッチャーと戸口を引き抜き、レスリングウォーを仕掛ける。前年の友好ムードから一転、全日本プロレスと新日本プロレスの両団体は一気に険悪な敵対関係に陥る。さらに新日本プロレスは田園コロシアム興行を成功させ、新間氏が「これはプロレスブームでなく新日本プロレスブームだ!!」と名言を吐いた。一方、新日本プロレスのブッチャー引き抜きに沈黙していた馬場は、シンの引き抜きを皮切りに、大反撃に転じた。

コンテンツは—–
Part1 昭和56年ヒストリー 前編
Part2 昭和56年ヒストリー 後編
Part3 新日本プロレス・シリーズの歴史 昭和56年
Part4 全日本プロレス・シリーズの歴史 昭和56年
資料 「ワールド・プロレスリング」「全日本プロレスリング中継」放送記録
■連  載■
存とミックの人間発言所
コブラのスーパー・テーマ曲列伝「新日本プロレス・テーマ曲 昭和56年」
ねひつじのビデオ観戦記 「谷津嘉章衝撃のデビュー戦」

表紙:ジミー・スヌーカ/エリック兄弟(ケビン&ダビッド)

Part1&2ではリングの内外での、両団体の動きをおさらい。Part3&4で各団体の試合記録+レビュー。editor’s noteによると、この頃になると試合の映像も残るようになり、今回は映像を見ながら執筆したとのことで、作業に時間を要した分、試合の模様も詳しく描写できたとのことです。
B5判114P

編著・中村孝司「みかんの面白いむき方大百科」

編著・中村孝司「みかんの面白いむき方大百科」(スモール出版)¥945

「音頭大全集」「日本語訳詞の洋楽カバーおもしろ大百科」「男子にオススメの少女マンガ大百科」「ラップ歌謡大百科」などユニークなテーマでレコードやコミックをカタログ的に紹介したビジュアルブックで話題を提供してきたスモールライトの中村孝司氏が、今度はみかんのむき方に特化した本を作りました!
個人的に20年研究を続け、すでにyoutubeで実演映像を発表した作品を含む24種のむき方のウルトラテクニックが図解されています。むき方の工程を丁寧に写真と文章で解説、ちょっとしたコツなども親切に指導してくれます。またページの下にはみかんの豆知識が書かれていて、房についているあの白いスジが実はみかんに栄養を送る管のなごりであるなんていうトリビアもいっぱい。さらに、自身でむき方を考案するためのレクチャーも出ています。単にみかんをむくのが面白くなるだけでなく、みかんへの愛着が深まる一冊です。
四六判78P

なお、ご近所ということもあり、ジャ〜〜ン、このように中村さんのご厚意で実際の作品を店頭で展示しております。生ものですので、たぶんクリスマス限定?数日間の展示となりますが、とても美しく仕上がっておりますので、どうぞお店にいらした方はお見逃しなく!!

役立たずの彼方に 大里俊晴に捧ぐ

役立たずの彼方に 大里俊晴に捧ぐ(Office Osato)¥1500

2009年11月17日に他界した大里俊晴(「ガセネタ」ベーシスト、「タコ」ギタリスト、音楽研究家、横浜国立大学教授)の追悼文集。
ドキュメンタリー映画『AA』で、大里俊晴が、夭逝した稀有な音楽評論家/プロデューサーである間章にかかわる人々を訪ね、自らは姿を見せない黒子に徹しながらインタビュアーとしてそれぞれの記憶の中から間章を紡ぎ出したように、最期の日々をともにした渡邊未帆が中心となって、大里にかかわる人々による追悼文を編集した冊子。
文庫サイズの本は、生前、いつも黒い服を着ていた大里俊晴その人のように、小口まで黒く染められ、彼が撮影した写真や、吉増剛造の手稿をそのままに収め、強い美学に貫かれています。

君島龍太朗 今野克哉 田中竜輔 渡邊未帆 編 Office Osato 2010初版
題字:ジム・オルーク
巻頭詩:吉増剛造
写真:大里俊晴
寄稿:青山真治、梅本洋一、大里真宏、大友良英、岡島豊樹、小野康男、北里義之、木下長宏、君島龍太朗、許光俊、クリストフ・シャルル、榑沼範久、コサカイフミオ、小沼純一、椎名亮輔、陣野淑子、陣野俊史、須川善行、鈴木志保、鈴木治行、須藤巧、岡田佐登志、高橋悠治、竹田賢一、田中順子、田中美登里、田中竜輔、塚原史、長門洋平、中野敦之、中原昌也、奈良ゆみ、沼田順、野々村文宏、灰野敬二、畠中実、樋口泰人、彦江智弘、平井玄、ブリュンヒルト・フェラーリ、細川周平、丸宝行晴、松井宏、三上寛、水木康文、宮岡秀行、椋本輔、室井尚、茂木一衛、山崎春美、渡邊未帆
文庫サイズ374P

若松孝二 反逆のシネアスト KOJI WAKAMATSU Cinéaste de la Révolte

若松孝二 反逆のシネアスト KOJI WAKAMATSU Cinéaste de la Révolte(Editions IMHO) ¥3150

フランスで花くまゆうさくや駕籠真太郎らのコミックを紹介してきた出版社Editions IMHOから出た若松孝二本。若松監督自身によるプロダクションノートやエッセイ〜生い立ちからヤクザの下働きを経て映画の世界に入るまで、ピンク映画とその業界、学生運動—パレスチナ問題とのかかわり、様々な逸話や物議をかもした出来事、そして最新作『キャタピラー』についての記述に加えて、ジャン=バプティス・トレによる評論、大島渚によるエッセイ、平沢剛によるインタビューを収録しています。
フィルモグラフィつき。
15cm×21cm 192P(テクストはフランス語)

