月別アーカイブ: 2017年4月

大橋裕之 幻の初期作品集『ゾッキA』

大橋裕之 幻の初期作品集『ゾッキA』(カンゼン)¥1300

漫画家、イラストレーター、ときに俳優として活躍する大橋裕之の初期作品集。ゾッキBもまもなく発売予定の2冊セットになります。

自費出版の「謎漫画作品集」「週刊オオハシ」をはじめ、マンガ誌やミニコミ誌などに掲載された活動初期の作品に加え、描き下ろしの「遠浅の部屋から~2006 逃避~」や、ミュージシャン・ロマン優光による解説も収録。

単行本を何冊も上梓し、雑誌の連絡も抱える作者の、これまでの作品の向こうに初期の作品を振り返ると、まだ何者でもなかった、何にも形容されなかった、生な作品にふいに出会ったようで衝撃的。
どうぞ、週刊大橋を手にしたことのある人もない人もぜひ、デビュー直後の漫画家大橋裕之に出会ってください!!

【収録作品】
伴くん/父/秘密/Winter Love/プロレス/オサムをこんなうさんくさい道場に通わせたくありません/犬死くん 第1話/日本/旅/アルバイト/光走族について/風習/プレゼント/全部燃やせ/37才/小松製パン/朝/判断/おっぱい/雨の日/偉人/石鹸の香り/殺人
[描き下ろし]遠浅の部屋から~2006 逃避~
解説 ロマン優光
あとがき

A5判160pages

↑何かが激しくほとばしってますよね?!

 

Paul Schonberger ポール・ションバーガー「The Gentlemen of Oniontown」

Paul Schonberger「The Gentlemen of Oniontown」¥1481+税

オーストリア人の著者ポール・ションバーガーは、アジアのバーコードヘアにフォーカスした写真集up and overを出版した人物。
今回は、数年にわたって東欧あたり?の“おやじ”たちをスケッチしつつ、彼の脳内にある町オニオンタウンの住人としてコレクションし、このコミュニティを数年にわたって築いてきました。

約150人の個性的なポートレイトに、それぞれの男たちの経歴や性格、町の役割や人間関係が付された
オニオンタウン紳士録はテクストはすべて古いタイプライターで打たれ、表紙も活版の風合いを感じさせる黒箔押しです。時間の経過とともに変色し古びた質感を増すアドニスラフを使用。数年かけてデザインが完成する予定です。

A5判152pages
※ページのノンブルの順番が一部来るっていたり、罫線が斜めになっている部分がありますがデザインの一部で、乱丁ではありません。

鈴木翁二「かたわれワルツ」

鈴木翁二「かたわれワルツ」(而立書房)¥2000+税

オルタナティヴ系漫画雑誌「ガロ」で活躍し、安部慎一、古川益三と並び〝三羽烏〟と称された鈴木翁二。

古きよき時代なのか、少年の心なのか、浮遊する魂をわしづかみにして紙面に焼き付けたような、
奇妙で魅惑的な漫画表現。加筆再編、未発表イラストを収録した、圧倒的詩情にあふれる文芸コミック。

「永遠」の匂いがする。濃い。たまらない。—–推薦・穂村弘

【収録作品】
かたわれワルツ(80)/柘榴と颱風(78)/麦畑野原(77)/オゝマツヨイのヨル(77)/菫(77)/庭の光(02)/歌の町(82)/一億年(93)/スワロー(77)/雲雀!雲雀!(80)/じごく(72)/少女と神さま(79)/恋と夕立(74)/むべ咲く哉(77)/転轍機(87)/ちきゅうのよかぜ(91)/海のタッチ(78)/愉しい二人(75)/サーカス(73)/街道の町(72)

