架空2号 特集『もののけ』同人 ¥1260
タイトルロゴに“ガロ”の文字を潜ませたり、その装丁からも、ガロへのオマージュがみてとれる漫画雑誌「架空」。400部ほどの発行部数で、創刊号はあっという間に売り切れてしまいましたが、予定より前倒しで2号目が出ました!
70年代にガロに漫画家を送りこんだ川崎ゆきお主宰の「もののけ」を巻頭にあげ、「青春うるはし!うるし部」の堀道広さんを特集するほか、三本義治、同人誌”タルワキ”などで活躍した炭子部山貝十が執筆したり、漫画少年ドグマを編集・発行する香山哲、残酷絵本を自費出版するニシマキハヤトら新しい執筆陣も増えてボリュームもアップ。
ガロ的な流れの中に、現在、個人誌や同人誌で活躍中の東西の若手作家たちも加わり、架空のオリジナリティと同時代性が創刊号よりも強く打ち出されています。
内容は——
■“猟奇王”川崎ゆきお主宰、70年代『ガロ』に次々と漫画家を送り込んだ伝説の同人たちの軌跡を追う!
西野空男×川崎ゆきお「ロング・インタビュー 古い記憶」
西野空男×屋我平勇 往復書簡
屋我平勇「こんなさわぎ」(1972年『ガロ』掲載作品)
屋我平勇新作漫画「柳緑地」
■怒涛の新作漫画!
三本美治「ねむり姫」
木下竜一「赤い日曜日」「プラットホーム」
齊藤種魚「クワイエット」
まどの一哉「苦行くん」
西野空男「日常の関係」
甲野酉「幸福番外地」
吐血ミンチ「バイオレンスガール」
炭子部山貝十「おなじみの世代2」
■新鋭続々の登場!
佐々木実「無題」
小野原教子/藤田みゆき「ペダンチックラブ」
吾智大輔「暗香」
ニシマキハヤト「豚の貯金箱」
■ミニコミ界の雄、ドグマ出版主宰ついに参戦!
香山哲「スピノザの女」
■小特集・堀道広
堀道広「ブログが更新されている!」
「四コマガロに見る堀道広の軌跡」
■読物
夜業タダシ「繰り返し、そして繰り返す」
沿道嬰児「ねむり姫と末歩の時代」
「架空創刊号をめぐって〜貸本マンガ史研究BBSより」
高木ひとし「架空大阪案内記録」
B5判250P
500部発行でシリアルナンバー入り
月別アーカイブ: 2008年3月
山川直人「コーヒーもう一杯 4』『地球の生活』
山川直人『コーヒーもう一杯IV』¥683 『地球の生活』¥714
そこにいけば、いつでもおいしいコーヒーが飲める心地よい喫茶店のように、いつもの味わい深い作品を『コーヒーもう一杯』シリーズで描き続ける山川さん。
4巻目に入った単行本でも、喫茶店にやって来る、貧乏クジをひいてばかりいるような女の子や漫画家崩れの寸借詐欺を遠くから穏やかに見つめる作者は、どんなお客さんも静かに迎え入れ、安らぎのひとときを与えてくれる喫茶店のマスターのよう! 常連でいたい!
以前から自費出版作品をタコシェに納品していただいているご縁から、初回入荷分にサインを入れていただきました。
また、今回は、これまで作られた自費出版物の中から、一コマ漫画のような絵本のような「地球の生活」をはじめとする、同人誌ならではの形式や実験が盛り込まれた「コーヒーもう一杯」とはまた違った傾向の山川作品を集めた短編集『地球の生活』も同時に発行されました。こちらも初回入荷分がサイン入になっています。
また、山川さんがジャケットを描き、帯文を寄せている、金沢のシンガーソングライター杉野清隆さんのCD「メロウ』もお取り扱い中です。こちらは山川さんイラストのステッカーの特典があります。(¥1600)
TRASH-UP!! ついに創刊!
TRASH-UP!! 2008.March ¥1365
「ソランジェ 残酷なメルヘン」「デリリウム」などをリリースしたTRASH MOUNTAINというDVDレーベルの企画・制作に携わっていた編集人が、当時の仲間とともに、この路線を映像だけでなく音楽やコミックにも広げ、TRASH CULTUREという括りで、様々なレビューやインタビューを詰め込んだファンジンが、遂に創刊されました。
内容は—-
・輸入DVDレヴュー(byビデマボーイズ)
・レナート・ポルセリ、裸と猟奇の小宇宙 (by山崎圭司)
・大怪奇映画俳優、ポール・ナッシーの軌跡と奇跡!(by伊東美和)
・フィリピンの映画王 シリオ・H・サンチャゴ(by餓鬼だらく)
・失われた天才、マシュー・ブライト監督の軌跡 (by岡本敦史 )
・怪奇ホームドラマ”The Munsters”(byネモト・ド・ショボーレ)
・日本のミイラを求めて–湯殿山の即身仏(by柳下毅一郎)
・暗く冷たく殺伐としたアクション映画の時代–闇を見つめた映画監督・西村潔の世界(by真魚八重子)
・コミック「殺しの落胤」(byうぐいす祥子)
・80年代に消えた発狂ワンダーランド スカムホラー作家「川島のりかず」の世界 (by木野下ヨリ太郎)
・「ダークサイド・ミラーズ」ロング・インタビュー(by funerica)
・「GENODCIDE」インタビュー (by前田毅)
・アルゼンチン・ロックの伝説 チャーリー・ガルシア(byそらみつ)
・ハリウッドから来たホラー・ガレージ・バンド THE FHASTLY ONES(by Wild Ox)
・おかしなおかしなワンマン・バンドの世界(by Money child)
・ストレンジ・ミュージック・レヴュー
コラム:古澤健(映画監督)、バウスシアター武川による「バウス日記」等々…
B5判100P
MIX DVDもついています!
山松ゆうきち「インドへ馬鹿がやって来た」
山松ゆうきち「インドへ馬鹿がやって来た」(日本文芸社)¥1575
40年以上のキャリアを持ちつつ、「インドへ馬鹿がやって来た」で、生まれてはじめてのサイン会をタコシェにて行なった山松先生。発売と同時にいきなりサイン会という突然さにもかかわらず、熱い山松ファンにいらしていただき、お一人お一人、一冊一冊に楷書で丹念にサインを入れ続けた充実した二時間余りでした。
この「インドへ馬鹿がやって来た」の馬鹿とは、言うまでもなく山松先生ご本人のこと。56歳にして、現地語はもちろん英語もできない、何ら伝手もないインドに渡り、漫画が普及していないらしいというこの土地に日本の漫画を持ち込んだら、すごいビジネスになるかも!?と、マーケティングリサーチもせずに閃きを頼りに、平田弘史先生の『血だるま剣法』を携え、編集・出版・販売に奔走するのだが…、不慣れな土地で作業は遅々として進まず、ようやく完成しても、販路もなく路上で呼び込みするもインド人は誰も興味を示さず…。インドという一筋縄ではいかない国で、インドと同じくらい捉えどころのない山松先生が起業し、どんどんとわけのわからないことになってゆく…。
これまでのインド紀行に見られた聖俗巡礼や不思議発見とは全く違った、インドを舞台にしたエッセイ漫画です。初回入荷分にはサインが入っています。
インドで作成されたヒンディー版の「血だるま剣法」もお取り扱いしています。