大庭柯公「ふるほんやたいへいき」 ¥525
日露戦争に従軍後、新聞記者生活を経て、自らもメディアを立ち上げた筆者は、その後、日本社会主義同盟発起人となり、そのつてから革命ロシアに潜入するも、消息を断つ(逮捕、銃殺されたと推察される)。
これは、愛書家である大庭が趣味に流されることなくジャーナリストの視点をもって綴った本にまるわるエッセイで、大正8〜9年に雑誌に発表されたものを、彼の死後の昭和14年に「古本屋太平記」と題してまとめられた本の復刻にあたります。
A5判 64P
ヒコーキ野郎のフランス便り
明治末期に単身フランスへ渡り、飛行機を操り第一次大戦にも参加したバロン滋野こと滋野清武や当時の滞欧画家たちの絵はがきを、実際の絵はがき写真もまじえて掲載。
稲垣足穂の「ヒコーキ野郎たち」でもフランス軍に参戦した最初の日本人パイロットとして知られるバロン滋野と、特に同時期に画家を志しパリに滞在した宇和川通喩(みちさと)が編集人の遠縁にあたることから、彼の遺品として家に保管されていた宇和川宛て葉書が多数収録されています。
A5判 64P