月別アーカイブ: 2020年8月

刈部山本「埼玉「裏町メシ屋」街道旅」

刈部山本「埼玉「裏町メシ屋」街道旅」(光文社 知恵の森文庫)¥860+tax

町歩きをしながらの大衆食(ラーメン・町中華・食堂・酒場等)レポを、ブログ”デウスエクスマキな食卓”やミニコミ同人誌で発表してきた刈部山本が、『東京「裏メシ屋」探訪記』に続き、今度は埼玉を行く。

前著で、東京周縁部を深堀した著者だが、埼玉に特化した本の企画を提案された時には驚きや戸惑いもあったそう。
しかし、自身が埼玉出身のうえ、「翔んで埼玉」などをはじめとした埼玉への注目度uprという追い風、さらには知られていないものこそ紹介するというミニコミ活動で培ったスピリットで、埼玉の地元に根ざした「いい店」を巡る。

旧街道沿いをメインに、歩いては食べ、食べては歩き、銭湯で休んで最後に一杯。歴史と文化、食が交差する、これまでなかった埼玉グルメ本です。

【目次】

■第一章 工場労働者が支えた川口
~大衆食堂の記憶と、共働き世代の子供の聖地「ぼったら」

■第二章 西川口~蕨 今昔物語
~NK流から大陸中華へ、激変の西川口周辺を散策する

■第三章 ラーメンショップ路線バスの旅
~郊外ロードサイドの象徴「ラーショ」を味わい尽くす!

■第四章 大宮~川越を繋ぐ痕跡
~大宮の昭和残照から川越廃線跡うどん巡りへ

■第五章 川越「裏町メシ屋」紀行
~隠れご当地グルメで辿る“小江戸”じゃない川越

■第六章 広大なるフライ文化圏
~行田・熊谷・深谷の駄菓子メシ「フライ」を求めて

■第七章 秩父盆地 極楽案内
~秩父セメント廃線と、類まれなる盆地カルチャー

コラム1 埼玉の熊手市は酉の市ではない!
コラム2 伊勢崎線(松原団地~越谷)
コラム3 大宮~鴻巣路線バスの旅
コラム4 伊勢崎線(越谷~栗橋)
コラム5 最北の地・本庄へ

文庫326pages(光文社 知恵の森文庫)

※これまでタコシェにて、長年にわたり多くのお客様に”デウスエクスマキな食卓”をお求めいただいたご縁から、著者より16ページの特典冊子『川口「裏町メシ屋」少年期」をつけていただきました。

テクスト・松山由佳 イラスト・鈴木恵里「ふたりごと2019」

テクスト・松山由佳 イラスト・鈴木恵里「ふたりごと2019」 ¥1300+tax

松山由佳(テクスト)と 鈴木恵里(イラスト)のユニット”ぽつねんとして”。

これまで、「ともこ」「しずか」などで、絵や漫画とテクストで、1人の女性の日常の断片を再現してきましたが、「ふたりごと」は、”ふらりと立ち寄った場所で拾ったひとつの物語”を二つの視点、二つの方法で描いたシリーズで、不定期にnoteに掲載されています。

春、井の頭公園での花見、公園に様々な屋台が立ち並ぶカンボジアフェスティバル、遅刻、メガネ、下北沢….そのときどきに出会った物語を、zineに収録するにあたり異なる質感と色合いの紙に、一話ごとに異なるデザインで印刷されています。

A5判66pages

長野県伊奈から届く新しいzine 季刊黒猫 2020夏 

季刊黒猫 2020夏(黒猫)¥1000+tax

2020年、長野県伊奈に活動拠点を移した、高円寺の音楽にまつわるショップ円盤(現在・黒猫)
の店主、田口さんが、これまで巡業で出会った各地のユニークな才能を結集したzineミツザワ通信を、さらに進化させて発刊にいたった色々全部詰め合わせzine黒猫。様々なペーパーや冊子がB5サイズ大の袋に入っています。

参加者は—
表紙造形物+写真:星野郁馬
浅田暢夫の写真
飯田華子の連続絵巻
上野茂都のポンチ絵ステッカー
鹿子裕文の顔のある文章
喫茶アオツキの「純喫茶LOST & FOUND」
黒ダイヤ特区「RCS、AMS」
黒猫からの手紙七月五週
「紙を折る3」
ケッチ石原のパイプ入門
ささやんの「クロゴキブリ通信」
佐藤幸雄の「わたしたちはなぜ伝わったと思ってしまうのか」
佐渡島タガヤス堂の大崎通信
スケサクの写真
鈴木啓之の「レコジャケの矜恃」
仙台よしぎの通信
台湾料理ごとうのレシピ c/w にこみちゃんのレシピ
タナカマンガ
ハロー通信(from広島)
深浦亜希の絵
福田教雄(sweet dreams press)
星野郁馬のポストカード
マメホコリ工房の粘菌ばなし
見潮麻衣の「わたしのすきなひと」
村上巨樹のミャンマー音楽探訪録
安田謙一のコラム「ろっこうおろち」
柳家小春の「作曲家・藤井清水について」
湯浅学の盤句
よしのももこの「ナーンチャッテ家族」


森泉岳土「爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇 」

森泉岳土「爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇 」 (小学館)¥1100+税

爪楊枝をメインの筆記具にして、墨と水を使って漫画を描く森泉岳土の読み切り短編10本を収録。(今回は冒頭に初ボールペン作品が登場)

夏にふさわしい洞窟からはじまるひんやりホラー、片岡義男作品のコミカライズ、大林宣彦監督のエピソードからタイトルに使われた幻想譚「爪のようなもの」と、ヴァラエティあふれる内容になっています。

作品にあわせて、異なる色と質の紙を使っているので、紙の本で、ページをめくる嬉しさ、ひとつひとつの世界の色や演出も味わっていただきたい。

■収録作品■
最後のフェリー
片岡義男の「彼女のリアリズムが輝く」
タゴールの「妖精」
リングワンデルング
ムルの顔
Two shades of summer
夏の夜のけものfeat.けもの
冬の偶有的神秘エトセトラ
爪のようなもの

A5判232pages

桑本正士 写真集「幻植物園」

桑本正士「幻植物園」 ¥2727+tax

2016年に逝去した写真家・桑本正士による植物園をモチーフにした写真集。

70~80年代、国内外のミュージシャンのポートフォリオを撮影し、音楽雑誌等で活躍した桑本正士が、プライベートで撮り続けた植物園の写真を生前の遺言により、遺族の協力のもと3年がかりでまとめたもの。

自然の植生から切り離されて植物園の中に根をはる植物、ガラスと鉄でできた温室の中で繁茂する植物、人工物と植物がユニークに切り取られています。
(植物と植物の壁画が渾然一体となっていたり、植物の中にぼんやりとうつりこんだ写真家がいたりと、色々なものがみつかります)

病床の写真家の中では、写真集のイメージが明確にできていて、持ち歩きしやすい判型、モノクロ、ハードカバーetc.という、そのその希望に沿ってデザインされたそう。また前半が桑本自身がセレクトしたもの、後半が膨大なネガの中から編集人たちが増補したものとなっているとのことです。

江ノ島植物園、伊豆シャボテン公演、沖縄ひめゆるパーク、夢の島熱帯植物館、小石川植物園をはじめ、台湾の植物園も。

20.8cm× 20.8cm 52pages 企画・発行 住吉千砂