映画時代 04「特集・DEEP…DARK…東映。」

映画時代04 表紙

映画時代 04「特集・DEEP…DARK…東映。」(活檄プロデクション)¥550

前号特別編から約1年ぶりに、映画時代が出ました!

”あらゆるエモーションを封じ込む空気が蔓延る2011年。そこに一矢報いるべく、活檄プロダクションは、闘う映画ZINE=映画時代は、本特集を試みる” ということで、創刊以来、熱い血をたぎらせる?映画時代が東映を特集。巻頭言も熱いです!
「時代劇、任侠、実録、ピンキー・バイオレンス…

通史的な叙述の中で、既に評価が固まったかに見える
東映娯楽映画の一群。
だが、そこからもはみ出すような熱い昂ぶりを
俺は忘れない。
未だ語られざるままの、その昂ぶり。
鬱屈、焦燥、過剰――そして、暴走。
そんな野良犬のような、
群れからはぐれた獣のような映画が
オレは愛おしい
2011の澱んだ空気を吸わざるを得ない者たちの
「明日のために・その一」である」

【特集:DEEP…DARK…東映。】

■野獣の美学
——渡瀬恒彦と中島貞夫のためのノート(文=モルモット吉田)

※ 先ごろDVD化が実現した暴走バスパニック『狂った野獣』はじめ、70年代の東映のスクリーンを跳梁した狂犬俳優=渡瀬恒彦。その野獣ぶりを執拗にフィルムに焼き付けた中島貞夫。二人のコンビ作を現在プログラム・ピクチャーを論考すれば比翼する者のないライター・モルモット吉田が愛をこめて考察。

【ピラニア軍団×三上寛】
■このレコードを噛め!
——ピラニア軍団×三上寛(文=小林ヤスタカ)

■わたしたちの寛ちゃん
——三上寛の役者稼業(文=真魚八重子)

※東映に舞い降りた渡り鳥=不世出のシンガー・三上寛の、ミュージシャンならではの役者稼業の魅力に迫る。そして、そんな三上と伝説の東映はぐれ役者集団=ピラニア軍団が奇跡の邂逅を果たした名盤を検証。

【活劇の鬼才:野田幸男監督】

■時にはモンスターのように ——野田幸男論
(文=北里宇一郎)
■A級大作を笑い飛ばせ!! ——野田幸男監督インタビュー
(構成・文=北里宇一郎)

※東映バイオレンスの一つの極北として名高い傑作『0課の女 赤い手錠』を放った天才監督・野田幸男の生前唯一のロング・インタヴューを発掘! そのインタヴューの聞き手でもあった映像作家・北里宇一郎の本格論考と併せ、語られざる天才監督の偉業に迫る。

【伝説のバイオレンス・ドラマを巡る大鼎談】

■『大激闘 マッドポリス’80』放送30周年記念
——スーパー・トークセッション マッドポリス2010
片桐竜次×山口剛×瀬戸恒雄×杉作J太郎
(司会・構成=佐藤洋笑〔編集部〕)

※「10秒に一発撃ち、1分に一人死ぬ」をキャッチコピーにテレビの限界を超えた大戦争ドラマを見せ付けた伝説の東映テレビ映画『大激闘 マッドポリス’80』。 その放送30周年を記念し、レギュラーであった俳優・片桐竜次、プロデューサー山口剛(日本テレビ)、瀬戸恒雄(東映)、そして東映魂の伝道者・男の墓場プロダクション局長=杉作J太郎が、『大激闘』のシナリオを手がけた柏原寛司氏経営の「人形町三日月座」に集結。娯楽魂あふれる大鼎談を完全収録!

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【読みきり・短編小説】
『野獣よ、眠れ』(作=山本俊輔)

映画時代初の試み。小説デビュー作『デス・ゲーム・パーク』が、携帯配信サイトBeeTVにてドラマ化され、自身で脚本を担当するなど、注目を集める本邦アクション映画作家の新鋭=山本俊輔による書き下ろし「社会性を帯びた娯楽アクション小説」!

A5判64P