日別アーカイブ: 2010 年 12 月 8 日

真城七子「紳士のかつら」

真城七子「紳士のかつら」¥840

ヴェルサイユ宮殿華やかなりし頃の宮廷マダムの日常を再現した「宮廷マダムの作法」の著者による同時代の男性かつら事情本!
前作では、造園に近い感覚の、キャバ嬢もびっくりなモリ具合の宮廷マダムたちのヘアスタイルについて言及していましたが、こちらはルイ13世の頃から宮廷紳士の間で流行したヅラについて。よく音楽室の肖像画で見る、あのアマデウスなヘアです。なぜ、かつらをするようになったのか、どうやって作るのか、なぜナチュラルを目指さずに次第に不自然にボリュームを増していったのか? など素朴な疑問から、かつらで好まれた天然の金髪を得るために墓場荒らしをする業者まで出たなんていったエピソードまで、真のおしゃれかつらの真実は明かされています。
当時の図版をたくさん盛り込み、そのヴァリエーション図も。巻末にはかつら男子の肖像画をプロフィールを集めた”かつらの回廊”を収録。ベルばらで知られるフェルセン、マルキ・ド・サド、ルソーなど当時の話題のかつら男子たちが登場しています。
文庫判52P

yakk 001

yakk 001 ¥700

yakkとは、20代女子4人、Yumi、Anri、Kumi、Kisaの頭文字をとったグループ名で、彼女たちが作るzineのタイトル。ジッパーつきの透明袋に入ったzineは、企画会議を経て、4人がそれぞれメンバーにお題を出し—それに応えた素材をめいめいが作り—出題者が素材を回収し一冊のzineを編集—-こうしてできた4冊のzineをワンパッケージにまとめる、という流れで作成されています。

vol.01のテーマとサイズはそれぞれ
Yumi「朝になる瞬間を観察」A6判18P
Anri「モノクロ白黒」A6判16P
Kumi「電車で人間を観察」A6判16P
Kisa「一番好きな食べ物」B6判20P

テーマもさることながら、zineそのものの質感や造りがそれぞれの個性をよく表しています。少ない色数を効果的に使ったり、半透明の紙やサイズ違いの紙を効果的に使ったり、手書きイラストを盛り込んだりで、手作りzineを楽しむ工夫がいろいろ!