武富健治『KとT』(胡蝶社) ¥500(税込)
『鈴木先生』(双葉社)で、登場人物たちのディープな内面描写の畳み掛けをもって学園コミックの新境地をひらき、漫画好きの間で評判の武富健治さんが胡蝶社名義で出版される冊子シリーズの最新刊『KとT』が入荷しました。
こちらは、田山花袋の「東京の三十年」を武富さんが漫画訳したもので、学生時代に描いたものだそうですが、胡蝶社としては初のオフセット、カラー印刷となっています。
これまでの個人出版もあわせてお取り扱いしております。商業誌用にエンターテイメントの要素も盛り込んだ「鈴木先生」とは、ひと味ちがって、武富さんが「文芸漫画」と名付け実践してきた、登場人物たちのディープな心理描写が短編の中にギュっと凝縮されていて、いずれも読み応えがあります!
来年2月には「鈴木先生」の2巻目も刊行の予定だそうで、待ち遠しい限りですが、それまで、どうぞ胡蝶社名義で出されている短編もご覧ください。
「鈴木先生」もサインを入れてくださったものありますので、未見の方はぜひぜひ今年のうちちに!