月別アーカイブ: 2010年12月

佐伯俊男「夢隠蛇丸 佐伯俊男 作品控」

佐伯俊男「夢隠蛇丸 佐伯俊男 作品控」(兎月商会)¥4200

角川文庫「山田風太郎忍法帖シリーズ」を中心とした時代ものの表紙イラスト、日本酒「風雲剣鬼伝」のラベルのために提供したイラスト、最新描き下ろしを含む過去未収録100点あまりを収録。佐伯俊男による時代ワールド!

解説は山田五郎
「佐伯俊男の「黒いエロス」は「忍法帳」と出会うことで真の普遍性を獲得したと言えるだろう。
かくして妖星は恒星へと変化し、絵画の宇宙に占めた不動の座から、今も漆黒の闇を放ち続けている」

略年譜つき

22×15.4cm 上製(モノクロ、カラー)160P
(109Pという情報もありますが、これは作品の通しナンバーで実際のページ数は160Pです)
画像のタイトル文字の黒い部分は銀の箔押しになっています。

※直筆サイン入り本をお取り扱いしてます。

CD-R HAIR STYLISTICS まとめて紹介

不定期かつ突発的に生産されるHAIR STYLISTICSの限定100枚CD-Rシリーズ。12月に入って今年のリリースも30作を超え、すごいペースです。

HAIR STYLISTICS「NO VIBS」¥1800

ヘアスタ自主制作100枚シリーズ。2010年に入って28弾となる本作は、シリーズ中でNO TITLE, NO TITLES, そしてNO PONYにつぐNOもの!? ライブ2本を収録しています。

HAIR STYLISTICS「HATE MANASSAS」¥1800

主制作100枚シリーズ! 2010年に入ってからの29作目。新作演奏5本を収録。ギターなど使っています。I HATE YOUR DREAMSに続く、シリーズのHATEもの。

HAIR STYLISTICS「NEVER ENDING FUCK!」¥1800

2010年に入って30枚目となる100枚限定シリーズ!
TRK.1は、電子音とインダストリーなムード漂うSuper Deluxeでのライブ。TRK.2はミュージック・コンクレート風。TRK.3は、昔のMB vs まぬけなループみたいな感じ。

HAIR STYLISTICS「EMPTY FLAGS」¥1800

2010年の終わりに向けて加速度を増すリリース。31作目。
TRK1. EMPTY FLAGS
TRK2.GOOD MESSAGE FROM MY HART
TRK3.DARK SEBSATION
TRAK4.RAPE APES

これらのジャケットをはじめ、イラストやデザインも手がけるHAIR STYLISTICSこと中原昌也さんのアートワーク展を来年2011年には、タコシェで開催する予定です。

宇野亜喜良「詩片」

宇野亜喜良「詩片」(トムズボックス)¥1575

堀口大学によるフランス近代詩のアンソロジーの『月下の一群』よりコクトー、アポリネール、ローランサン、ラディゲなどの詩片を「主観的に、そして図々しく誤読したりしながら、勝手にイメージを飛翔させたりした」21のイラストと元になった詩片をおさめた小さく美しい冊子。
1000部限定。 15×15cm 48P

そして、Aquiraxの思わず表紙買いさせられてしまう最近の作品がこれ! 長尾賢一郎「バンさんと彦一」(太田出版)¥840の装画。店頭でも人気です。

『おしゃれ手帖』に登場したあの名コンビが帰ってきた…!!!
海を愛する太陽族の大男〈バンさん〉と、彼を慕うナイーヴな小男〈彦一〉が織りなす、切なくも甘い日々――。
雑誌『Quick Japan』にて好評を博した連載「バンさんと彦一」オリジナル全11話+未収録1話を収録した、あるクソ暑い夏のメモリー。

CD 北村早樹子「明るみ」

早くも入荷!(2011.1.1発売予定)

北村早樹子「明るみ」(warabisco舎)¥1890

北村早樹子さんは1985年、大阪府生まれ。2006年にファーストアルバム『聴心器』を、2007年にセカンドアルバム『おもかげ』を、チューバディスクよりリリース。約3年ぶりとなる今作では豊田道倫をプロデューサーに、エンジニアにはHOSEなどでも活躍中の宇波拓 を迎え、装飾なしに、しかし密やかに過激な歌たちを、『明るみ』にします。

ひとりの女子としての切実な想いを描いた「わたしの一角獣」にはじまり、こんな時代にこそ生まれた革命の、たたかいの歌「解放」にはバイオリニスト向島ゆり子も参加。最後は北村早樹子自身はじめてのカバー曲となる、円広志の名曲「夢想花」を収録。

推薦文は松本亀吉氏
「おれが勤めている会社の近くにレコードメーカーやプロダクションがいくつもあって、昼食時には彼らが群れをなして店を占拠しているのがむかつく。つまらない冗談でおおげさに笑っている。つまらないことを誇らしく主張するかのようにどいつもこいつも一様に地声がでかくて下品だ。芸術とは煩悶や懊悩の果てに産まれるものだ。一人でランチにも行けないようなやつらに芸術など理解できるはずがない。だからJ-POPは寝言みたいな糞みたいな商品ばかりなのだろう。北村早樹子の音楽は逆だ。孤独と内省だけで構成されている。それゆえに崇高で芸術的だと思う。豊田道倫に紹介されて早樹子さんに会ったのは2009年の秋だった。アニメのキャラクターみたいな可愛い人で、キュートな声と大阪弁が印象的だった。笑顔で話しているが腹の底から笑えてない感じ。愛敬に満ちているが、誰にも媚びていない。自分自身を固くガードしていることをその偏食ぶりからも察した。「キムチ食べたことない」と言うので無理やり食べさせた。この『明るみ』にも、彼女の身につけてきた重い鎧がたくさん見える。それは美しい語彙で紡がれ、他の何にも代えがたい、気高く尊いものだ。しかし、強固な自己防衛は危うい正義感に転嫁しかねない。可愛い歌声と危なっかしさ。そのギャップがこのアルバムの最大の魅力だ。ただ、新作の宣伝にこんなことを書くのは暴挙かもしれないが、『明るみ』はあくまでも北村早樹子の通過点だと思う。それは最後に収録された「夢想花」を聴けば、誰もが感じることだろう。ボーカリストとしての稀有な才能が最後の一曲でより明確に、鮮烈なものになる。 早樹子さん。貴女は、もっと妥協して良いと思う。たくさん音楽を聴いて、いっぱい恋をして、新しい曲をどんどん作って、何でも歌いまくるべきだ。「早い樹の子」だからといって蕾を固くしてしまうことはない。早樹子さんの花はまだ咲いてないとおれは思うよ。北村早樹子は、これからだ」

〈収録曲〉
1. わたしの一角獣
2. ハロー新成人
3. ホーム
4. いただきます
5. 猿のような、
6. 千の針山
7. 解放
8. 夢想花