月別アーカイブ: 2010年12月

関根美有「おしゃれたち」「片想い家」

「ママール・フ・モモール、なりに」で独自のスタイルを打ち出す関根美有さんの自費出版本がさらに入荷しました。

関根美有「おしゃれたち」¥600

3つの短編を収録。
「汗くさい」
大人の夢を叶えるために、パラシュートで街に降りた悪魔(いっけん悪魔に見えません)。しかし、夢を叶えるか叶えないかは、審査があって、なかなかパスする人はいません…。はたして、どんな夢なら叶えてもらえるのか、そしてその夢はほんとに悪魔に叶えてもらえる夢なのかしら…?
「タカコとノリコ」
同じ職場の仲良し、タカコとノリコは休み時間にドラッグストアで「男性の気持ちがわかる薬」なる薬を発見。あやしみながらも、好奇心には勝てずに薬に手を出すふたり。はたして、ふたりにどんな変化があらわれ、男心がわかるようになるのか…?
「ザ・タオル」
争いや暴力の場に颯爽と現れて、戦意を奪いとってしまう謎のヒーロー「ザ・タオル」。一触即発の戦線でおこったヒーロー誕生の、意外なエピソード。

夢を叶える、異性の気持ちを知る、平和を作る、なんていう夢も、関根さんが描くと、意表をついた方法で展開してしまいます。キャラクターたちも、戦前のマンガのキャラみたいにシンプルでピースフルです。こちらは在庫僅少につきおはやめに!
B5判66P

関根美有「片想い家」¥300

主人公は30才に近いというのに、フラフラしていて「家」になろうとしない半家半人キャラ?ベンブ君。自立しようとしない息子にしびれを切らした両親に追い出され、人間界で一人暮らしをしながら立派な家になる修業をはじめたものの、だらだらすごすうちに2年が経ち、仕送りをもらえるのもあと1年に迫っても、いまだ自立の気配なし…。
それでも同じアパートに住むギターのうまい窓子ちゃんと、友達になってスタジオで演奏したり、遊び歩いたり…。ところが、その窓子ちゃんが近頃、忙しくなったのか遊んでくれなくなり、一人でふらふら公園に行ってみたり、家でゴロゴロしてたり…すると、少年に会ったり、勧誘の人が訪ねてきます。そんなありふれた人たちとの出会いの中にも、みんながそれぞれ何かをひそかに思っていることに気付くベンブくん。
はたしてこれのどこかが修業?という日常の中、ベンブ君はどうなるのでしょうか?
A5判64P

友川カズキ歌詞集 1974-2010 ユメは日々元気に死んでゆく

友川カズキ歌詞集 1974-2010 ユメは日々元気に死んでゆく(ミリオン出版)¥3990

12月18日より、ヴィンセント・ムーン監督によるドキュメンタリー映画「花々の過失」が公開になる友川カズキさんの歌詞集が刊行されました。

60年。消尽し得ぬ叫びの残響。伝説の「生きてるって言ってみろ」から、ちあきなおみに提供した「夜へ急ぐ人まで」、怒涛の怨歌「死にぞこないの唄」、最新作「先行一車」まで。幻の名曲「セメント」の他、2010年の新作も完全収録。破れギターを手にした現代の遊行詩人、その魂の遍歴と現在地がここに──。

「心地よいものだけに囲まれて心地よく生きたいだけなら勧めない。苦しみと美しさと優しさの極限を知りたいなら、絶対に聴かないわけにはゆかない」(森達也)

Contents
【歌詞1974-2010】生きてるって言ってみろ/青春/死にぞこないの唄/おじっちゃ/夜へ急ぐ人/木々は春/無残の美/夢のラップもういっちょう/青い水 赤い水/先行一車……その他、自筆歌詞ノートも掲載!
【撮りおろし写真】「ある歌手、或いはギャンブラー」
【新作絵画・秘蔵写真】
【ディスコグラフィー・年譜】
【対談】友川カズキ×西村賢太「人災的邂逅」
A5判255P 函入り

【特典DVD】(全120分)
●「大事な小さい紙」2006年欧州ツアー秘録:サーカス/ジャン・ジュネに訊け/おじっちゃ/ぜい肉な朝/似合った青春/ピストル/訳のわからん気持/カラブラン/グッドフェローズ
●「出鱈目な夜」2010年ライブ映像:花あそび/三種川/海みたいな空だ/顕信の一撃/シシャモ/先行一車/青い水 赤い水/絵の具の空/明るい空/赤いポリアン/生きるって言ってみろ/~bonus truck~ワルツ
●独占インタビュー「川崎にて」

