虹釜太郎 世界のスパイス部

90年代初頭に2年ほど、渋谷のマンションの一室でレコード店パリペキンレコーズを運営し、従来のカテゴリーにとらわれない音源を紹介し、その後も360°recordsを主宰し音源のプロデュースを手がける虹釜太郎。しかし、その一方で、高円寺の音楽スペース円盤の名物イベントにもなった俺流カレーの味をトーナメント制で競い合うカレー道場の立会人になるなど、自らのカレー幻想&カレー妄想を、一歩、現実に近づけた味の求道者・実践者の一面も持つ。料理に求めるのは、おいしさや栄養より、発見や刺激だと言いきる、虹釜さん。そんな超辛口、スパイシーな虹釜さんから、かねてより模索してきたワールドスパイシーフードライティング【世界のスパイス部】をついに開講するとの知らせが届きました!

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ずっと開催を模索していましたこの企画ですが、

実験的な第1期をついにスタートさせようと思います

当初はほんとに少人数のスタートからになると思いますが、その方がより充実したものになるのではと考えています、どうぞご参加ください

主催:世界のスパイス部

世界のスパイシーフードについて書く/読むことで考えていきます。「書くこと」で考えることを目的としている企画です。今後は、実際に書かずに「読む」だけでの参加もできるようにしようと考えていますが、実験的な第1期は、毎回「書くこと」でご参加ください(字数は少なくてもいいので)。第1期は既に6回のテーマを用意しています。

各回決められたテーマの世界料理・辺境料理について、またあるスパイスについて、ある”丼”について、ある調理法について、食をめぐるあるメディアについて、実際に課題文字数のテキストを書いていきながら(読むだけの人はそれでも構いません)進めていき、それについて意見を交換しながら、改めて世界食について、ワールドスパイシーフード全般について、[食映画・食文学・地域論]など関連領域について考え直す機会とします。食ライターや批評家を養成するための講座ではないので、ふだん食べているエスニックフードについてもう少し考えてみたい方や、食とスパイスに少し興味がある、知らない食の世界をもっと拡げてみたいという方も、気軽にご参加ください。

第1期申し込み締め切り:3/11

今回募集:3名     先着順

定員:6名  [既に3名申込]

参加資格:第1期6回参加できる方

会期や申し込み方法など、詳しくはブログ 虹釜太郎 パリペキンレコーズをご参照ください。

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さて、この機会にそんな虹釜さんの、作品群を紹介したいと思います!

CURRY1

虹釜太郎「カレー野獣館」 ¥350

カレーによる幻覚か、幻覚が作り出したカレーか? 虹釜太郎による12のカレーのお話を収録。

お話の中に登場するカレーは—–
第1館  冷戦の消滅
第2館  甲殻カレーの方程式
第3館  赤カレー
第4館  フローラルマグネチックカレー
第5館  飛貝カレー
第6館  カレー殻
第7館  動物臓器列車の風ビリヤニ
第8館  緑カレー
第9館  カレー琥珀
第10館 竹陀羅檻グリーンスネークカレー
第11館 焼き唐辛子カレー
第12館 盗賊御用達カレービュッフェ
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カレーの食べすぎで入院したときに
もうこれからはカレー食べちゃだめYO
と約束した女医さん
約束破ってごめんなさい

そして
大沢食堂のおやじさん
ありがとうございます

タイで
壮絶なる腸感を味わわせてくれた
煮込みカレーのシェフさんたち
ありがとうございます

そしてカレー野獣館で知り合った・・

おいしいと思い、不安になりもした

しかしすべては手遅れだった

いよいよこれで一巻の終わりなのだろうか (text by 虹釜太郎)
A4判14P

CURRY2

虹釜太郎「カレー野獣館 弐」 ¥350

円盤の名物イベントとなった、俺流カレーのトーナメント戦カレー道場の立会人になるなど、カレー幻想やカレー妄想を、ついに現実に近づけた虹釜太郎。
彼が日々、頭の中で調合しては煮込み熟成させるカレーたちを披露する『カレー野獣館』の第二巻が出ました。

今回のメニューは—–
第13館 デビルレッド・マンモンチキンカレー
第14話 カレー・フェロカクタス
第15館 虹彩恐膜ゴーグルカレー
第16館 マンダレータートルカレー塔
第17館 眠り摺り硝子の蜜カレー
第18館 蜂伽哩撫養
第19館 ワーカプウェーマドッグの四川カレー
第20館 ハーブ鎧
第21館 四季のワナワナライスサラダ
第22館 白黒カレーのラメラフラン
第23館 刺青アロゼカレー
第24館 眠らない漂砂サモサ
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A4判12P

