月別アーカイブ: 2012年10月

藤枝奈己絵「西成日記2」

西成日記2

藤枝奈己絵「西成日記2」¥286+税

漫画家・藤枝奈己絵さんが2009年から2010年にかけて西成に住んでいた頃の日常を4コマ漫画にまとめた好評シリーズの第二弾。
多くの日雇い労働者で知られる大阪西成のゲストハウスに半年ほど住んでいる間に見た、自分史上最も流血した人、この土地での独自な習慣や、ご近所さんたちとの妙なやりとりなどが描かれています。
もともと、それ以前にもホームレス支援などに関わっていただけに、冷静な?筆致が、エキサイティングな住人たちをリアルに捉えています。役に立つかかどうかわからない西成情報満載!
A5判24P

NAZI KNIFE 08

NAZI KNIFE 08 表紙

NAZI KNIFE 08 ¥1429+税

フランスで、もっともノイズィーなグラフィックジン、NAZI KNIFEの8号が入荷しました。今回は224ページとボリュームもたっぷりのフルカラー。

参加作家は—
Jonas Delaborde, Leon Sadler, Tony Jeffrey (aka Tonetta), Hendrik Hegray, Guy Mercier, Jamie McNeill, Julien Carreyn, Denise Kupferschmidt, Jacques Noel, Lee Scratch Perry, Oblivia, Misha Hollenbach, Alexandre Jacquet, Spencer Clark, Dennis Tyfus, Melissa Brown, Captain Cavern, Brenna Murphy, Ju Suk Reet Meate, Heath Moerland, Jeff Hartford, Mathieu Malouf, Roope Eronen, Jarno Latva-Nikkola & Max Eisenberg

円高に加えて、直接運んでもらったことで、今回入荷分は、すごいお買い得!

ストックする場所の問題もあって、今後、続けられるかどうかまだわからないから、この形では最後の号になるかもしれない、とも。
A5判224P フルカラー

NAZI KNIFE 08

NAZI KNIFE 08

NAZI KNIFE 08

NAZI KNIFE 08

NAZI KNIFE 08

いましろたかし「原発幻魔大戦 首相官邸前デモ編」

原発幻魔大戦 首相官邸前デモ編 表紙

いましろたかし「原発幻魔大戦 首相官邸前デモ編」(エンターブレイン)¥693

釣りなんかやってる場合じゃねえっ!! 国家権力の横暴にブチきれた男が立ち上がる!!

ダメな男たちや猫のあんずちゃんなどを描く辛口脱力系漫画家であった、いましろたかしが、3.11以降明るみになった政府、メディア、財界、官僚の腐敗を看過できず、反原発、反TPPを宣言するに到る—-というのが、この本の前作「原発幻魔大戦」。

作者自身を投影した主人公は、その後もデモに参加し、居酒屋で国を憂いて熱弁をふるうも、同席した女性には軽くスルーされ…。それでも、ネットで情報収集をし、パンク系のバンドマンやデモ仲間と意見を交換し、市井の人として懸命に、日本の未来を考える。大河の一滴のような存在であろうとも、行動せずにいられない憤りが、ときとして”ごまめの歯ぎしり”に見えてしまう滑稽さや冷静さもおりませながら描かれた反原発運動の日々。実際にデモに参加したいたいましろたかしによって2011年12月〜2012年9月の日本の動向が、リアルに描かれています。

いったい、何をしたらいいのか、日本がどうなるかもわからない。第一、そんな事、一市民が判断したり変えられるものでもない。ども、何もしないでいたら、たいへんな事になってしまう。そんな中で悶々としたり熱弁をふるったり、デモに通う姿はいじましいけど、決して痛くはない心打つ在り方。

巻末で外交問題の専門家、孫先享氏にいましろたかしがインタビュー、日頃の疑問をぶつけます。
鮮やかなピンクの唇をした野田首相が目印です。
18.8cm×13cm 166P

押切蓮介+清野とおる「押切と清野の本」

押切と清野

押切蓮介+清野とおる「押切と清野の本」 ¥952+税

 タイトル通り、押切蓮介と清野とおるによる作品集。二人の短編が交互に構成されています。

呪われた文房具店(押)
ハダカ日和(清)
モグモンのテレビ通販(押)
関根の国(清)
アカイイト(押)
おもちゃのギャギャギャ(清)
命の灯火(押)
青春ヒヒヒ〜パイロット版(清)
黒の一〇五(押)
お通しは通させない(清)
逃げ腰日和(押)
B5判120P