日別アーカイブ: 2019 年 8 月 15 日

さくらいみか「旅に出たくな〜る しまね’19」

さくらいみか「旅に出たくな〜る しまね’19」¥650+tax

島根生まれ、デイリーポータルZ等のライターをしたり、趣味の少女雑誌収集が高じて『りぼん』の同人誌を発行したり、編み物作品を作るさくらいみかさんによる島根(+鳥取西部)ガイド。
島根を案内するのは、著者手編みの人形キャラです。

表紙に「どうでもいい情報満載」とある通り、通常のガイドブックにはない情報、島根県人の本音やピンポイント情報が気前よく放出されています。

冒頭「島根ってどこ?」では、他県民に「砂丘あるところですよね」と言われがち、とその地味さを自覚して、鳥取との位置関係を説明して、地図上の位置確認からスタート。あわせて、マップに松江城と城下の言い伝えを盛り込むなど豆知識を授け、他の地域からのアクセス情報も丁寧に説明しています。

ほかにも、東京23区920万人に羽田空港ひとつ、対して人口124万の山陰に空港5つ問題からの空港使いこなし術。山陰にしかないチェーン店の酒屋「酒ゴリラ」の看板のゴリラが店ごとに微妙に異なること、島根でしか買えないパンやお菓子、はるさめ入り茶碗蒸しなどのローカルフード紹介etc.とエピソード満載。

多くは、著者が長年当たり前に思っていたけれど、島根を出てはじめて全国的には普通じゃないことに気付いた、ご当地ものたち。

いくつかの観光コースもご提案。現在のmapでなく80〜90年のmapもあったり、地元目線の貴重な島根が体験できます。

A5判46pages

八画文化会館叢書vol.11 けんちん『ゲタバキ団地観覧会』

八画文化会館叢書vol.11 けんちん「ゲタバキ団地観覧会」(八画編集部)¥1000+tax

ゲタバキ団地とはーー
昭和30年代、1階に商店や事務所、上層階に住宅が入った建物をゲタバキ住宅と呼んだことから、著者のけんちん氏は同時代に建てられた公団や公営住宅の総称として「ゲタバキ団地」を採用。

覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、著者は電気風呂愛好家として、この八画文化会館叢書シリーズのvol.9で200軒の電気風呂を案内していますが、同時に団地が好きすぎて、自身も団地に住み、200人以上の団地引っ越しをサポートしてきた団地ソムリエでもあります。

そんな氏が関西圏を中心に2005年から2019年にかけて撮影したゲタバキ団地の写真とともに、その魅力を伝えます。
一階の商店の看板、エントランスのタイル、屋上の遊具、地形にあわせた壁面デザインなど、ディテールまで、個々の物件の注目ポイントを紹介しています。

街中に多くあるゲタバキ団地。これを知ったら、まち歩きがこれまでよりちょっと楽しくなるかも!?です。

A5判 横綴じ 32pages オールカラー