映画時代 創刊準備号 ¥500
現在、映画は手軽なコミュニケーションツールと化し、あまりにもやすやすと消費されている。映画らしい映画の砦は徐々に切り崩され、映画の顔をした別の何かにその地位を奪われようとしている。映画をめぐる言説にも砦はない。美学的に語る批評はその役割を終えて退潮し、雑誌もWEBも有象無象の印象批評と御用ライターによる提灯記事にあふれている。
と檄をとばし、映画時代の準備号が発行されました。
そのコンテンツは—-
特集:神代辰巳×萩原健一
○神代×ショーケン映画のシナリオライター・高田純インタビュー「神代さんは人間にしか興味が無い人だった」(河田拓也)
○同作の助監督だった、いまおかしんじインタビュー「遺作『インモラル』の現場」(膳場岳人)
○シネマアートン下北沢「ショーケンが好きだ」全上映作品レビュー(河田拓也 膳場岳人 佐藤洋笑 苑田武一)
○「クマシロ×ショーケン」その他の作品(河田拓也)
○萩原健一×神代辰巳 覚え書き(河田拓也)
○エッセイ「ショーケンに会った」(菅野重良)
○コラム「全身ロッカー・ショーケン」(佐藤洋笑)
○書評「ショーケン」(苑田武一)「小説現代『不良読本』」(只野成行)
○連載:マチバ<町場>のカツドウ屋列伝①池島ゆたかロングインタビュー「ハダカの青春1968〜」(膳場岳人)
○新作:「STRAIGHT TO HEAVEN〜天国へまっしぐら」柏原寛司インタビュー「完全自主制作の”B級アクション”」(佐藤洋笑)
○コラム「茶の間に映画が殴り込み」〜日本テレビ火曜9時に狂い咲いたドンパチの華(佐藤洋笑)
○書評:「偏屈老人の銀幕茫々 石堂淑朗著」(河田拓也)「昭和三十年代主義 もう成長しない日本 浅羽通明著」(葦原骸吉)
○映画評:「靖国 YASUKUNI」(膳場岳人)
○新作CD評:大滝詠一と同じ声を持つ男・いちかたいとしまさ「ホーム・グロウン」(佐藤洋笑)
A5判44P