kalas 20 2013.8月号 ¥476+税
三重県津市から発信する個人制作の地方誌kalas。
前号でリニューアルし、他の地方都市との交流をページに反映するようになったこともあり、津の人にとっては当たり前すぎるものに改めてスポットをあてる。そんな生活の通奏低音を含めた「囁きの聴き方」特集。
特集「囁きの聴き方」
肉まん餡まんの井村屋の本社は津にあり、もともと明治時代創業の和菓子屋さん。その出自から小豆菓子に力を入れ、あずきバーに代表される新しい小豆の形を開発・提案。この地元企業を社会科見学し、話を聴くほか、天むすというと名古屋が有名だが実は津が発祥の地。小さななお店で、注文を受けてあつあつのお米で素朴な天むすをにぎる「千寿」を取材したり、地元の作家で、「アイミタガイ」「ヴェネッサの伝言」の中條ていさんに話を聴くほかその人物についての資料は乏しいながら、本居宣長にも影響を与えた津の国学者谷川士清の生涯を辿る。
【もくじ】
モノ 並ぶまでに 森の養蜂家から海の養殖家へ
主題 囁きの聴き方
井村屋さんの遠近/中條さんが探す真実/天むすさんの手話/士清さんが残したもの
写真 界隈 松原豊
献立 海と大地のごはん 矢田勝美 “伊勢湾の貝漁といただきかた”
旅行 旅烏 岩手県盛岡市へ行商旅
情報 落ち葉返し
三枝の文化通りきれいにし隊/おぼろタオウrが直営店開設
博愛 烏ノ保護観察会
催事 四天王会館だより
土産 つみあげや 平山美佐子 小柴大地さんの生パスタ
住居 私の巣箱 伊藤悠子
徒然 興味津々 スイス菓子・一華堂
書評 まちの本棚 奥山健太郎
絵本 ストーブの娘 つうみあれい
後記 烏ノ足跡
蛇足 凹凸ノ目