TOHUBOHU 01「対談:岸野雄一×柳川真法」

TOHUBOHU 01「対談:岸野雄一×柳川真法」¥700

2009年度の映画美学校「音楽美学講座クリティック&ヒストリーコース高等科」の受講生たちによる冊子。1年間の授業で、音楽や音楽環境を論じたり作り出すための言葉について学んだ彼らが、それを実践すべく、講師に取材や寄稿を依頼し構成した記事に加え、各人が受講後にめいめい設定したテーマで執筆した文章が収録されています。
<コンテンツ>

岸野雄一×柳川真法(Amephone) 対談
虹釜太郎特別寄稿 『ソノヴァック』
原雅明インタビュー

クリティック高等課座談会 『音楽に癒される?』
佐伯一彦『アフロディズニー2』書評
佐伯一彦『センチメンタルジャーニー歌詞分析』
中条護『(民族音楽に言及しない神話学者の)都市と星ースプートニクスの愛人』(音楽の未開を切り開くTHE NO-NECK BLUES BAND
服部レコンキス太『ヒルデガルト・フォン・ビンゲン ある女性と音楽』
佐藤暢樹『日々の泡』
西山恵美『食べ合わせイラスト』など
A5判150P

北海道裏観光ガイド

北海道裏観光ガイド ¥1000

北海道冒険芸術出版が編集・発行する北海道裏観光ガイド。
ピンクのパッケージの中には、underground,alternative,rediscoveryのテーマごとに3つに分冊された北海道観光ガイドが入っています。ふつうの観光ガイドには載らない道内の産業遺産、工場、団地、秘湯、秘宝館やら知る人ぞ知る名物ドライブインなどB級スポット満載だけど、そこにあるのは、便利な情報よりもそれぞれの物件に対する愛情。写真とともに、30人ほどのライターがそれぞれのおすすめ物件についてレビューし、編集部が物件の成り立ちなどの補足情報を与える以外に、基本的に住所やアドレスなどのデータはなし。写真も全体像をクリアに映し出すものより、象徴的な部分にポイントをあて、利便性はほかに譲り、探検心を刺激してくれる本です。ワンダーJAPANなどが好きな方にもおすすめ。
それでも多くのの物件は、ネットなどで検索をかければ、基本情報は集められるそうですので(そうでないものには、連絡先記載されています)、このガイドブックをきっかけに、情報を集めて現地に出向くもよし!
『愛知県漂流』編集長、酒井竜次氏との対談も収録。
札幌から、道外の人たちへ、そして未来の道産子に向けておくる、DISCOVER北海道の本。
9.5×20cm 34P 3冊セット

奇刊クリルタイ5.0「インターネットと人」

奇刊クリルタイ5.0「インターネットと人」¥735

SNSを通じて日記を書き、未知の人と出会い、「遅れてきた文化祭」感覚で「奇刊クリルタイ」を作り、ネット上の「非モテ論壇」を締めくくったのが創刊号。また前回の増刊号では「中二病」を特集するなど文化祭を続けてきたが、その間、我々をとりまくネット環境は激変する今、祭りの終焉を予感しつつの、インターネット特集!インタネットとそこで生きる人々に取材。

■ロングインタビュー
1:佐々木俊尚氏(ITジャーナリスト)⇒電子書籍版(巻頭2000字まで)
『奇刊クリルタイ5.0』、特集「インターネットと人」の巻頭を飾るのは佐々木俊尚氏!twitter世論の登場、「マス」メディアの融解からネットによる議論の可能性まで「残念な」日本のインターネットを語り尽くす!「非モテは一生非モテなんですよ」!!

佐々木俊尚氏 プロフィール twittersite

兵庫県西脇市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科中退後、毎日新聞社、『月刊アスキー』編集部などを経てフリージャーナリストに。杉並区住基ネット調査会議委員、情報ネットワーク法学会会員、朝日新聞社総合研究本部客員研究員、経済産業省情報大航海プロジェクト制度検討タスクフォース委員、成城大学文芸学部非常勤講師、早稲田大学政経大学院非常勤講師、東京大学大学院情報学環電通寄付講座「コミュニケーションダイナミクス」特任研究員。『フラット革命』(講談社 2007年)『インフォコモンズ』(講談社 2008年)『電子書籍の衝撃』(ディスカヴァー携書 2010年)他、著者多数

2:松永英明氏(ブロガー、事物起源探究家)
『奇刊クリルタイ』についに松永英明登場!インターネット黎明期からネットに関わり続けたアルファブロガーによる特濃ネット論!アングラサイトから電子書籍まで、メディアの変遷によって、我々のメッセージはどう変化するのか?

