デウスエクスマキな食堂06年冬号「足立JCT 工場街喰い潰し連」 ¥1000
毎号、エリアを決めてラーメン(とそれに準じる大衆食)を食べ歩きながら、軍事施設の跡なり町工場なり、その地域に集中する建物を中心に路上観察を行う、ラーメン路上観察誌「デウスエクスマキな食堂」。
今号では、「路」上観察中にはっ「ケ」んB級「飯」=路ケ飯(ロケハン)というキーワードを打ち出し、食べ物とエリアをさらに拡大!
今回は八潮・足立・川口といった東京北部から埼玉にかけての、町工場と住宅が煮しめのように馴染みあった足立ジャンクションをチャリを使って移動してロケハンを実行。
カラオケからラーメン屋、居酒屋とエンターテイメントを統括する?パンダグループのお膝元・綾瀬を振り出しに北上! 有名な花畑のバウムクーへンやパチンコ台コレクションが並ぶコインランドリー、パン屋さんなどにも立ち寄り、東向島あたりを彷彿とさせる昭和な古い商店や民家を観察、煙突、ダクト、タンクなどがむき出しになった元祖インダストリアルな工場を採取します。工場萌えの方にはかなり嬉しいヴィジュアルです。
A5判 80P
日別アーカイブ: 2007 年 1 月 26 日
牛若丸の本 6
ちょっと間があいてしまいましたが、フェアが続いております、牛若丸出版の本の紹介です。
写真・佐々木光/ 文・米澤敬/監修・十河功二「funktion」¥2940
使いこまれた職人さんの道具のようなノコギリやドリルや斧のを間近に捉えた写真の数々。実は
これらはすべて昔の外科手術の道具。かわいい小鳥さんが持ち手がついた12世紀の開頭用斧、彫刻刀セットみたいな眼科の手術セット、自転車の一部みたいな開胸器…。プリミティブな痛そうな手術が目に浮かび身震いしそう。
千葉県印旛沼にある医科器械資料館収蔵のアンティークな手術道具に医療器専門家の十河功二が手配した20世紀後半の手術道具や豚の眼球!を佐々木光氏が、使い込まれた生々しさを伝えるかのように寄りで撮っています。
写真ページと米澤敬氏による少年時代のうんこの話をふりだしに子どもが抱く肉体や医術のイメージが綴られたエッセイと医療年表が紙を変えて8ページごとに交互に構成されています。
表紙は厚さ3ミリもあるボール紙を使用、表面を美しい写真で覆い、紙を折り返して包帯を模したコルスネスという包装紙素材のカバーを開くと、その裏にも外科手術年表が…(右端の画像)。
カバーから表紙、中身までメディカルアートな一冊です。
145×240 120P
仙台発のくらしの冊子「ふきながし」
ふきながし 1 ¥500
「ふきながし」とは、仙台の七夕飾りのこと。暑い夏にそよそよと風になびく姿にならって、仙台の空気や情報を軽やかに運べたら…という願いを込めて、手作りで仙台から送られる冊子です。地元の女性3人(お菓子教室主宰 atelier la four 菅野世志乃+布小モノ作家 STOCK 吉岡ユリコ+フードコーディネーター eple cooking room 小里文子)によるユニット“sifflez”が気になったものを紹介しています。
冊子はプリントアウトにホチキス中綴じですが、テキスタイルをスキャンして質感を出したり、トレーシングペーパーを遊び紙に使ったり、丁寧に化粧だちをしていたりと、手仕事の心ずくしを感じさせてくれます。
特集は「部屋 暮らし」。冬が長い仙台だから長くいることになる部屋を見直そうと、地元の古道具屋さん、北欧家具店、アジア家具の買い付けで世界を飛び回るインテリアショップのマネージャーさんによる各国の家具や工房やお店紹介フォト。若いオーダーメイドの家具職人さんに取材した「家具をつくる人」など。
特集外では、手芸が苦手でもちょっとの毛糸と手間でできるコサージュの使い方を提案/ぬくもりを感じるプレゼントでは木のおもちゃや飛び出す絵本など/季節の布あわせでは布を使った小さなタブロー/楽しいひとり鍋レシピいろいろ/キッチン回りの手作りでは鍋つかみ各種/おやつの時間(チョコレートケーキ、きなこクッキーの作りか方)など。
音楽、映画、アート、本とそれそれDJや映画館、書店など地元のお店で働く目利きがレビューを担当。
小さな冊子ですが、文字や写真が詰め込まれており、様々な書き手が参加したバリエーションあふれる記事に触れることができます。
毛糸で編んだお花のコサージュつき。(表紙の上のクリーム色のお花がそれ)
B5判 32P