日別アーカイブ: 2016 年 12 月 21 日

稀見理都「エロマンガノゲンバ」

稀見理都「エロマンガノゲンバ」

稀見理都「エロマンガノゲンバ」(三才ブックス)¥1750+税

エロ漫画家や出版社などへの取材を通し、エロ漫画業界を切り開く同名の人気同人誌の書籍化。
2014年の冬コミで絶賛された伝説の同人誌に、駕籠真太郎、早見純、有馬○太郎、甘詰留太のインタビュー4本を新たに加え、28人のマンガ家と1人のハガキ職人から各々が歩んだ“血と汗と涙と汁のエロマンガ道”をと取材。
早見純先生の謎のミステリアスな私生活も語られています。

【カバーイラスト】森山塔
【口絵イラスト】陽気婢
【特別収録】甘詰留太描き下ろしマンガ『いちきゅーきゅーぺけ外伝 甘詰留太1974年生まれの場合』
エロマンガノゲンバ史年表
エロマンガ雑誌カタログ

【インタビューイ】
森山塔(山本直樹)
海野やよい
ねぐら☆なお/河本ひろし
亜麻木硅
しのざき嶺/ちゃたろー
ダーティ・松本
千之ナイフ
風船クラブ
伊駒一平
うたたねひろゆき
田沼雄一郎
陽気婢/魔訶不思議/ぢたま某
魔北葵
猫島礼
がぁさん
江川広実
山咲梅太郎
田中ユタカ
島本晴海。
松山せいじ
駕籠真太郎 (★)
早見純(★)
有馬○太郎(★)
三峯徹
甘詰留太(★)

解説:永山薫

★は新規インタビュー

A5判340pages

ナギサプロ『夜のハレンチ野郎』

ナギサプロ「夜のハレンチ野郎」

ナギサプロ「夜のハレンチ野郎」(凡天劇画会)¥600+税

兎月書房『墓場鬼太郎』4巻以降(ニセ鬼太郎)の作者・竹内寛行が、若者たちの無秩序なセックスとバイオレンスを描いた連作短編集「夜のハレンチ野郎」。
竹内寛行がチーフを務めるナギサプロ=凡天太郎プロダクションによるもので、60年代に「漫画パック」に掲載された短編6本を収録。

時代とはいえ、人権お構いなしのエロとバイオレンスの横行がすごい、まさにハレンチな世界。
それは50年代末~60年代初期にかけて、貸本漫画の衰退と入れ替わるようにおこった劇画ムーブメントの中で、”青年漫画”へと結実するメインストリームとは別に、傍系劇画誌の無法地帯に棲息し、やがてエロ劇画へ開花する作品で、凡天劇画会では「番外地劇画」と称して復刻しています。

ゆきがかり上?アシスタントもしていた田中多美子(凡天太郎夫人)へのインタビューで、凡天太郎とアシスタントたちナギサプロの面々の様子が語られています。漫画も破天荒なら描く人たちも無茶苦茶だったようです。

A5判96pages
わかりにくですが表紙のタイトルは銀。