月別アーカイブ: 2019年8月

札幌のシティファーマーが編集する食べることと考えることの文藝誌 B

食べることと考えることの文藝誌 B ¥500+tax

札幌で野菜や蜜蜂を育てるシティファーマーとして活動する小笠賢社による、食べることと考えることの文藝誌。農業や食体験を通して見えてきた事を綴り、食べることを考えます。

第一特集はミツバチ。
ミツバチ歳時記、ミツバチを知る15のトピックス、養蜂の歴史、ミツバチと農業、ミツバチに関する本。

ミツバチの営みを助けハチミツを収穫する養蜂は、いわばミツバチとのコラボ。間違ったサポートをすればミツバチの住環境を損ない弱らせてしまうし、養蜂家によってその方法も違うようです。ミツバチを通して周囲の植生や環境問題にも自然と話題が広がります。

第二特集 文芸
屠殺を他人に委ねず自らさばくことで食物連鎖の中に自分を位置づけられるようになった体験。
都会のサラリーマンを辞めて、アラスカで雄大な自然に接したのをきっかけに、マタギに弟子入りし、狩猟や採取生活を送る若者が描く自然との調和。
などなど、お菓子屋さん、公務員、マタギ見習い、旅人など様々な年齢、職業の人が、食にかかわるエッセイを寄稿。

10.5×17.3cm 64pages

逆柱いみり『増訂版 はたらくカッパ』

逆柱いみり『増訂版 はたらくカッパ』(青林工藝舎)¥1500+tax

先月の『赤タイツ男』に続いて、嬉しい逆柱作品の増訂版。
2005年に出版された「はたらくカッパ」の物語に続き26ページを描き下ろし。他にも、カバーを描き直し、口絵イラスト1枚描き足しています。

町に就職の面接に行くはずが、ひょんな事から乗組員がカッパの蛸漁潜水艦の炊事担当になってしまった女の子とカッパの幻想的な物語。

A5判208pages

スケラッコ「602号、木の見える部屋」

スケラッコ「602号、木の見える部屋」¥750+tax

理屈っぽいところがあるけど、どこか抜けているショウタ。
のんびりしているけど、決断力はあるルイ。
新居は緑いっぱいの団地。

新婚カップルのお引っ越しから、二人の家具選び、ご近所さんとのおつきあい、ささいなきっかけでのケンカ、散歩やお花見…ふたりの日常ーーある日のある出来事ーーを、それぞれの目線で描き、2つで1つの立体的なお話になる短編集。8話×2人=16のエピソードを収録。

新しい暮らしをきっかけに、互いの新たな一面に気づきながら思い出や楽しみを増やしてゆくショウタとルイにほっこりします。

URくらしのカレッジとROOMIEの二つのサイトで並行して掲載された作品をまとめたもの。

A5判104mpages オールカラー

郷里の娘「キャバレー百物語」

郷里の娘「キャバレー百物語」 ¥1000+tax

『キャバレーは今も昔も青春のキャンパス』で、昭和のグランドキャバレーでのショーやホステスさんとお客さんの交流にスポットをあてた「郷里の娘」が、これまで収録できなかった、まことしやかな?エピソード100本を「百物語」としてまとめました。

怖い話、切ない話から温かい話まで、 ネットに書けないキャバレー妄想エピソード集!
お客さんとホステスさんが、代価を払い受け取ることで、「男らしさ」「女らしさ」を演じる中で、ふと見える素顔や本音、虚勢や孤独…。
男と女、接客、プロフェッショナルについてはもちろん、人の幸せとは…まで考えさせられてしまう一冊。

「百物語」に加え、「キャバレー風景」「お客さん語録」 「ホステス図鑑」「ホステスの一言」などのエッセイやコラムもあり。

A5判80pages

菜央こりん「ストリップ劇場遠征女 弾丸福井・静岡編」

菜央こりん「ストリップ劇場遠征女 弾丸福井・静岡編」¥650+tax

2017年から、ストリップ劇場にはまり、地方劇場にまで遠征し、その様子を同人誌に描くうちに、出版社の目にとまり商業誌で連載をはじめてしまったアラサー女子・菜央こりん。

前回の福島遠征の”ストもだち”とまた車で遠征したいと語りあっているところに、福井の芦原温泉の劇場改装特別公演と、熱海の劇場の「股から火を噴く」伝説のストリッパーさんの出演終了の情報が入り、みんなで弾丸はしご遠征をすることに!

男女3人ずつ6人で、道中もにぎやかに、温泉旅行気分や地元の料理を味わい劇場へ!
ショーを見ながら、劇場の内装、構造、演出や照明まで堪能する一行。
観光しながら、熱海に移動。そこで、濃〜いキャラクターと鍛えあげたお股まわりの筋肉で妙技を連発するレジェンドに衝撃を受け、最後には大噴火を目の当たりに!

観劇を重ね、漫画も描き込み、ますますディープかつ楽しく描く菜央こりん、そのディテールはぜひ、作品を手にとってご覧ください。

A5判28pages