著者:鈴木翁二(すずき・おうじ)
1949年愛知県生まれ。漫画家。69年、空想の恋を描いたデビュー作「庄助あたりで」をガロに発表。
以降「東京グッドバイ」「マッチ一本の話」「海の実」等で独自の世界を造る。 著書に『うみのきらきら』『こくう物語』(青林工藝舎)、『A SINGLE MATCH』(D+Q)など。
楽曲集にCD『未明ノ歌』『うたたね』(オフノート)。近刊に『オートバイ少女』(ワイズ出版)がある。

スケラッコ「しょうゆさしのフェイバリ飯」

スケラッコ「しょうゆさしのフェイバリ飯」¥500+税

これまでも「にぬき・ビール・デマエ」など庶民的な食卓が作品によく登場していたスケラッコの、食に特化したイラストエッセイ!

大好きなポテチをはじめとしたじゃがいも料理、出番の多い豚肉料理のレシピ、
絶品麻婆はるさめ、カンタン豆腐料理、さらにはベランダ菜園と葉もの料理…とお財布に優しくて、かんたんだけどちょっとしたコツでおいしくできるレパートリーを紹介。
フルカラーで、ごはんやタラコのつぶつぶ感やお鍋やパスタのしずる感が表現されたイラストもとってもおいしそですよ~。

1.  は・じ・め・に
2.  しょうゆさしのフェイバリ飯 ポテチ編
3.  ポテチしんぶん
4.5. しょうゆさしのフェイバリ飯 ポテト編
6.  しょうゆさしのフェイバリ飯 豚肉編その1
7.  しょうゆさしのフェイバリ飯 豚肉編その2
8.  しょうゆさしのフェイバリ飯 たらこ編
9.  たらこ at セブン・イレブン
10.  たまごがあるとき
11.  ビッグフットくんのそれとなクッキング たまごかけごはん編
12.  ベランダ野菜大作戦 前編
13.  ベランダ野菜大作戦 後編
14.  しょうゆさしのなんとなクッキング 生春巻き編
15.  居酒屋しょうゆさしへようこそ
16.  しょうゆさしのなんとなクッキング 麻婆春雨編
17.  しょうゆさしのなんとなクッキング 平はるさめいろいろ編
18.  しょうゆさしのなんとなクッキング 豆腐に片栗粉つけて焼いたやつ編
19.  豆腐の大変身
20.  お・わ・り・に

A5判20pages

文芸ムック「たべるのがおそい vol.3 Retoldー漱石・鏡花・白秋」


文芸ムック「たべるのがおそい vol.3」Retold-漱石・鏡花・白秋」(書肆侃侃房)¥1300+税

小説と翻訳と短歌を中心にした文学ムック。
小川洋子の巻頭エッセイ、星野智幸、山尾悠子、今村夏子らの短編に加えて
特集では、最果タヒが漱石、高原英理が白秋をそれぞれの解釈で新たな創作にRetoldしています。
公募作品も加わり、号を追うにつれて執筆陣の層も厚くなり、充実。

【巻頭エッセイ】
小川洋子「Mさんの隠れた特技」

【特集〈Retold 漱石・鏡花・白秋〉】
倉田タカシ Retold 鏡花「あかるかれエレクトロ」
最果タヒ Retold 漱石『小詩集 漱石さん」
高原英理 Retold 白秋「ほぼすべての人の人生に題名をつけようとするなら」

【小説】
今村夏子「白いセーター」
星野智幸「乗り換え」
相川英輔「エスケイプ」
ノリ・ケンゾウ「虫歯になった女」
山尾悠子「親水性について」
西崎憲「一生に二度」

【翻訳】
セサル・アイラ「ピカソ」 柳原孝敦訳
黄崇凱「カピバラを盗む」 天野健太郎訳

【短歌】
井上法子「すべてのひかりのために」
竹中優子「黙読」
永井祐「隣り駅のヤマダ電気」
花山周子「二〇一七年、冬の一月」

【エッセイ】本がなければ生きていけない
杉本一文「本がなければ生きてこれませんでした」
藤原義也「本棚をつくる」

A5判176pages