月別アーカイブ: 2019年9月

海外コミックフェスレポ POPOREPO vol.1 はじめてのTCAF!

POPOREPO vol.1 はじめてのTCAF!(popotame)¥700+tax

2018年5月、北米で最大級のToronoto International Comic Arts Festival=TCAFに初めて参加した書店ポポタムさんとアーティストたちによるレポート&ガイド。

参加を思いたってから、準備をして、フェスを楽しみ、日本に帰るまでを参加者たちが、漫画や文章で報告しています。

mississippiが、参加の経緯から申し込みを経てトロント到着までの準備編を、嶽まいこが到着から設営と2日にわたるフェスの様子を、自身の体験に即して、お役立ち情報とあわせてコミック化。会場の雰囲気や出来事が、臨場感たっぷりに再現されています。

これに、POPOTAME店長大林えりこが、TCAFMEMOと題して短いコラム形式で気になるトピックを説明しています。
ふじむらいづみのNY書店マップ(トロントから飛行機ですぐ!)、コニコ(カヤヒロヤ・高橋由季)による会場周辺のトロントマップもついています。
一緒に参加したタコシェの中山もレポートを書いています。

参加申し込み方法、エアチケットや宿の確保、本の発送や持ち込みと通関のあれこれ、日本のコミックフェスとの違い、など、TCAFや海外のブックフェスに興味のある方におすすめ!

ーー内容ーー

マンガ「TCAFに行ってきたよ!」
準備篇:MISSISSIPPI(ミシシッピ)
本番篇:嶽まいこ
寄稿「はじめての海外ブックフェア」中山亜弓(タコシェ)
コラム「TCAF MEMO」大林えり子(ポポタム)
Toronto Map(コニコ)
New York MAP(ふじむらいづみ)
参加者コメント:みんなの旅の思い出!

イラスト・カット:高橋由季
ぱらぱらマンガ:ふじむらいづみ
装画・デザイン:カヤヒロヤ(コニコ)
編集発行:大林えり子(ポポタム)

A5判24pages

香港 反逃亡犯条例デモ関連ZINE「FREEDOM-HI カタログ」

香港 反逃亡犯条例デモ関連ZINE「FREEDOM-HI カタログ」¥93+tax

香港から、中国大陸、マカオ、台湾への容疑者引き渡しを簡易にする「逃亡犯条例改正案」に対して、中国政府にとって都合の悪い行動や言論の取り締まりにつながると危惧した香港住民たちが、2019年の6月に103万人を動員するデモでもを行ったことから本格化した市民運動。

毎週末に開催されるデモは200万人を動員するまでに拡大する一方で、条例を撤回しない政府や催涙弾などを使って抗議市民の取り締まり強化し逮捕者や負傷者も多数出した警察に対して、抗議者の一部がアグレッシブになり衝突を繰り返し事態は紛糾。

事件の発生や変化する事態に合わせて、香港人の驚異的な反射神経と行動力・発信力でzineが爆誕しました。
逃亡犯条例とは? 何が問題で、なぜ反対するのか?に始まり、デモ参加者のための催涙弾やペッパースプレイへの応急処置、緊張や不安状態が続く中でのメンタルケア、親との問題共有、海外組からの故郷香港への応援、空港占拠の際に海外からの旅行者に向けた事情説明などなど、
ネットと紙の間を行き来しながら、SNSの隙をぬって広がり、世界各地で展示もされるデモ関係のzine。
香港のzineコレクティブ、ZINE COOPのコレクションによるものです。2019年6月ー8月の年表と解説つき。

2019年9月渋谷で開催されたGallery Xで開催されたTHE M/ALLのイベントSURVIVEでの展示に合わせて作成されました。

A3判四つ折り

mississippi 「CINEMA WALK #1 特集 ニューヨーク! ニューヨーク」


mississippi 「CINEMA WALK #1 特集 ニューヨーク! ニューヨーク」¥1200+tax

漫画やイラスト、絵本で活動するアーティストmississippi。
2019年5月に、はじめてニューヨークに旅するにあたり、準備段階から、NYが舞台の映画を見て、絵日記に記録し、帰国後も、その余韻にひたるように鑑賞と記録を続けたことから生まれたzine。

そんなわけで2019年の数ヶ月間に、そのときの気分でアーティストが選んだ21本のNY映画の印象的なシーンと感想で構成されています。

リソ印刷で、単色〜3色で刷られていますが、様々な組み合わせで色を効果的に入れているのも楽しめます。NYシネママップつき。

これを見ながら、NY旅を想像したり、NYを思い出しながら映画を見るのも楽しい。

mississippi(ミシシッピ)
画家・コミック作家。京都市在住。
京大美術部在籍中より平面作品の発表を始める。当時の専攻はアメリカ文学。
書籍・CDなどのイラストレーションを手掛ける他、New Galerie(パリ)、Druckdealer(ハンブルク)、トランスポップギャラリー(京都)、ブックギャラリーポポタム(東京)などで個展多数。
また、国内外のアーティストとの交流を活かしたコミック・ジン「sinta」、「KyoCo」を主宰、展示やイベントの企画も行う。

