月別アーカイブ: 2019年8月

八画文化会館叢書vol.10 服部亜弓『モーテル☆エロチカ 消し忘れ廃墟ラブホテル選集』

八画文化会館叢書vol.10 服部亜弓『モーテル☆エロチカ 消し忘れ廃墟ラブホテル選集』(八画出版部)¥1000+tax

著者の服部亜弓さんは、ここ10年ほどラブホの撮影をしているが、この昭和遺産のオープン当時の姿を知ることの難しさを痛感していた。

しかし、経営者の夜逃げなどで、備品もそのままに突然廃墟となった物件は、閉鎖当時の様子のみならず、崩れ落ちた部分から、さらなる過去に遡れることに気づき、廃ラブホの撮影にのめり込むようになったそう。

昭和40~50年代に列島各地で花開いた「ラブホテル」は、「サカサクラゲ」と呼ばれた連れ込み宿から進化し、アメリカの「モーテル」にも影響を受けつつ、日本特有の性愛空間として定着。
だが、1985年には、風営法改正による規制で「ラブホテル」から「ファッションホテル」へと移行し、回転ベッドや鏡張りなど趣向を凝らした部屋は減って、簡素化していった。

およそ20年の間に威容を誇った昭和遺産ラブホテルは、チープなのにゴージャス。ユーモラスなのにエロチック。
時代と顧客のニーズに応えて進化し、独特の性愛文化を繰り広げた。

現存するラブホが、ラブホの到達点なのに対して、廃ラブホは、進化の途中で、その時代の姿をとどめた遺跡。タイムトリップ空間に漂う、性愛のエネルギーとユーモアを味わうことができます。

A5判 横綴じ 32pages オールカラー

趣味の製麺 別冊 作ろう!カレーラーメン

趣味の製麺 別冊 作ろう!カレーラーメン ¥1200+tax

趣味の製麺別冊の作ろう!シリーズ、日本人の国民食とも言えるラーメンとカレーの最強タッグ「カレーラーメン」を特集。

それぞれ様々なバリエーションがある、カレーとラーメンだけに、まずは、カレーラーメンとは? の定義にはじまり、各人が、それぞれのカレーラーメンに腕をふるいます!
意識高めのラーメン屋さんが考えた(みたいな)カレーラーメン、飲めるカレーをスープにしてみたラーメン、見た目は完全にラーメンなのに味はカレー、南インド風のホワイトチキンカレーラーメンなどなど、組み合わせは無限。

製麺専門誌だけに、カレーラーメン用の製麺、各種カップカレーラーメンのレビュー(カレーカップラーメンに命を救われたと言う、スズキナオのエッセイもあり)に加え、冒頭のカレーラーメンレシピだけでも変則技なのに、さらにひねりを効かせた変わりカレーラーメンとそのレシピも考案しています。

漫画も充実ーー
かわいしのぶ、スケラッコ、とあるアラ子、しりあがり寿、川崎タカオ、田中邦和、油虫太郎、斎藤充博、ラズウェル細木、谷口菜津子、河井克夫、てふや食堂、あきやまみみこ、まかろに、オカヤイヅミ、小林銅蟲、のそ子

B5判58pages

中国,台湾,日本のアーティストが寄稿するvisual arts zine 凸凹dekoboko vol.2 -dinner 晩餐

visual arts zine 凸凹dekoboko vol.2 -dinner 晩餐 ¥1800+tax

日本に滞在中のマンガ好きアーティストChou(周)とJiaxi(佳西)の二人が、中国、台湾、日本の3カ国のアーティスト9人集で作ったオリジナルのコミック誌。

第2号のテーマはdinner 晩餐。
9人が様々なアプローチで、食事、あるいはその準備や、食べることについてのコミックを寄稿。生き物をいただいたり、様々な作法のある食事、人の食事もあれば動物の食事もあり…。

●目次
Wenkai Mao Dinner
OlgaZ The man who took our treasure
イチカワハナ  たべるよる
我是白   空位
周  Daily life
GGDOG 晩餐
佳西  殺しや
Quiliq Grandpa’s secret mission
雲丹  taste
ーAuthor info

A5判68pages 100部 English / Chinese

KAMIBU 2019 SUMMER ブラック企業と仮想通貨

KAMIBU 2019 SUMMER ブラック企業と仮想通貨¥600+tax

学生だった創刊当時ジン世界のゆるキャラをキャッチフレーズにしていたKAMUBUだけど、
卒業して、就職したり転職したりを経て最近思うことは—若い世代は、本当に貧しくて未来が無いのかな? 気になること、ハマっていることを集めたら、社会的なテーマになっってしまった号。

美大を出て制作系の仕事に就いたメンバー各人が一度は経験したブラック企業(デザイン業界の闇)の実態と、ブラックから抜け出そうと?メンバーに引かれるほどの熱量で仮想通貨(主に投資)にはまったPちゃんの体験談が特集の2本立。

コンテンツ
●私たちの!ブラック企業
●社畜のグルメ
●仮想通貨をyたってみた
●みんなのことをしりたい!わくわくプロフィール帖

ほかコラム、雑談、漫画など。付録はKAMUBUの概念的通貨とKAMIBU的zineの作り方。令和になった、新しい時代の気持ちを伝えますーー
印刷や紙をグレードupして、モノ感も強まっています。

B6サイズ 44pages+付録:お札紙、kamibu的zineの作りか方/英訳つき 150部

木藤富士夫「公園遊具 vol.8」

木藤富士夫「公園遊具 vol.8」¥¥800+tax

木藤富士夫さんの公園遊具の写真集シリーズ8弾。
号を重ねても、まだこんな遊具があったのか?!な傑作が出るわ出るわ。

表紙のガリバー滑り台は三重県の鳥羽市の公園に設置されたものですがこれはもともとブラジル移民船の船の上にあった遊具を移築したのだそう。
今回は首都圏、大阪、三重、北海道、に加えて新潟の遊具も登場。

夜の公園で、仕込んだ照明によって暗闇に浮かびあがる遊具。昼間の顔とはちょっと違ってあやしいげ。それぞれの住所と地図つき。

A5判横32pages フルカラー