柳柊二原画展
2007年1月20日(土)〜2月2日(金)
〈柳柊二プロフィール〉
やなぎ・しゅうじ:1927年生まれ。イラストレーター、挿絵画家。
〈少年画報〉や〈ぼくら〉〈少年マガジン〉〈少年サンデー〉などの図解・挿絵などで活躍。
SFアートでは、「ペルシダー」シリーズ、「コナン」シリーズ、「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズなど、ヒロイック・ファンタジー作品を得意とする。
妖怪や幽霊の絵も得意とし、《なぜなに学習図鑑シリーズ》や《ジャガーバックスシリーズ》の妖怪や幽霊の絵が絶品。
●『柳柊二怪奇画帖』¥2940
妖怪や幽霊の絵を特に得意とし、緻密な人物描写で少年誌やSF界などで活躍した挿絵画家・柳柊ニの研究本。原画150点に加え、作品解説・人物評伝・柳夫人へのインタビュー記事などで構成。
A5判192P ※タコシェでお求めの方に特典ポストカードをおつけしています
原画展では、この本に収録された中から20点を展示いたします。
挿絵サイズとは違って、大判の紙に描かれた原画の迫力を御覧ください!
※なお、柳柊二原画展中も、足立正生監督のイラストは御覧いただけます。映画の上映終了まで展示の予定です。
月別アーカイブ: 2007年1月
牛若丸の本 3
編・松田行正/港千尋・文「アンフラマンス/梱包されたデュシャン」 ¥3780
2006年末に出た、牛若丸出版の最新刊。
デュシャンの作品を分解、コラージュし、箱のパッケージデザインとする試み。ミシン目や折線の入ったハサミがなくても切り抜きできる平面図が綴じられていて、組み立てると48の「デュシャン箱」ができます(裏表がありリバーシブルになっているので二冊分で48×2=96種類の箱が作ることができます)。また、港千尋によるデュシャン論や編年史も収録。
構成・造本:松田行正
序文:港千尋
文:松田行正、石田剛
本文デザイン:中村晋平+加藤愛子
翻訳:ヤーン・フォンネル
B5変形函入144P
初版の箱は白。
1ページにひとつの箱の平面図。ミシン目が入っているのでハサミを使わなくても全部同じように切り抜くことができます。折線加工もあるので折り目も曲がりません。不器用でも大丈夫!
デュシャン箱96個を使ったオブジェ。タコシェ店内にフェア中は実物を展示しています。
牛若丸の本 2
伊藤俊治「唐草抄 装飾文様生命誌」 ¥2940
唐草模様がシルクロードを渡って西洋から日本に伝わったのは歴史の時間にも勉強したコトですが、そんな教科書の一ページにも満たない記述を、実際に残された唐草装飾を辿って書物の中に旅してみると…。
建物に留まる唐草の彫刻、美術品や工芸品から風呂敷にいたるまで、多数の写真や図版で見る古今東西の唐草が集まった唐草紀行としてもお楽しみいただけます。
自然と形象の共振…人類の美の記憶を選ぶ文化の遺伝子=唐草、その長い旅の軌跡を多重なイメージと共に鮮明に描き出す文様形態概論。いつも、すてきな装幀の本を作る牛若丸らしく、本は美しい銀の唐草に覆われた函に入っています。
初判の赤(赤に銀の箔押しの唐草模様)バージョンと最新の青(青に金の箔押しの唐草模様)バージョンがあります。
【目次】
世界の唐草
第一章 唐草、その起源の旅
第二章 シルクロードと<生命の樹>
第三章 龍唐草と雲唐草
第四章 空想の花、陶酔の花
日本の唐草
第五章 花喰鳥と鳳凰
第六章 日本の植物、日本の記憶
第七章 日本の自然感情
第八章 日本の技巧
近現代の唐草
第九章 織りこめられ染めあげられる時
第十章 植物曲線と女性
第十一章 西洋と東洋の美の融合
最終章 四次元の唐草、新たな展開
A5判変形函入り 262P
これまで、三種類の函と表紙が出ています。
同じ青でも紙の質感と箔の色が違います。写真ではわかりにくいけどでもちょっと伝わってますよね…。
中は唐草の建築、アート、図版などでいっぱい。
イリナ・イオネスコ×横町慶子写真集『je ne saia pas』
イリナ・イオネスコ×横町慶子写真集『je ne saia pas』 ¥7350(¥12500のところ)
フランスの女性写真家イリナ・イオネスコが97〜98年にパリと東京でロマンチカの看板女優である横町慶子を撮りおろした500部限定の写真集。
反自然的な美の王国の作り手である写真家と、 エロティックなファンタジーを高度に練り上げたガーリー・ショウを行うロマンチカとの出会いは物珍しく、ビザールでありながら、どこか懐かしく郷愁に誘われるような写真群を生み出した。
A3銀ニスプリント15枚。特製布張箱入り。
定価12500円のところ、エディション外・横町慶子によるサインなし、なので7350円にて販売。
牛若丸の本 1
今日から、展示されている、牛若丸出版の本を毎日ちょっとずつご紹介してゆきます!
蒐集・櫻井欽一/写真・佐々木光/構成・米澤敬「TERRA」¥3780
1993年に逝去された鉱物蒐集者の櫻井欽一さんのコレクション写真集。
「櫻井コレクション」は、日本最大の個人鉱物コレクションであり、日本産鉱物種約1000種の90%以上、世界全体の鉱物種4000種の約60%を含んでいます。
櫻井さんが他界後、国立科学博物館に寄贈されました。この国立科学博物館に収蔵されている日本産鉱物4577点、および外国産鉱物5503点から、432点を選び、櫻井コレクションはじめての書物化。われわれの足下、大地の奥底にひそむ、未来の星屑たちの面影です。
432片の鉱物写真集。ハードカバー、箔押、ケース入り。小口は銀色。
装丁も中身も大変美しい本です。 170×110 464P
3ヴァージョンの表紙がありますが、それぞれ角度を変えてみると全く別の色にみえる玉虫色。違う表紙のようですが、同じ並び順に重ねたもの別の方向から撮りました。