藤井誠二、 武富健治『「悪いこと」をしたら、どうなるの?」 ¥1260
理論社のヤングアダルト新書 よりみちパン!セから、少年犯罪や少年法に関する本が出ました。つい最近も、光市の母子殺人事件の判決が出たばかりですが、この本も、この事件をまず例にあげ、少年が犯罪後、どのように裁かれ罰せられるのか、そして周囲の人がちがどうなってゆくのかを、説明し、犯罪–裁き–償いなどについて考えてゆきます。
冒頭に、『鈴木先生』の武富健治による、少年殺人犯の少年院での日々を描く短編漫画を収録。被害者と加害者だけでなく、生活を一変させられた彼らの家族たち、そして更生施設の人々のドラマを描くことで、ひとつの犯罪が人々に落とす陰のはかりしれなさを武富流に投げかけています。
四六判252P