月別アーカイブ: 2010年12月

葬 05「ハッピー☆ハッピー☆エンディング」

葬 05「ハッピー☆ハッピー☆エンディング」¥500

人生の終わりに向けて心得ておくこと、やっておくべきこと—すなわち”終活”についての特集。

最近、流行のエンディング・ノート。自分の事が自分でできなくなったときに、そして亡くなったときに、どうしてほしいかを記しておくノートで、出版不況にもかかわらず、中古で探すのもなんだし、最後くらいはきれいに、というわけでわりと高額でいながらヒットしているそうです。そんな各社のエンディングノートをレビュー、比較。一般書籍タイプからUSBになってアルバムや住所録や家計簿まで管理できるすぐれものや電子書籍版などまで紹介。でもって、最終的には、シンプルなオリジナルのエンディングノート作りを提案し、盛り込むべき要素を簡潔に指南してくれます。

●「終活」の心得–メメント・モリ 北村敏泰:「自分の死を考える集い」に参加するジャーナリストが、ハッピーエンディングを迎えるための生き方を考察
●終活ファッションショーレポート:お気に入りの死装束を着て登場するご年配の方々。ウェディングドレスを着てフラを踊る姿はむしろ生命力にあふれ…。そんなファッションショーをされに盛り上げてエンジョイするギャラリー作りについても提言。

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連載 わたしのまちのお葬式 塩山芳明「上州当世香典事情」

とかいの葬儀社リアル見積もり:ミシュランの調査員のように身分を隠して編集者が都内の葬儀社数社に御見積もりを依頼して、費用の相場や、実際を調査。

イベントレポート FBF(フューネラル・ビジネス・フェア)に行ってきた!
今年のテーマは「高齢多死社会」:編集者の心にひびいたお葬式ビジネスの最新商品を紹介。位牌や過去帳管理もおまかせのデジタル仏壇から納棺協会さんのメイクキットなど。できれば最後までおしゃれに人生を楽しみたいですね!

A5判44P

書評王の島 vol.04

池袋コミュニティカレッジの「豊崎由美 書評の愉悦」という実践的な書評から生まれたミニコミ。毎回、課題の本の書評を講師であるトヨザキ社長、ゲストとして招かれたプロの書き手、受講者が執筆し、無記名のまま発表し全員で採点しあった中で最高得点を得た人をその会の書評王に認定。そんな書評王たちの原稿をまとめたほかに、毎回、挑戦的な特集も組んでいて、必見!

書評王の島 vol.04 ¥800

【巻頭スペシャル】
★「中島京子」ができるまで 20000字インタビュー!(聞き手・豊崎由美)
2010年7月に『小さいおうち』で直木賞を受賞した中島京子さんは、フリーライター時代にトヨザキ社長にインタビューをした事が。受賞を祝して今度はトヨザキ社長が中島さんの生い立ち、読書歴、作品背景などをたっぷりインタビュー。

【特集 文学賞】
・帰ってきたメッタ斬り! どっこい生きてたぜ篇/大森望・豊崎由美
138回の芥川・直木賞レースで初の予想一致を達成後、活躍フィールドをラジオにうつしていた二人が2年ぶりに活字の世界にカムバック!2年間の空白を埋めるべく語りまくる!

・勝手に賞を創設 42人の選考委員、42の受賞作
作家・絲山秋子さんが、自分が一年間で読んだ中でもっとも面白かった作品に贈る「絲山賞」(正賞も副賞もなし)にならって、本好きたちが、それぞれに賞を作り、もっともふさわしい作品を選んで、賞の趣旨や受賞理由を語る文学賞大会!ローカルな賞から、マニアックなテーマに絞った賞、はたまたブックデザインの名著を選ぶ賞やら、賞にもれた作品から賞にふさわしい作品を選ぶ敗者復活賞的なものまで、いろいろ!
※豪華ゲストは以下のみなさま(敬称略)
朝倉かすみ/東えりか/アライユキコ/石原壮一郎/伊藤聡/円城塔/円堂都司昭/川勝正幸/香山二三郎/岸本佐知子/栗原裕一郎/佐々木敦/杉江松恋/瀧井朝世/千野帽子/南陀楼綾繁/古屋美登里/枡野浩一/吉田伸子/米光一成

そして定番、2009年11月〜2010年10月までの豊崎由美の書評講座の中で作成されて、選ばれた書評王に輝く作品を集めたお玉稿のコーナーもあります。
A5判116P

書評王の島 vol.03 あなたの知らない原稿料の世界2010 ¥800

【厳戒袋とじ特集】
103誌の内情がいま明らかに あなたの知らない原稿料の世界2010
組合のない日本のライターの世界では、書き手はみな一匹狼。自分の身は自分で守るしかない、とはいえ、不況で原稿料の引き下げも媒体も出てきた今、ともに立ち上がろう!と、有志によびかけ、手始めにブラックボックスである原稿料データを集めてみたトヨザキ社長。誌名、原稿の種類、署名か非署名か、文字数、原稿料を一覧表にしました。業界人もそうじゃない人も興味津々。袋とじになっています。

