津の小冊子Kalas 17 2012.09月号「続けかたの創りかた」¥381+税
三重県津市から発信する個人制作の地方誌。いつも通り、編集人の個人的な疑問や関心を、身近な津の人や物に問いかけるうちに、津の人もそうでない人も共感する人生の知恵を引き出すフシギ小冊子。
今回の特集は「続けかたの創りかた」。
編集人・西屋さんが津で地方誌を作りながら感じる続ける難しさ。特に、変化の激しい時代に、ひとつのことをじっくり続けるのは以前に増して難しくなっているよう。そこで考える“より良い続けかたの創りかた”。
津に鉄加工のアトリエを構えるシューと、神戸でデザイナーをしているグッチの中学以来の友人コンビdawn。同じ仕様の携帯とカメラを使って、逐次、加工中のオブジェの細部や修正デザインをやりとりして、すでに6年間自分たちの創りたいものを作ってきた発展途上の青年二人にその楽しさと難しさを聞きます。一方で、東京でバイク専門誌の編集に携わった後に津に戻り、クラシックバイクを自身のガレージで整備して、すでにメーカーの生産が終っているマシンを現役で使い続けながら、いずれ津でバイクイベントを開催してさらに続ける場所を創りたいという壮年の岩崎譲さんにも取材。ほかにも、詩人村田仁さん、藍染色の岡博美さんに、その続け方、続ける理由を伺います。
それにしても津には、あるいは身近に、いろいろな人や知恵があるものですねー。いや、津だけでなく、あなたのまわりにも、きっと。
今回は、地元の味自慢として、河武醸造の酒粕とこれを使った革八のうなぎの粕漬けが紹介されていたり、伊勢街道沿いの和菓子屋さんの間でオランダ焼きと称されるワッフルの謎など、おいしいものの興味深い読み物も充実してます。
連載—–
歩くカメラ「界隈」写真・松原 豊
まちの四方山話 電線会議「伊勢型紙展・大岡英介さんの2nd CDほか」
越境見聞録タカトビ「服部さんのカメラ教室in 三重県桑名市」
四天王会館だより
地元ごはん
津のまち鳥瞰図
ゆめのなかでぼくは=絵と文・つつみあれい
自由自在エッセイ サエズリ「津のオランダ」
銘木店の本棚 奥山健太郎 …など。
A5判60P