月別アーカイブ: 2008年2月

松倉如子「すきなうた」/渡辺勝&川下直広「逢えてよかった」

松倉如子「すきなうた」¥1000


 初CD『星』が好評の松倉如子さんの自主制作CDRが入荷しました。
 2006年から2007年に間に行ったライブの中から、お気に入りの曲が10曲選ばれています。
 演奏に、渡辺勝、HONZI、イノトモ、ハッチハッチェル、村上律、森俊也、永田利樹、小林武文が参加しています。
渡辺勝&川下直広「逢えてよかった」¥1000

  また、同じ自主制作で、渡辺勝(歌、ピアノ、ガット・ギター)と川下直広(フェダイン/テナー・サックス)のコンビによる、2006年〜2007年のライブの中から、渡辺勝のオリジナル11曲をセレクトしたCDRも入荷しました。

『世界のサブカルチャー』出ました

屋根裏 (監修)、どどいつ文庫 、伊藤ばるぼら、タコシェ、野中モモ、ダブロイド、福井康人『世界のサブカルチャー』 ¥3360

 タイトルを見て、80年代ではなく、21世紀にサブカルチャー(死語)?—-という感を抱かれる方も多くいらっしゃると思いますが、監修の屋根裏さんは、ずっと以前からネットで自らが見聞したアンダーグラウンドなカルチャー情報を紹介してきた人。
 その屋根裏さんが、洋書セレクトショップ「どどいつ文庫」の伊藤氏とアーティストを紹介したり、ネットワーカーで『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』などの著者ばるぼら氏がディスクレヴューを担当、オンラインでZINEのセレクトショップ「Lilmag」を運営している野中モモさんがZINEに関するコラムを執筆したりしています。
 ネットというメディアから出発し、各ジャンルのナヴィゲーターや現場の人たちと出会うことによって、屋根裏さんの趣味世界に編集が加わり、現在のアンダーグラウンドシーンがこれまでと違ったカテゴリーや並び方で紹介されることで、21世紀の、世界の、サブカルチャー像があらわれてきます!
 なので、目次から拾った各項目も「画家・イラストレーター」、「音楽」、「インスタレーション・写真・その他」、「リトルプレス」、「FLASH」、「オンラインショップ」、「ウェブコンテンツ」、「カルチャースポット」、「中央線沿線」、「新宿ゴールデン街」の10個。
 黒色すみれ、真珠子、DJ急行&セラチェン春山のインタビューや、コラムも盛り込まれています。
 タコシェもリトルプレスの紹介をさせていただいています。
A5判336頁

ZEBRA/TIDE/GUILD 関西ツアー

 360°records、clayレーベルを主宰し、タコシェにweekly nijikama CDRなどを納品してくれている虹釜太郎さんが、高円寺・円盤で続行中の一人で5時間の持ち時間でパフォーマンスし続ける「5H」に続いて企画した連動イベント—、2アーティストが約3時間の持ち時間を交互に何かする「ZERBA」でもって関西を遠征中です。
 一連のイベント情報はこちらをどうぞ
 一通りのDJイベントの30分前後の持ち時間では、堪能しきれないアーティストのいろいろな引出しを楽しむための企画だそう。お近くの方は覗いてみてください。
□ 02/08(fri) 「ゼブラ vol.01」
@CefeSampleWhiteRoom
16:00~22:00
?1,500-(w/ 1drink)
live:
yuki kaneko VS masaya sasaki
□ 02/09(thr) 「ゼブラ vol.02」
@CefeSampleWhiteRoom
16:00~22:00
?1,500-(w/ 1drink)
live:
虹釜太郎 VS Kalna Katsuoum
□ 02/10(sun) 「tide vol.02」
@HELLUVA LOUNGE
18:00~
?2,500-(w/ 1drink)
live:
土川藍(素材)+大城真(ビデオ)+虹釜太郎(音)
aen
森本アリ(三田村管打団?)
吉田アミ
musika-nt
yuki kaneko
□ 02/11(mon) 「guild vol.05」
@CefeSample/WhiteRoom
16:00~
?2,500-(w/ 1drink)
live:
土川藍(素材)+大城真(ビデオ)+虹釜太郎(音)
aen + Sonir(samurai jazz)
吉田アミ
omoidemaigo
miku-mari
yuki kaneko
masaya sasaki
HUVA

