文芸系同人誌「tolata 2」

tolata 2  ¥1000

 toltaとはイタリア語でお菓子を意味するそう。
いろいろなモノ、表現領域、エトセトラを切ったり貼ったりして新しいモノをつくっていこう、という気概の下、同人誌を発行したりイベントの企画などを行なっているとのこと。
 詩や小説、戯曲などを掲載したこの冊子も、そんな方向性を現すべく、創刊号は実際のお菓子の空き箱をコラージュした表紙で、今回は表紙や目次まわりに詩人の小笠原鳥類のイラストを使用。特に目次部分はイラストを使ったツリーがポップアップになってひろがったり、本体と表紙や折り込み付録が マジックテープで繋がっていて取り外し・取り付けが可能です。
 多くのお客さんに手にとってほしいということで、毎回、工夫をこらしているそうです。
前にご紹介したイルクーツク2もそうですが、最近、文芸系の冊子が、装いからトータルに工夫をこらして、何か新しさやエネルギーを感じさせてくれます。

 創作
 ・山田亮太、河野聡子の新作詩篇
 ・南谷奉良による驚愕の新作長編詩
 ・ゲスト作品(敬称略)
 (詩など)小峰慎也、最果タヒ、橘上
 ・山田亮太による戯曲「双子の誕生」
その他評論とか
 ・南谷奉良「Big Bang Babel」
 ・河野聡子「マハーバーラタ・ノート」
 ・他、チェルフィッチュや安川奈緒や機械についてのミニコラム
 現代詩の世界で活躍を期待される、小笠原鳥類、詩集「複雑骨折」を上梓した橘上、「時計一族」を出した同人の河野聡子、など現代詩の最近も伝わってきます。
B5変型152P