松永英明氏 プロフィール twitter、site
ライター、文士、事物起源探究家。1996年から2000年までの間は河上イチローのペンネームでウェブサイトを運営。2003年からは、松永英明として、ライターとしての活動と共にブログを運営。2005年、アルファブロガー・セカンドチームに選出。ブログやネット関連の他にも電子書籍やジェームズ・アレン等の成功哲学関連の翻訳、女子十二楽坊関連などその執筆ジャンルは多岐にわたる。

3:早川大地氏(ミュージシャン 東京エスムジカ、Sweet Vacation)
『奇刊クリルタイ』のロングインタビュー、3本目は早川大地氏!東京エスムジカ、Sweet Vacationとして邦楽シーンの最前線で活躍する氏による、音楽、ネット、そして「東京」について。「ノマド」を実践する意味、そしてその先に何があるか、縦横無尽に語りつくす!

早川大地氏 プロフィール twittersite
東京都出身。東京大学文学部美学芸術学専攻卒業、同大学学際情報学府博士課程満期退学。瑛愛、平得美帆とともに東京エスムジカを結成。2004年、シングル『月凪』でメジャーデビュー。以後、アルバム6枚、シングル5枚を発表。2006年にMayとSweet Vacationを結成。両ユニットともにほぼすべての楽曲の作詞、作曲、編曲にかかわる。Every Little Thing『スイミー』、中島愛『Sunshine Girl』等提供曲も多数。また、ライフハッカー日本版の編集委員としてライター活動も行っている。

■ミニインタビュー「ネットが変えた10の人生」
ネット上で活躍する有名・無名・老若男女とわず10名に自らのネット歴とその間自分に起こった事をインタビュー。fjからニコニコ動画まで全てを俯瞰する、10連インタビュー。
村井克成、ココロ社、yuiseki、フレネシ、羽田恭一郎、刺身☆ブーメラン、花見川・narukami 岡田有花、Kammy+、まつながけいいち⇒電子書籍版

■特別企画・ネットDJ座談会(Masao×junkMA×terasuy×D-YAMA)
現在、群雄割拠の東京クラブシーンの中でも最も熱い視線を注がれているクラブの一つである、秋葉原MOGRA。「2010年代のサブカルチャーの最前線」であるMOGRAに登場するDJ達の中で、実はクリルタイに縁が深い人々が多数いるというわけで、Masao、junkMA、terasuyの3氏、そしてMOGRA店長、D-YAMA氏とともに、ネットDJ、ネットの表現について語る!

Masao
もともと脱オタ非モテブログ界隈では知らぬ者はいない存在だったが、女装メイドに目覚めるなど迷走。クリルタイの一員として参加した文学フリマでは、30分かけて女装後、3分で代表の注意による退場という伝説を持つ。その後、ゲーソンDJとして名を馳せるように。MOGRA「ゲーソンDJバー」レギュラー出演中。

junkMA
ミニマルテクノやハードテクノを守備範囲とするPCDJ。2010年にMOGRAにて「アンコネ-underground-connection-」を主宰。

terasuy
2009年よりPCDJをはじめる。ボカロ全般に造詣が深く、ディープハウス&エレクトロハウスを得意とする。junkMAとともに「アンコネ」を主宰。

D-YAMA
秋葉原のアニソン・ボカロDJバー『MOGRA』の店長にしてアニソンDJの草分け的な存在。

■論考・コラム

魔王14歳「フリーゲーム – もうひとつの同人ゲーム」 宮島真希子「冴えない記者が辞めるまで」
紫式子「インターネットで「東京」がもっと遠くに!」
安倉儀たたた「同人だって善を目指す、かもしんない。」
かつとんたろう「野球をやるのは誰のため?」
千葉のイニエスタ「スポーツの美学的記述と社会学的記述」
republic1963「2015年の童貞」

■レビュー
ゆりいからも
Twitter読書会主催者・同人誌「放課後」編集員・大学3年生 絶賛就活中。

megaane
会社員。某マイナー経営雑誌の編集見習い(勤務2年目)として奮闘中。「若手編集者ネットワーク(YEN)」に参加。

佐藤雅哉
超が付く程の一般人。音楽、アニメが大好き。

島谷高史
限りなく闘病に近いリクルート。東京工芸大学メディアアート表現学科卒業。在学中から趣味の読書とSNSナンパが高じて書き物をしている。

Masao
terasuy

B5判100P