高野文子「しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん」

sikikake

高野文子「しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん」 ¥410

 漫画家・高野文子による絵本!

 「しきぶとんさん、かけぶとんさん、まくらさん。あさまで よろしくおねがいします」夜、眠りにつく前のひととき。男の子は「おしっこがでたがりませんように」「おっかないゆめをみませんように」……と、しきぶとん、かけぶとん、まくらたちに、そっとお願いをします。すると彼らは「まかせろ、まかせろ」と男の子を優しく、暖かく、包み込んでくれるのでした。
21cm×20cm 24P
 作家による作品解説や、編集者によるメイキング話などをおさめた、保護者向け小冊子もはさみこまれています。

 ふとんやまくらにおねがいする男の子、まかせろ、まかせろ、と男の子を包む込むふとん、繰り返されるおねがいと返事、繰り返し描かれる男の子とふとんのシンプルな線が作る形と色合い…なのに、読み終わると本を閉じても頭の中で、なんども言葉や絵が再生されてしまうからフシギ。でも、挟み込みの小冊子には、依頼から長い年月をかけてじっくり練り上げられた過程が言及されていて、納得。(こどものとも年少版2月号)