特典DVD「死にたい女」(70年 監督/若松孝二 脚本/出口出 出演/島絵梨子 矢島宏 島たけし 香取環)
70年11月25日の三島由紀夫割腹事件に取材した作品。三島ともに市ヶ谷駐屯地に出むくはずだったのに行き損ねた男とその彼女のカップルと、かつて心中しそこなった中年カップルの二組が織りなす生と死。(マルチゾーン)

日本でも上映機会の少ない作品が特典DVDになっています。

ASOKOマガジン

ASOKOマガジン(ASOKO)¥2100

高円寺のサロン&ギャラリー&ショップASOKOが発行するジンASOKOマガジン。シルクスクリーンやリソグラフ?の多色刷りで印刷から製本まで手作業で作り上げたB4判のサイズもインパクトも大きなジン。
ASOKOとは、素人の乱の松本哉氏が杉並区選に出馬した際に、DJやらハードコアバンドのライブ、BABY Qのパフォーマンスまで飛び出したとんでもない選挙運動の最後、ECDライブにやられてしまったダブ丸、フクユーがFUきんを巻き込み3人で「自分たちで自分たちの場所を作るきゃにゃーよー」と、高円寺に安物件をみつけて作りあげたサロン。最初はたまり場か宴会場みたいだったのが、マガジンを作ったり、ガレージセール的に販売をはじめたり、上映会などなどを企画するうちに、作家たちも集まり、みんな巻き込んでできた、ライブ感あふれるジン! 漫画もB4判1ページに1コマを描いた部分があったりして、理屈ぬきにいいな〜、たのしいな〜。ASOKOが面白いと思った人物や作品を大フィーチャー。

コンテンツは—-


●ASOKO:ASOKO発生の経緯から、高円寺にスペースを構えてから3年強、その変遷と気分の移り変わりと今の気分と最近のアソコの様子をスゴロクみたいに図解したり、web機関誌・週刊ASOKOバックナンバー紹介などで活動報告

●HOLY SHIT:1990年5月6日発売号、アメリカのハイティーン向けのローカル・カルチャー雑誌HOT BOY PRESS誌に掲載されていたとある記事に書かれていた『ホーリィ・シット』という映画について、メヴ丹子氏を中心とした有志が調査を開始したーーー
「ホーリィ・シットを知るための四本糞」と題された映画紹介に加え、本特集の制作開始記念パーティー時に関係者のみに配られたイメージサウンド・トラックとそのライナーも収録。ダウンロードするっきゃないでしょ。(Doominng & EDITed By Pootee + Oboko)

●MERIS:ディナミ・シャイ介、ぎぼん正造、ゼキモト恒太郎の三人によって毎月京都で刊行されている『MERIS』という「ドブ板の裏側のような表現(シャイ介の弁)」が結晶化した正気の沙汰とは思えないフリー冊子がある。本特集では『MERIS』の歴史を紹介しつつ、中心人物であるディナミ・シャイ介のインンタビューと作品を掲載。
インタビューではディナミ・シャイ介が作るモノの強度がどこに由来しているのかを、彼が溺愛しているぬいぐるみ・くまのプーさんを介してダブ丸が深く追求。

●ヌケメ:最近やたらと話題になっている帽子『ヌケメ帽』を作っているヌケメに、ヌケメ帽の制作過程や秘話、その魅力はなんなのかといったようなことをダブ丸がインタビュー。ヌケメ帽40種類掲載。

●水着コレクション2010
ニューー・タイプ水着企画室室長・多田まゆこ持ち込み企画。
なんの疑問もなく既製品の水着着ちゃってるけど、ホントーにソレでいいの? ちょっとアンタ、一から水着デザインしてみなさいよ!ってことで集められた新進気鋭のデザイナー「こんどうさくら、きーたん、かおりーぬ、FUきん」が右も左もわからない状態で作り上げた新作水着の数々。

●ぴーちくパー地区:週刊アソコで繰り広げられたレビューからの選り抜いて再構成+新レビュー。映画や音に関してはもちろん、昆虫やぬいぐるみのレビューもごった煮!

●絵と写真のコーナー
ダブ丸とFUきんの知り合いでヤバい作品作っちゃってるヒトをピックのアップ。
絵=TETSUYA GOTO、沖真秀、NANOOK、辻可愛、こんどうさくら、大川久志、箕浦建太郎
写真=菊池良助(ジョン・レノンがある部屋、前野健太)
シールコラージュ=アサ

●圏外地獄:モーニング娘。の田中れいなちゃんと川染喜弘というアーティストにしか興味がない圏外地獄という人間がいる。彼は心の底から田中れいなとモーニング娘。を愛でることと、川染喜弘のライブを体験→テキスト起こしすることにのみに生を感じている。そんな圏外地獄が2007年12月に行われた多摩美術大学上野毛キャンパス『川染喜弘4日間連続ライブ(毎日8時間)』のうち、一番ヤバかったという3日目の全発話を「テキスト起こし」(15万字弱)したものと、圏外地獄が田中れいな及びモーニング娘。と共に生き延びてきた記録(2万字弱)を掲載。
これはなんの比喩でもなく、ここにはあなたが想像しうるコトとソレ以外の全てが書かれている。

●漫画
『カッパ/ずっく』『 /花原史樹』『東京/大橋裕之』
全て新作描き下ろし。図らずも「青春」を感じさせる三作品が集まっている。
三作家とも作風に特徴があって、良くも悪くもクセが強く一般誌には掲載され辛い現実があるんだけど、一般誌に掲載されなくても面白い漫画はトーゼン面白くて、ASOKOに載ってる三作品はやっぱり面白いワケ。この三人をまとめて読めるなんてことは二度とないんじゃないかなー

B4判120P