田口史人/小林泰賢「骨折映画館」

骨折映画館

田口史人/小林泰賢「骨折映画館」(円盤)¥735

平素は温厚な店主として高円寺の音楽スペース”円盤”を切盛りしている田口史人さんが、2011年の夏祭りライブで一挙にはじけて、右の鎖骨を骨折!! それでも鎮痛剤でごまかしながら、企画イベントやらライブに飛び回っていたところ、一ヶ月後、骨は治るどころか悪化していた事が判明。ついに観念して店をスタッフにまかせて、自宅で安静を保ち過ごす事を決断。飛べない鳥のような格好をして座っているだけの生活のなかで、まともにできる事といったら映画を見ることくらい。
振り返ってみると,音楽に比べて映画はくおろそかであった…と、40代にして、予備知識の乏しい(ほぼ)さらな状態から、映画鑑賞をスタート! 周囲の人のオススメやキネ旬のランキングに素直に従い,一日5本ほどの映画を観ることに。そんな経緯で同世代の小林泰賢さんからはアドバイスをたくさんいただいたり、感想を送りつけたり質問したりを続けるうちに一ヶ月で150本。
本書は、田口さんが観た映画を、細かいデータなどなしに、ビデオジャケットで紹介しつつ、二人のやり取りを収録したもの。結果的には、田口さんの「レコード寄席」の映画版入門編、のようになりました。
13×18cm 66P