『機關』の前身は58年に高校教師を中心に「形象」の名前で創刊された文学同人誌。5号目から”美術をめぐる思想と評論”の副題がつき、9号目から「機關」に改名し、時代の勢いに触発され若い先鋭的な画家たちの論陣の拠点となるものの、70年代から12年の休刊を経て、80年代に復活。復刊にあたり11号から15号までは60年代より活躍する5人の同時代の作家を各号ごとに特集しています。
機關12 風倉匠 特集 ¥1631
ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズの結成に参加した、ハプニング〜パフォーマンスの第一人者
●今泉省彦「なぜ風倉か」
●【対談】風倉匠・菊畑茂久馬「ハプナーの軌跡」
●赤瀬川原平「風の倉・アドバルーン」
●刀根康尚「風を喰って走る風船」
●今泉省彦「風倉匠論」
●岡田隆明編 風倉匠年譜
B5判100P
機關13 松澤宥 特集 ¥1631
虚空にメッセージを投げつづける極度の最終美術思考者、コンセプチュアルアートの創始者
松澤宥の全貌にせまる資料
●今泉省彦「松澤宥について」
●【対談】松澤宥・菊畑茂久馬「プサイの函の中で」
●松澤宥自筆年譜
●資料制作全年表・参考文献目録
B5判96P
機關15 中村宏 特集 ¥1631
機関車とセーラー服の絵画で知られる?中村宏の初期から80年代への軌跡。
●今泉省彦「中村宏のこと」
●【対談】中村宏・菊畑茂久馬「政治・タブロー・自己批判」
●三田晴夫「タブローは死滅しない」
●尾崎しんじん「内視鏡からの視点」
●中村宏自筆年譜
●中村宏論文集
●「中村宏」をめぐって/中原佑介、石子順造、平井亮一、松岡正剛
B5判112P
機關16 「集団蜘蛛」と森山安英 特集 ¥1785
北九州から一歩も出ることなく、反芸術に反措定を繰り返して消えた「集団蜘蛛」の特集
●今泉省彦「「集団蜘蛛」のこと」
●【対談】森山安英/菊畑茂久馬「蜘蛛の巣の上で」
●森山安英自筆年譜
●資料1働 正 「肉体の言語の間で」
●資料2森山安英「権力に拮抗する私的DISCOVER JAPAN または「観光」への誘い」
●資料3黒田雷児「集団蜘蛛その崇高な愚行」
●資料4黒田雷児編「集団蜘蛛」年譜
B5判96P
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月別アーカイブ: 2007年11月
ジャック・リゴー「自殺総代理店」
ジャック・リゴー/訳・亀井薫・松本完治「自殺総代理店」 ¥1995
アンドレ・ブルトンに影響を与え、マン・レイの映画に出演、ルイ・マルの映画「鬼火」の主人公のモデルになったジャック・リゴー。端正な顔立ちと紳士な身のこなしから、アメリカ社交界にデビューしジゴロ生活を送ったかと思えば、ヘロインとアルコールの中毒となりフランスに帰国し、自らの心臓に銃を撃ち、その生涯に幕をおろしたダダイストの遺稿から選ばれた短編と、詳細な年譜を付した、本格的ジャック・リゴー本。
当時の写真も収録しています。
自殺を安全かつ迅速にお手伝いする自殺総代理店の開店のお知らせと商品案内の形をとった、ブラックなユーモア漂う「自殺総代理店」など8短編と遺稿断片で構成されています。
四六判128P
スムース文庫「ふるほんやたいへいき」「ヒコーキ野郎のフランス便り」
大庭柯公「ふるほんやたいへいき」 ¥525
日露戦争に従軍後、新聞記者生活を経て、自らもメディアを立ち上げた筆者は、その後、日本社会主義同盟発起人となり、そのつてから革命ロシアに潜入するも、消息を断つ(逮捕、銃殺されたと推察される)。
これは、愛書家である大庭が趣味に流されることなくジャーナリストの視点をもって綴った本にまるわるエッセイで、大正8〜9年に雑誌に発表されたものを、彼の死後の昭和14年に「古本屋太平記」と題してまとめられた本の復刻にあたります。
A5判 64P
ヒコーキ野郎のフランス便り
明治末期に単身フランスへ渡り、飛行機を操り第一次大戦にも参加したバロン滋野こと滋野清武や当時の滞欧画家たちの絵はがきを、実際の絵はがき写真もまじえて掲載。
稲垣足穂の「ヒコーキ野郎たち」でもフランス軍に参戦した最初の日本人パイロットとして知られるバロン滋野と、特に同時期に画家を志しパリに滞在した宇和川通喩(みちさと)が編集人の遠縁にあたることから、彼の遺品として家に保管されていた宇和川宛て葉書が多数収録されています。
A5判 64P
精神病新聞全部4
復活!精神病新聞 全部4 ¥315
タコシェにフリーペーパー『月刊精神病新聞』(お店の外のチラシ、フリペコーナーをチェックしてみてください。B4ペラの色上質紙に印刷された個人新聞です。ラックにないときは在庫なしです)を置きにきてくれる、鬱病女性・小林絵理子さん。
一時は病状が悪化し、自殺未遂に至り、フリペどころじゃなかったものの、新しい主治医のアドバイスにより『復活!精神病新聞』を発行し続けています。というわけで、今回は復活した精神病新聞の33号から45号の縮小版を収録。
新聞には、幼い頃に性的虐待を受けたことから今なおわだかまりを持つ兄の結婚、バイトの面接、漫画家・山田花子さんおのお墓参り、辛酸なめ子×北芝健トークイベント参観記録などなど。
また本にするにあたり、描きおろしレポートとして、熱海秘宝館や男装ホストクラブ体験が収録されています。
いろいろなものを見ながら、意外に辛口なコメントを加えたり、早く死にたい早く死にたい早く死にたいと呪文のように書き連ねたり…、安堵したり、山あり谷ありです。
A5判34P
同じ著者の関連商品として—-
復活!精神病新聞 全部3¥420
精神病の本 増補版¥315
精神病の本 5¥315
人気の再入荷のお知らせ
虹釜本nijikamagazine vol.1+vol.2 ¥1000
前回、入荷数が少なくあっという間に売り切れてしまった虹釜本の追加が入りました。360°レコーズの虹釜さんの小説、詩、雑文に加えて、リリース作品の紹介などなど。
なお、虹釜さんは12月8日より吉祥寺のバウスシアターでレイトショー公開、22日からは渋谷Q-AXにてロードショー公開される、腐女子のヒロインと彼女に恋したフツーの高校生のラブストーリー「妄想少女オタク系」の音楽を担当したそうですので、よろしくとのことです。
藤本和也/炭子部山貝十「黒のマガジン」¥600
藤本和也編集、藤本和也と炭子部山貝十の二人同人誌。
ミニコミ『タルワキ』の前身『戒王』などに掲載されたまま中断されていた長編青春マンガ、「ふらふらふらり」の続きがたっぷり掲載されています。
大学を卒業しても、サークルの延長みたいにつるんでフラフラしている男女のお話は7話まで発表されており、最後はピストル暴発??というシーンで終わっていましたが…。さて、その後の彼らはどうなったのでしょうか?
続きを待っていた方はこちらをどうぞ! 43ページにおよぶ第8話が収録されています。