PPR

PARIS-PEKING RECORDSカタログ 脱力音楽号 ¥1470

1993-1995の2年間だけ存在した Paris Peking Records【パリペキンレコーズ】の、伝説のパリペキンカタログより「脱力音楽特集」号を一部復刻。
内容は 「脱力音楽のめくるめく世界」「脱力音楽ディスクガイド」「失速する脱力音楽」。
CD-Rの付録は1993年にパリペキンレコーズで録音された、完全にアウトサイダー系の録音 ー マウシリオ・カーゲルの録音かアウトサイダーハウスでの録音かと聴き違うおそるべき当時の出口のない音響クーデター計画な音源。

PPRbooks

「パリペキンで売っている音楽本」 ¥1260

お取り扱い書籍の書肆データをタイトル以外一切省いて、虹釜太郎がレビューしまくったコピー本とおまけMIX CD-Rのセット。 —-  以下はぼく(虹釜太郎)がマンションの一室で再開した音楽本専門ショップ【パリペキンレコーズ・ブックス】に置いている音楽本である。本の紹介も店頭の手書きポップをそのまま採録しただけのものであり、ここに音楽の未来も過去も記されてあるわけでなく、ただ売っているだけである。  出版社名・著者名もないものも多数あるが、出版目録でもなんでもないただの店頭ポップの採録なので詳細は実際にお店に来て手にとって確認してほしい。古本も扱っているため、一部の書籍はネットの古本検索システム各種を通して入手できるものもある。国会図書館に所蔵していない本も多い。なお、レコードや本をまったく買わない人たち、ただ人生相談に来たり、マイクもないのにカラオケをやりにきたり、プロポーズしにきたり、突撃レポートしにきたり、轟音を響かせにきたり、微音を発生しにきたり、演奏しに来たりする非お客さんが大量にいるため、移転後はお店の場所を公開していない。関係者の紹介によっていらっしゃっていただければ歓迎いたします。しかしもうすこしでつぶれるだろう。早く来てくださいね!  ということで以下の音楽本たちを紹介 『ロコモティヴ・トイトロニカ』 『Light Cafe Terra Peta Diaries』 『テッセラクト・ミュージック』 『Battles Thuragggggers vol.1』 『アイランドワークソングのポンチャック化について』 『コンバイン・ミュージック』 『Derek Bailey Disease 』 『Swapping Breww』 『White Vampire Music』 『Black Vampire Music』 『Green Alien Music』 『アイラーと中二病』 『アンビエントリサーチ緊急レポート』 『Sculpture Piano Diving』 『スピナーブック』 『Mycenae Alpha Reprogrammation!』 『妻たちのスクラッチ』 『Cobra Variations』 (text by 虹釜太郎)  おまけMIX CD-Rつき。

ambient

「アンビエント渦」 ¥1260

STUDIO VOICEのアンビエント特集で鼎談に参加したり、HEADZのCULTURE COMPLEX SCHOOLブレインズでも『アンビエント渦』の講座を担当した虹釜太郎によるアンビエント・リサーチ叢書に関する冊子。

アンビエントを巡る問題点を緊急レポート!
アンビエント地図の亀裂
スモールミュージック
アンビエントファシズム
即興の南極
ドローンミュージック
紛争地域別アンビエントディスクカタログ
アンビエントアプリ
ポータブル エンヴァイロメンタル コンスラクション
疑似自然化と疑似環境音
デザインド・トランキリティと建築
ランダマイズ×アンビエント・・・・数々の問題。
突如廃刊した『STUDIO VOICE アンビエント特集号』で削除されたこと、触れられなかったこと、追及されなかったこと、封印されたこと、消えたキーワードを掲載。

おまけMIX CD-Rつき。

REZ

「Rezzine/WipEouT Diary」 ¥1470

『Rezzine』『ワイプアウト日記』の小冊子2種とMIX CD-Rのセット。

●『Rezzine』は、ばるぼら&虹釜太郎による2001年セガから発売されたプレイステーション2、ドリームキャスト用シューティングゲームソフト『Rez』をめぐる考察。
「このファンジンは、『Rez』が切り開いた可能性を発展的に受け止めると同時に、『Rez』の背後にある文化の血脈を解析することを目的とするが、最終的に読者を納得ではなく混乱させるつもりで作っている。とりあえずやってから読むように」(本文より)

Rezの歴史
Oval マーカス・ポップとRez
水口哲也クロニクル
Rez解禁史
音とシンクロナイゼ—ションを巡るいくつかの断層
Rezマイクロサテライト
Rez亜種『パンツァー・ランフォリンコイダエ』スカフォグナトゥス第三形態
編集後記

●『ワイプアウト日記』
コンピュータゲーム『ワイプアウト』の反重力レースゲーム日記。ゲームにあわせての音楽レビューとしても楽しめます。