月別アーカイブ: 2007年12月

伝説のペーパー 「溺死ジャーナル」創刊20周年号入荷!

「溺死ジャーナル 500」 ¥1000

 別れた彼女からの「やっぱり別れないで」という手紙を巻頭に掲げたうえに実名や写真やセックス描写も公開したり、人の履歴書を裏表紙に使ったり…という過激な内容を噂に聞いていた、松本亀吉さんによるペーパー「溺死ジャーナル」が創刊20年を迎え、KING JOE さんによるカラー表紙の豪華な装いで登場!
 内容は—溺死ジャーナル創刊号からこれまでのレビューや歴史をまとめた巻頭特集(ミック博士)に加えて
初恋のページ(安田謙一、松本亀吉)
そこに愛はあるか(雨宮まみ、ミック博士)
レニングラードの日々(ヨハン・ユーベル)
本気で人を好きになったことありますか?(石井モタコ)
日本(大橋裕之)
今回原稿執筆を依頼したが結局書いてくれなかった数名の人たちへ(松本亀吉)
関西でいちばんアホなバンド名を探す対談(塩崎格、松本亀吉)
生稲マガジン(村山ひでき)
いるか?いらんか?(鴨田潤/イルリメ)
AVライター失格(雨宮まみ)
セックス、ドラッグ、ノー・ロックンロール(磯部涼)
DSM-X-AKAHIGE(赤髭薬子)
<無題>(豊田道倫)
オーラの泉水(松本亀吉)
どのぬくもりに用がある?(鈴木淳史)
天狗/豊満焼き坊主/事件解決/レッツ野戦!(GDEN/ハルビンズ弐拾五)
中部支社人事担当日記(松本亀吉) 他
A4判68P
 巻頭、ミック博士による「ドクター・ミックの20年」ではA4判を二段組三段組などにせずズズーンと長いストロークで書き続ける文章、すごい密度の文字文字文字!! 20年の紆余曲折が語られたり、あるいは松本氏自身の原稿依頼を受けて執筆したのに音信を断った編集者とのやりとり&追跡調査や「溺死ジャーナル」誌からの執筆依頼を断った諸氏へのメッセージなど毒の効いた文章も織り込まれ、レイアウトも内容も暴力的なくらいに強烈、ノックアウト必至の一冊です!
  —おかげさまで完売しました。増刷予定はないそうです 2008.4.—-

ついに完結 花輪和一「刑務所の前 3」

花輪和一「刑務所の前 3」 ¥1100

 作者が自身のムショ体験を描いた「刑務所の中」に先立つ、下獄にいたるまでを描いた異色告白マンガ「刑務所の前」。といっても単なる実録マンガではなく、拳銃の不法所持で捕まった、ソノ実銃コルト・ガバメント修復の詳細な記録と、遥か昔–花輪作品からイメージされるあの中世!–の鍛冶屋の少女の物語と緻密かつ奔放な獄中手記が縦横無尽に同時進行で描かれてゆきます。
 2巻目から約2年のときを経て、ようやく完結編3巻が出ました!
 漫画を描き作品を送り出してきたその机上で着々と改造されてゆく拳銃、そしてひたひたと忍び寄る捜査の手! ついにやってきたガサ入れ&御用。おやじ少女”花子”ちゃんの姿を借りて描かれる銃マニアの喜怒哀楽に中世の少女の因果なお話が交錯。少女とオヤジ、中世と現在、火縄銃を扱う鍛冶屋の女の子の物語と漫画家の犯罪とが等価に描かれるミラクルワールド!
 わざわざカラーで描かれた拘留中メモスケッチと描きおろし漫画「仮釈放」も加わり、祖父江慎さんによる金箔おしカバー&表紙のエンボス不動明王+タイトルの加工・表2/4のメタル感etcといったゴージャスなアートワークとあいまって圧巻です。

本秀康さんの本、出ています–ワイルド・マウンテンvol.5 &amp; レコスケくん

本秀康 「ワイルド マウンテン vol.5」¥630 

 隕石の落下によって中野区に隆起してできたワイルドマウンテン町。当時、地球防衛軍の隊長でありながら実は自らの不注意でこれを阻止できなかった菅菅彦は、この町の町長となり町の発展に寄与することで密かに償いを果たしています。幸い、菅彦の情熱的な働きでワイルドマウンテン町は新興住宅地として発展し、菅彦は住民たちからも慕われ、恋の成就も直前! 5巻目では、元職場の防衛軍とワイルドマウンテン町、防衛軍時代に好きだったマリちゃんと、町の未亡人との間で菅彦の気持が揺れ動きます。仕事か恋、自分の幸せか彼女の幸せか? そんなちょっと古典的な青春テーマの間で、男の虚勢も手伝っていつもありえな〜い??行動に走ってしまう菅彦。今回もその迷走ぶりが存分に発揮されて”あれれ”な方向にお話が進みますよ〜!
本秀康 「レコスケくん complete edition」¥1500

 自身を投影したようなレコード大好き人間の喜怒哀楽を描いた本さんのシリーズもの「レコスケくん」。2001年に発売された作品に近作17編と初期テイク72P分を加えての完全版として再登場です。解説は安田謙一氏。

杉作J太郎監督「やる気まんまん」明日から公開されます

杉作J太郎監督「やる気まんまん」 12月8日(土)〜14日(金)

 人体の一部をオットセイや貝に見立てて描く画期的な方法で、エロ表現をポピュラーにして37年間の長きにわたり日刊紙に連載を続けた横山まさみち先生の「やる気まんまん」を杉作さんが映像化。はたして実写では、オットセイたちがどのような活躍をするのでしょうか??? 連日舞台挨拶があります。
 公開は12月8日より 渋谷Q-AX CINEMAにてレートショー。
 なお 上映会場、および、現在横山先生の展覧会が開かれている河口湖ミューズ館、タコシェにてオットセイのピンバッジを販売しております。一個630円、3個セットで1575円です。

究極のおっかけ漫画「ウメゾロジー」の愛蔵版、出ました。

金子デメリン「ウメゾロジー 愛蔵版」 ¥1680

 楳図先生の一ファンが作り上げた伝説の自主制作本『ウメゾロジー』に描きおろしを加えた愛蔵版が出ました。
 内容は楳図かずおおっかけ暦10年の金子デメリンさんが、楳図先生のゆかりの場所(かつての仕事場があったマンションやら後楽園のお化け屋敷)から作品にちなんだ場所、あるいは店名にマコトが入るショップまで100スポットを、楳図先生タッチの絵でもってパロディ風漫画でレポートしたもの。
 ほかに楳図かずおインタビュー、「むかしトイレがこわかった!振り付け大分析」なども収録。カラー口絵8Pとあたらな描きおろし6Pが加わっています。
A5判 255P
作者自身が製作した「ウメゾロジー 完全版」もあります。

こちらには愛蔵版にはない楳図先生のトーク(25P分)が収録されています。
A5判258P
 また、金子デメリンさんがキャラクターの作画を担当した曽爾村(楳図かずお先生の出身地でもある奈良県北東部の村)の親善大使「そーちゃん&にーちゃん」のマッチもお取り扱いしております。¥100(こちらはいまのところ店頭のみのお取り扱いです)