ジャック・リゴー「自殺総代理店」

ジャック・リゴー/訳・亀井薫・松本完治「自殺総代理店」 ¥1995

 アンドレ・ブルトンに影響を与え、マン・レイの映画に出演、ルイ・マルの映画「鬼火」の主人公のモデルになったジャック・リゴー。端正な顔立ちと紳士な身のこなしから、アメリカ社交界にデビューしジゴロ生活を送ったかと思えば、ヘロインとアルコールの中毒となりフランスに帰国し、自らの心臓に銃を撃ち、その生涯に幕をおろしたダダイストの遺稿から選ばれた短編と、詳細な年譜を付した、本格的ジャック・リゴー本。
 当時の写真も収録しています。
 自殺を安全かつ迅速にお手伝いする自殺総代理店の開店のお知らせと商品案内の形をとった、ブラックなユーモア漂う「自殺総代理店」など8短編と遺稿断片で構成されています。
四六判128P