週刊車窓 2009年1月〜6月分 ¥500
中野〜吉祥寺間の中央線から見える景色を通して、うつろいゆく街や人を語るフリーペーパー「車窓」。タコシェには毎週日曜日に届けられます。その再録に撮りおろし写真と後日談エッセイが編集された総集編。(今回はさらに江ノ電遠征車窓もついてます!)
酒でやらかしてしまった中川昭一にシンパシーを抱き、密かに応援したり、最近よく目にする勝間和代の戦略につぐ戦略に胸焼けしつつも容貌がどこか昭和だなどと勝間の意図と違うことを勝手に読み取っていたりする編集人。能率と清潔を追究する世間を横目に、おつまみの珍味の臭みやら、手書きメディアのいじましさにエールを送ったり、ビル広告について自主的に取材をするやら、自衛隊の携帯サイトのカジュアル化に疑問を呈すなどなど、生活者の目線で中央線の中から目に入ることを通して、様々なことを語る。
今回は、肉親の死と前後した期間で、これまで淡々と景色を語ってきた編集人の個人的な思いが描写に織り込まれ、その横顔がうかがえます。
A5判60P