週刊車窓 2008年7月〜12月分

週刊車窓 2008年7月〜12月分  ¥500

 タコシェや吉祥寺のバサラブックス、高円寺の古本酒場コクテイルに毎週届けられる、中央線の中野〜吉祥寺間の車窓風景をレポートし続けるフリーペーパー「週刊車窓」の2008年下半期分を原寸でそのまま再録したもの。
 フリペはA5サイズの片面モノクロ印刷ですが、冊子化にあたり、片面に自らが撮り下ろした写真を収録。電車や車窓からの景色を切り取っており、中央線利用者にとっては「そうそう」と頷くいつもの景色でいながら、10年後、20年後にはたまらなく愛しくなりそうな、大切な今、私たちがいるところ、がとらえられています。
 内容は、たまたま電車に乗り合わせた他生の縁ある皆さんに向けての、語りかけ。電車から見える建物、広告、車内の様子を、一本の木や消えている電灯にいたるまでを観察し、果物が実っていた!などという見過ごしてしまいそうな喜びや発見を、欠かさず届けてくれるのです。
 編集人は「どくろく」こと「どくしんしゃによるどくしんしゃのためのろくでもないざっし」も発行している、一般女性(お勤め人)。
 もしかすると、中央線に乗ったあなたの隣に、中吊りに鋭い視線を注いだり、窓の外の街の変化に心の中で一喜一憂している女性がいるかもしれません。と、思うと、中央線沿線とその町並みも、これまでよりすてきに見えてきます。
A5判60P