【巻頭独占20000字インタビュー】
長嶋有ができるまで 聞き手・豊崎由美
仲間とハイクオリティな同人誌「メルボルン1」や「イルクーツク2」を作ったり、画期的新聞連載小説「ねたあとに」をまとめたり,2011年のデビュー10周年に向けて作品の漫画家計画もスタートさせるなど、型にはまらない活動を展開する長嶋有氏に話を伺い、長嶋有を成分分析。

42人の王 42冊の本
もし世界征服に成功して、世間の評判に関係なく世界の人民に自分の好きな本を読ませることができたら!? という設定で42人の成りきり王たちに42冊の本を選んでもらいました。

そして定番の 書評王に輝くお玉稿11本

さらに今回なぜか書評に関係ない箸休め?「テモる女のキャンプ力検定DX」
A5判102P

未来回路 2.0

未来回路 2.0 ¥800

テーマ「コミュニティの生態系」

【現代詩】「パンゲア」カニエ・ナハ

【対談】
1.「逸脱のガールズトーク〜生活実践による永久革命〜」安全ちゃん×モコモコ
2.「欲動としてのコミュニティ〜分断と接合のコミュニケーション〜」山本ペロ×中川康雄
3.「『百合子、ダスヴィダーニャ』を巡って〜名指す事で零れ落ちるものへの視線〜」沢部ひとみ×長野明
4.「東京におけるインフラとしての演劇構築へ〜portB「完全避難マニュアル」公開前夜に〜」高山明×鴻英良

【小説】「家出」Gabriele Rebagliati

【インタビュー】
1.「京都から考える〜欲求の投影としての他者の文化〜」吉岡洋(現代芸術)
2.「未知との遭遇、人間はそこまで馬鹿じゃない理論への道程」佐々木敦(批評家)
3.「社会運動2・0への想像力——批評・労働・キャラクターリブ」杉田俊介(批評家)
4.「空き地を作るということ〜宮下公園のナイキ化反対運動の内側から〜」小川てつオ&いちむらみさこ

【寄稿】
〈小説〉「←○+」椿かすみ
〈エッセイ〉「「ずれた」メイドと「疎外」の街—大阪・日本橋を歩いて—」山際節子
〈論考〉「書籍の電子化におけるケータイ小説の先行」Gabriele Rebagliati
〈エッセイ〉「文芸女子あるいは僕達の行方」わたりさえこ
〈漫画〉「文学部誌が出来るまで」わたりさえこ
〈写真〉富永剛総
〈イラスト〉エリカ
〈プレゼン〉小笠原心平
〈プレゼン〉坂美春

A5判112P

真城七子「紳士のかつら」

真城七子「紳士のかつら」¥840

ヴェルサイユ宮殿華やかなりし頃の宮廷マダムの日常を再現した「宮廷マダムの作法」の著者による同時代の男性かつら事情本!
前作では、造園に近い感覚の、キャバ嬢もびっくりなモリ具合の宮廷マダムたちのヘアスタイルについて言及していましたが、こちらはルイ13世の頃から宮廷紳士の間で流行したヅラについて。よく音楽室の肖像画で見る、あのアマデウスなヘアです。なぜ、かつらをするようになったのか、どうやって作るのか、なぜナチュラルを目指さずに次第に不自然にボリュームを増していったのか? など素朴な疑問から、かつらで好まれた天然の金髪を得るために墓場荒らしをする業者まで出たなんていったエピソードまで、真のおしゃれかつらの真実は明かされています。
当時の図版をたくさん盛り込み、そのヴァリエーション図も。巻末にはかつら男子の肖像画をプロフィールを集めた”かつらの回廊”を収録。ベルばらで知られるフェルセン、マルキ・ド・サド、ルソーなど当時の話題のかつら男子たちが登場しています。
文庫判52P

yakk 001

yakk 001 ¥700

yakkとは、20代女子4人、Yumi、Anri、Kumi、Kisaの頭文字をとったグループ名で、彼女たちが作るzineのタイトル。ジッパーつきの透明袋に入ったzineは、企画会議を経て、4人がそれぞれメンバーにお題を出し—それに応えた素材をめいめいが作り—出題者が素材を回収し一冊のzineを編集—-こうしてできた4冊のzineをワンパッケージにまとめる、という流れで作成されています。

vol.01のテーマとサイズはそれぞれ
Yumi「朝になる瞬間を観察」A6判18P
Anri「モノクロ白黒」A6判16P
Kumi「電車で人間を観察」A6判16P
Kisa「一番好きな食べ物」B6判20P

テーマもさることながら、zineそのものの質感や造りがそれぞれの個性をよく表しています。少ない色数を効果的に使ったり、半透明の紙やサイズ違いの紙を効果的に使ったり、手書きイラストを盛り込んだりで、手作りzineを楽しむ工夫がいろいろ!