文芸系同人誌「tolata 2」

tolata 2  ¥1000

 toltaとはイタリア語でお菓子を意味するそう。
いろいろなモノ、表現領域、エトセトラを切ったり貼ったりして新しいモノをつくっていこう、という気概の下、同人誌を発行したりイベントの企画などを行なっているとのこと。
 詩や小説、戯曲などを掲載したこの冊子も、そんな方向性を現すべく、創刊号は実際のお菓子の空き箱をコラージュした表紙で、今回は表紙や目次まわりに詩人の小笠原鳥類のイラストを使用。特に目次部分はイラストを使ったツリーがポップアップになってひろがったり、本体と表紙や折り込み付録が マジックテープで繋がっていて取り外し・取り付けが可能です。
 多くのお客さんに手にとってほしいということで、毎回、工夫をこらしているそうです。
前にご紹介したイルクーツク2もそうですが、最近、文芸系の冊子が、装いからトータルに工夫をこらして、何か新しさやエネルギーを感じさせてくれます。

 創作
 ・山田亮太、河野聡子の新作詩篇
 ・南谷奉良による驚愕の新作長編詩
 ・ゲスト作品(敬称略)
 (詩など)小峰慎也、最果タヒ、橘上
 ・山田亮太による戯曲「双子の誕生」
その他評論とか
 ・南谷奉良「Big Bang Babel」
 ・河野聡子「マハーバーラタ・ノート」
 ・他、チェルフィッチュや安川奈緒や機械についてのミニコラム
 現代詩の世界で活躍を期待される、小笠原鳥類、詩集「複雑骨折」を上梓した橘上、「時計一族」を出した同人の河野聡子、など現代詩の最近も伝わってきます。
B5変型152P

田亀源五郎「外道の家 中巻」

田亀源五郎「外道の家 中巻」 ¥1500

 すでに上巻で、婿入りした旧家・堀川家の義父に犯され、そのために嫁の萩乃には蔑まれ種馬扱いされ、おまけに義祖母にまで体を弄ばれ、女中たちには嗤われ…と家中の者から辱めを受け、これ以上の惨めさはない!という位に落ちるところまで落ちた寅蔵。
—しかしこれらはまだまだ序の口だった! 
 召使いたちに召使い扱いされ性欲の捌け口にされるは、萩乃に一途な想いを寄せる秀雄のジェラシーを買い、縄と性具を使ったまるで発明楽器のような拷問装置を連打され責めまくられるやら…。(御用牙の米俵なんて比べものにならないくらい、いじめ抜かれています)
 そうこうしているうちに、萩乃は嫡子となる寅蔵の子を生み、はれて秀雄と家を出ようとするのだが、そんな家族の断裂が堀川家の呪わしい過去を徐々に露呈させる…。
 時代の流れの中、農地改革で使用人たちも去り、人々も様変わりしてゆくが、唯一、寅蔵を蹂躙することだけは、あい変わらずに続くのであった…。
A5判286P
 すでに年末に発売となった上巻で、その昼メロ的な欲望の渦巻く旧家の人間ドラマに、ハードなSMとゲイエロが加わった特異な物語がさらにエスカレート! ドラマにつきものの出生の秘密、いじめ、バイオレンス、生と死、愛と憎しみ、家族の因果、性欲に金銭欲…などなどあらゆる要素が投じられる中、寅蔵はひたすらいじめ抜かれ、その多面的なお話から老若男女にお楽しみいただける内容となっています。
A5判286P