武富健治『鈴木先生』8/11の早めの時間にサイン本入荷します!

 先日ここでお伝えした武富健治さんの『鈴木先生』1巻(双葉社)の発売日が近づいてきました! お伝えしていた直筆サイン本の入荷ですが、8/11(金)発売日当日の早い時間に武富さんご本人がご来店くださいまして、レジ横にて一気にサインを入れていただく予定となっています。確実にサイン本をお求めになりたいお客様は、夕方以降に来ていただくか、当店に電話で問い合わせてもらえれば確実かと思います。(通販や予約も受け付けいたします。こちらをどうぞ
 「漫画アクション」誌で昨年から不定期連載が始まった、中学校教師の鈴木先生を主人公とする『鈴木先生』シリーズは、タコシェで取り扱い中の個人誌などに収録された様々な作品群で氏が試みてきた「文芸漫画」(氏の命名による)的アプローチの総決算とでも言うべき充実の内容です。
 給食の酢豚メニューの廃止をめぐる命がけの論争から、 主人公自身が抱える女子生徒への性欲の問題(笑)まで、従来の教師ドラマでは描かれてこなかったたぐいの「身近で深刻」なテーマが、これでもかというぐらいに濃密なモノローグとやりとりによってダイナミックに昇華されていきます。基本的には明るい学園群像劇ではありつつも、作者のマニアックさゆえか、どこかで70年代の宮谷一彦作品や、一ノ関圭作品などの名作劇画群とも通じるヘヴィネスも感じさせるこの『鈴木先生』。読み応えはかなり強烈ですよ!
 昨年「映画秘宝」誌で氏のインタビューをさせてもらった当店スタッフの僕(大西祥平)が、恐縮ではありますが解説・オビを書かせてもらっています。よろしくお願いします!

『鈴木先生』本体価格:819円 ※画像は単行本表紙ではありません。