月別アーカイブ: 2010年12月

別冊 少女パルチザンvol.0

別冊 少女パルチザンvol.0 ¥500

映画「アメリ」や「かもめ食堂」が好きで、おしゃれカフェでまったりしたり、森ガール風のゆるふわワンピースを着て秋の公園を散策したり、北欧やパリが好き…蒼井優をイメージさせる文科系女子。まわりとちょっと違うような存在のようだけど、それって実はおしゃれ雑貨屋さんやカフェで手に入る世界なのでは?そんな小宇宙から一歩踏み出してみたら? と、脱・蒼井優を文科系女子たちに提案するミニコミです。
特集は文科系女子の恋活! 自分を高めてくれる運命の出会いは、カフェや雑貨屋さんにはディスプレイされているわけではない、ということで、理想のパートナーに出会うために蒼井の森を出よ、のススメです。(そう提案する編集サイドのオススメ男子とは…?えっ!?)

〈実態調査〉文化系女子の恋愛事情/脱・蒼井優の先に見える新しい恋のstyle/出会える一撃コンテンツ/芸能人にみるサブカル恋愛の行方/ほか
巻末は、コラム集で恋活とは別のレビューもあり。
A5判50P

三島由紀夫と一九七〇年代

三島由紀夫と一九七〇年代(鹿砦社)¥1200

ある謎の余韻ーあの年の「事件」について=板坂剛

2010年、いま、振り返るミシマ その意味と価値、あの”狂乱”の時代を再検証する!=板坂剛×鈴木邦男

〈解題〉遥かなる〈一九七〇年〉

参考資料映像DVD『MISIMA』(1985年日米合作・120分)—-この映像「MISHIMA a life in four chapters」は製作総指揮ルーカス&コッポラ、監督ポール・シュレイダー(「タクシー・ドライバー」の脚本「キャット・ピープル」監督)、で緒形拳(三島役)出演、沢田研二、永島敏行、佐藤浩市らが脇を固める大作で日本未公開、日本版のビデオ化、DVD化もされていない作品。ちなみに音楽はフィリップ・グラス、美術は石岡瑛子。

A5判127P

ヨヨミ vol.1

ヨヨミ vol.1 ¥200

公園内のブルーテント村内の文芸部が発行する文芸同人誌。2007年より、書いた作品を持ち寄っては月1回の割合で青空合評会をする中で、執筆、推敲された13短編を収録。

後書きの中に「次号には合評会の実況中継を載せたら、読者も楽しいかもね。紙のユースト。手渡しで公衆送信」とありますが、私が以前に参加した同じ公園内の読書会も、村の住人が自費出版した本を手にそれぞれが感想を自由に語り合ったり作家に質問したり、というもので、紙とインクがあって作品があれば人が集まって文芸コミュニティの活動がはじまるんだ〜という事をあらためて目の当りにするようでした。プリミティブな文芸活動の楽しさや自由さが伝わってきます。
内容は、散文もあれば、幻想譚あり、実在の人物の名前を使っての妄想系もあり、実に様々。執筆者は、いちむらみさこ、小川てつオ、井ノ中蛙、鈴木8絵、本間えつ、みやちかな、山形☆坊、小川テツオ。
B5判64P

関根美有「ママール・フ・モモール、なりに」

関根美有「ママール・フ・モモール、なりに」¥600

以前から、お取り扱いしていた本ですが、毎回、注文するたびに製本して納品していただいていたために、ちょっとずつ入荷して、タコシェで売れ続けてきたロングセラー「ママール・フ・モモール、なりに」が、判型を大きくした新ヴァージョンでまとめて制作されました! 以前の本も手作りの味わいがありましたが、独自の色使いのカラフルな表紙も魅力的! 未読の方、ぜひ味わってみてください!

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芸術家ママール・フ・モモールを主人公に、芸術を日常とすることを選んだがゆえに、地上から常に10センチ浮いているような、違和感ある日常を生きる男の様子を、シンプルな線画で淡々と描く。
自画像の中の自分を描いた自画像、芸術家でありながらとるに足りない床のシミと区別がつかない存在となったママール、あるいは宇宙に浮遊する偉大な芸術家となるママール……、ママールの空想や妄想のようで、あらゆる芸術家に通底するひたむきさと孤独を象徴したような描写が、グラフィカルに表現されています。ママール・フ・モモールの行動を説明するナレーションも詩的でひとつの芸術家像、スタイルを打ち出しています。
A5判 128P

Gracias por la musica

Gracias por la musica(Belleza Infinita)¥2940

ポルノ写真の上からペインディングして、イキ顔をのこして、スポーツや楽器演奏シーンに変えてしまった異色の画集「Porno Tapados」をリリースした、スペインはバスクのBelleza Infinitaから、また楽しい本Gracias por la musica(thank you for the music) が届きました。

音楽もダウンロードして聴く事が多くなってきましたが、かつてはレコードやCDからカセットにダビングしたり、あるいはお気に入りでコンピを作ったり、さらに、それを人にプレゼントしちゃったり、なんていう時代がありましたねー。そんなとき、レタリングに凝ったりして、勝手にジャケまで作っちゃったりして、恥ずかしいけど、オリジナルジャケの凝り方から「おすすめ」度合いもビシビシ伝わってきたものです。

そんな、自分のため、あるいは聴いて欲しい人のためだけに、好きなように作ったジャケットばかりを集めた本がこれです!
ミュージシャンの似顔絵、あるいは手元にあったチアリーダーたちの写真に落顔してむりやりラモーンズにリメイクしたものもあれば、内容に関係なくお色気ヌードでアピールしたり、コラージュもあり。また10数巻のカセットの背を並べると一枚のイラストになる大作もあれば、カセットの二穴の部分にちょうど車輪が重なるように自動車やバイクの写真を貼ったアイデア賞ものあり…。もちろん、超不器用なもの、脱力ものもあって、見ていて飽きない、楽しいジャケアート集です。
ダウンロードも便利だけど、このジャケアート?のスピリットはいつまでも失いたくないですね。

170×220 ソフトカバー 264P