B6判48pages ステッチ綴じ リソ印刷

インディーズ雑誌「つくづく」vol.1

インディーズ雑誌「つくづく」vol.1 ¥1800+tax

フリーランス編集者・金井悟氏が〝つくづく〟考え続けた自由研究を発表するための実験誌。創刊号でもって、惜しまれる間もなく休刊となった「つくづく」

公共交通機関限定ハイカーのためのサウナ入門(35ページ分も!)をはじめとした、各自の自由研究5本を中心に、インタビュー、エッセイ(荻原魚雷、僕のマリ、高石智一)、グラビア(kubo、岩井ジョニ男)などを盛り込んだ、zineとは違う、”雑誌”の形で、趣味の世界を追究した一冊。
印刷はグラビアを除いてリソ印刷、雑誌が新しい文化や情報を発信していた90年代以前の熱気と雰囲気を醸し出されています。
かつて図面をひいてオリジナルの棚を作ってみたら、まんまカラーボックスだったという編集人の体験に基づく「カラーボックス」論もこの雑誌の重要な概念!前例や結果にこだわらずに、初心者としてまずチャレンジ!!!!

内容ーーー
●自由研究
#1 ハイカーズサウナ 公共交通機関限定ハイカーのためのテントサウナ入門
#2 サウナ サウナについて(小学生のサウナボーイ)
#3 マッチングアプリ 突撃! ペアーズ 業者を駆逐。疑惑垢に凸ってBAN
#4 刺繍劇場 (刺繍イラスト)
#5 コント採集 座談会形式の取材はそのままコントになり得るのか (実験参加者=テニスコート)

●グラビア
・kuboさんとシモキタ 写真・少女写真家 飯田エリカ
・オール自前! イワイガワ 岩井ジョニ男のスーツ七変化

●エッセイ
・街道を歩いて|荻原魚雷
・Lサイズの恋人|僕のマリ
・わがままな城|高石智一

●書き下ろし創作
・高輪ゲートウェイ|宮崎智之

●研究ノート
『高速フリップ芸』 (粗品、2019)|宇田敦子

●インタビュー
・サウナの人*〈テントサウナパーティ〉ってバンドみたい|藤山誠
・SNSの人*何でも、やって確かめればいいって精神です|kubo
・マスクの人*プロレスのファジーさが好きなんですよね|石平裕一

ほかコラム、対談、取材記事などを収録。

B6判186pages

リガ発コミックアンソロジー š! #35「Bonkers」& š! #36「Plant Power」


š! #35「Bonkers」¥1018+tax

ラトビアの首都リガから発信されるコミック誌š!の35号の特集は、#34の歴史を記録するシリーズとはがらっと変わって、狂ってはじけたBonkers!

表紙: Erlend Peder Kvam (Norway)
執筆者: Agate Lielpētere (Latvia), Anna Mlck (Latvia), Beatrix Urkowitz (USA), Dāvis Ozols (Latvia), Émilie Gleason (Mexico), Erlend Peder Kvam (Norway), Ernests Kļaviņš & Andrejs Kļaviņš (Latvia), Fabio Zimbres (Brazil), Jason Herr (USA), Jul Gordon (Germany), Kameeellah (Russia), Karlīna Marta Zvirbule (Latvia), König Lü. Q. (Switzerland), Marko Mäetamm (Estonia), Mārtiņš Zutis (Latvia), Olaf Ladousse (Spain), Samplerman (France), Theo Ellsworth (USA), Zane Zlemeša (Latvia).

A6判162P 無線綴じ フルカラー 言語は英語


š! #36「Plant Power」¥1018+tax

特集はPlanet Power.

植物がある景色の描写、花の中に入って遊ぶ様を写真とコミックを合成して描いたり、人の頭の形をした種からマンドレイクみたいな芽が出たり、人の体から植物たちが発芽したり…. 様々な植物+人の世界が20人の作家によって表現されています。

表紙: Lote Vilma Vītiņa (Latvia)
執筆者:Amandine Meyer (France), Anna Sailamaa (Finland), Daria Tessler (Finland), Disa Wallander (Sweden), Ingrīda Pičukāne (Latvia), Jean de Wet (South Africa), König Lü. Q. (Switzerland), Līva Kandevica (Latvia), Lote Vilma Vītiņa (Latvia), Marlene Krause (Germany), Molly Fairhurst (United Kingdom), Pauls Rietums (Latvia), Patrick Kyle (Canada), Peony Gent (United Kingdom), Roman Muradov (Russia), Simon H (Austria), Tor Brandt (Denmark), Valentine Gallardo (France), Vivianna Maria Stanislavska (Latvia), Ward Zwart (Belgium)

A6判178P 無線綴じ フルカラー 言語は英語