田亀源五郎「外道の家 中巻」 ¥1500
すでに上巻で、婿入りした旧家・堀川家の義父に犯され、そのために嫁の萩乃には蔑まれ種馬扱いされ、おまけに義祖母にまで体を弄ばれ、女中たちには嗤われ…と家中の者から辱めを受け、これ以上の惨めさはない!という位に落ちるところまで落ちた寅蔵。
—しかしこれらはまだまだ序の口だった!
召使いたちに召使い扱いされ性欲の捌け口にされるは、萩乃に一途な想いを寄せる秀雄のジェラシーを買い、縄と性具を使ったまるで発明楽器のような拷問装置を連打され責めまくられるやら…。(御用牙の米俵なんて比べものにならないくらい、いじめ抜かれています)
そうこうしているうちに、萩乃は嫡子となる寅蔵の子を生み、はれて秀雄と家を出ようとするのだが、そんな家族の断裂が堀川家の呪わしい過去を徐々に露呈させる…。
時代の流れの中、農地改革で使用人たちも去り、人々も様変わりしてゆくが、唯一、寅蔵を蹂躙することだけは、あい変わらずに続くのであった…。
A5判286P
すでに年末に発売となった上巻で、その昼メロ的な欲望の渦巻く旧家の人間ドラマに、ハードなSMとゲイエロが加わった特異な物語がさらにエスカレート! ドラマにつきものの出生の秘密、いじめ、バイオレンス、生と死、愛と憎しみ、家族の因果、性欲に金銭欲…などなどあらゆる要素が投じられる中、寅蔵はひたすらいじめ抜かれ、その多面的なお話から老若男女にお楽しみいただける内容となっています。
A5判286P