『アラン』『月光』『月ノ光』『牧歌メロン』『ラッキーホラーショー』と、カルト雑誌を編集・発行してきた南原企画が、判型を変えて2年半ぶりに『月光』を発行しました!
月光24「映画の研究1」¥1000
編集の潮田文(ex南原四郎)さんが映画についての特集を組みたいと構想するうちに、前号から2年半が経ち、ずんずんと映画の原理そのものを掘り下げた大仕事になってしまったのこと。
内容は—-
○草森紳一「「穴」のち、晴れ1」では花輪和一の漫画『浮草鏡』を通して、今や擬死語となった「狂氣」を考える。
○潮田文(ex南原四郎)「映画の研究1」:1895年、シネマトグラフ「動く機関車の映像」を見た人々は、その迫力に恐怖し、かつ熱狂した。シネマトグラフの評判は瞬く間に世界中に知れ渡ったが、本物の機関車をシネマトグラフに間違えるようなことは全くなかった。人々は映像を現実と混同しながら、現実を映像と混同することは決してなかったのである。この「謎の非対称性」を根源にまで追い詰めた「3年掛かり」の大論文。
○インタビュー宮崎皓一(with草森紳一):知られざる傑作写真集、『Scissorings』の作者、宮崎皓一と、そのプロデューサー役だった草森紳一へのインタビュー
○東玲子「ペットロス物語」:愛しきタランチュラを失って…
○伊井一郎「昭和芸界任艶録1」:「昭和」を生きた大衆芸能スターたちの貴重な聞き書き
○濡木痴夢男「緊縛エロチシズム考」:縄師」が綴る実践的SM論
○唐沢俊一・ソルボンヌK子「歌う雑物学」:姓名判断
○J・ウェルカー「やおいと、百合通信と、アメリカ人の僕」:アメリカ人のゲイの僕と、謎めく日本の少女たち
などなど。
菊判変型160P
日別アーカイブ: 2007 年 1 月 10 日
川島よしおさん最新同人誌「NKT」
川島よしお『NKT』 ¥525
『漫画アクション』誌に、0歳にして酸いも甘いもかみわけた乳児おりんちゃんとその母の貧乏だけと楽しい四畳半二人暮らしを描いている川島よしおさんの、最新自費出版。
萌えるマネージャー、ナオミの出現で桃栗高校が甲子園を目指す。すなわちNaomio Tsureteke Koushien。
部員をMEGUMI派と小倉優子派に分けて紅白戦をさせるなど、かわいいけれどムチュククチャなナオミの采配に振り回されながら、彼らは果たして甲子園にゆけるのか??
部活の模様を4コマ漫画で綴ります。
A5判28P
駕籠真太郎さん 最新同人誌入荷
駕籠真太郎『印度で乱数 腐乱亭日常』 ¥630
漫画家 駕籠真太郎さんの公式ホームページ“印度で乱数”において2006年8月から11月にかけて発表された日刊マンガコーナーからセレクトし作品に加筆修正した作品を中心に収録。ほかにも特殊イラスト、未発表おろしネタほか、2006年に開催された『不衛生博覧会』展示作品の図解などを収録しています。
一コマ漫画のようにタイトル+イラストの構成、糞尿も出てくるブラックなのに、怖さや気持ち悪さを振り切った愉快痛快がたくさん。ミルフィーユをスパッと切断する大げさな装置やら、陰毛がどんどん伸びはじめた大人になったお菊人形、ミステリーサークル状態の脱毛=UFO迷惑駐車などなど、寺山修司の装置にも通じる??不気味と愉快を掛け合わせた発明の連続です!
A5版80P