津の小冊子 Kalas 13 2011.9月号「仕事の値段」(カラスブックス)¥400
三重県津市の季刊ガイドブック。人間社会を観察するカラスの視点から津の街を見詰める、個人制作の地方誌。消費優先の情報が多い中で、街の自然、人、暮らし、に注目した地域密着マガジン。
特集は「仕事の値段」。震災・原発と世間が揺れ動く中、電力会社の高給取りもいれば、社会のために汗水流しても報われない人がいる不均衡を「社会から必要とれていない冊子をつくる己を棚にあげ」感じた編集人・西屋真司さんが思いついた特集。ピアノ調律師、金属造形、表具師、陶芸家、デザイナーなど、様々な職業の仕事ぶりを取材しながら、具体的にどんな作業・作品が幾らかのお値段リストを記録、さらにお金以外での嬉しい報酬についても訊きます。見切り発車しながら手探りを続ける編集過程も並行して記録されていて、焦りや堂々巡りの様子にハラハラしながら、いかに伝えるかに悩む編集仕事も堪能できます。
歩くカメラ「界隈」写真・松原 豊
ゆめのなかでぼくは「ゆめのベッド」=絵と文・つつみあれい
街の四方山話・電線会議 今だから知りたい私たちの博物館のこと、ただいまの三重県立博物館/身体表現で伝大のパンドラの箱を開く県文化会館・祝祭広場での夜の舞踏会/いま詠みたい言葉が飛び交う朗読とダンスのワークショップ、ほか
四天王会館便り
地元ごはん
いいまちつくろ 津のまち鳥瞰図
街角の自由エッセイ 「名松線から手を振って」『酔っぱらってますか? 僕は酔ってます」
銘木店の本棚 奥山健太郎
嘴 どこかの車窓から
A5判60P